このブログの読者の方の中には「クルマ」を運転される方もいらっしゃると思います。
クルマのハンドルを回すときに、少しだけ「あそび」と呼ばれる部分があります。
少しでもハンドルに触ってしまうとことが、タイヤにそのまま伝わると、クルマはフラフラしながら走行してしまいます。
しかーし!
「あそび」が大きすぎても、クルマを安全に走行させることはできません。
高校受験でも微妙な「あそび」が必要だと痛感!
すみません、また少し昔話です(ごめんなさい)。あれはまだ30代か、40代に差し掛かったばかりの頃の話です。
一向に気合いが入らない中3生に対して、私の怒りが爆発しまして・・・・。
ちょうど今くらいの時期だったのですが、受験生の私語はいっさい禁止。しゃべってる暇があったら勉強!
そして鬼のような宿題・・・。
要するに徹底的に「管理野球」じゃなくて、「管理受験」を生徒達に強制したことがありました。
しかーし!
結果は惨めなものでした。生徒達の顔から笑顔が消え、どんよりと暗い雰囲気になってしまいました。
もちろん、そんな状態では成績があがるはずもなく・・・
※相手は普通の中学生なわけで・・・。
つまーり!
その時の中3生から、一切の「あそび」を排除しちゃったの。土日は無駄に長く朝から晩まで塾に缶詰にしましてね・・・
徹底的にやらせたら、逆に勉強に対する集中力がなくなり、とりあえず時間を潰すだけの生徒が続出。
その時、私なりに猛反省をしました・・・・。
あまりふざけた「遊び」をするのは、逆に生徒に顰蹙をかうので、受験に関する「クイズ」みたいなことをしたら、生徒の顔に笑顔が戻ってきてました。
とても不思議なのですが、その後は生徒達の模擬試験の点数がどんどんあがり始めたのでした。
たくさん「あそび」を入れれば良いというものでもなく
それから数年後、またまた「ゆる~い中3」の学年がありましてね、その時は「あそび」も大切だよねとか思ってたら、一向に生徒達のエンジンがかからなくて・・・
受験直前なのに、「カレシ」だ「カノジョ」だと浮ついていて・・・
全く緊張感もなくて、入試もどうにかなるだろうというようなだらけた雰囲気になっちゃって・・・。
やむを得ず最終兵器である「爆弾」を投下して、生徒達の目を覚ましました。
もともと「良い子達」でしたので、塾長爆弾の効き目は抜群でした。
みんな我に戻って、その後は死にものぐるいで勉強を頑張り始めました。
この「あそび」の匙加減が本当に難しい!
あまり早い時期に闘魂を注入しちゃうと、「真面目な子」が緊張してしまって、勉強が頭に入らなくなるの。
反対に闘魂注入が送れると、「不真面目な子達」は悲惨な結果になっちゃうの。
これは何十年塾の先生をしてしても、すごく難しいです。
生徒達を「競馬」に例えちゃうのは申し訳ないのですが、競馬の競走馬も、あまり早く鞭(ムチ)をいれると、疲れちゃってゴールまでもたなくて失速します。
しかーし!
鞭を入れるが遅いと、「全速力」にならないままゴールしちゃいます。
優秀な騎手ほど、この鞭入れのタイミングが上手なんだそうです。
※競馬は1回しかやったことありませんが・・・・
さて、今年の中3の鞭入れのタイミングは!
これが難しくて、入試の何日前が良いとかという方程式みたいなものは存在しません。
その年の中3生の顔色や目つきなどを、十分に観察して鞭入れのタイミングをはかります。
理想を言えば「鞭なんかいれない」のが一番なんですけどね。
実際ほとんど「闘魂注入」しなかった年もありましたし。
そういう学年は、生徒達が勝手に切磋琢磨してくれました。
今年の中3も随分頑張り始めました。できればこのまま「鞭入れ」「闘魂注入」しなくて済むと良いのですが。
まぁ、「私の腕の見せ所」ですね!
それでは今日はこの辺で。また明日!
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