子どもの頃、親に連れられてデパートの地下に行くと、今川焼き(黄金焼き?)を目の前で焼いているのをじっと見ているのが好きでした。
こんばんは。3日ぶりのブログ更新です。
実に手際良く、チューブから生地を鉄板に入れていくのですが、全く同じ量を同じスピードで等間隔に入れていきます。その上に餡子を乗せるのですが、これがまた素早くて手際良くて格好良い。子どもの時はその作業を見ているのが大好きでした。
「職人」って言い言葉ですよね。昨年プロ野球を引退した井端選手(現巨人軍コーチ)なんかも「職人」と呼ばれていましたね。
私は「職人さん」が大好きなんです。
もちろん「仕事ぶり」も好きなのですが、彼らの「言葉」がまた面白いんです。
- あ~、めんどくせ~! 気がついちまった!
- これをこのままにデキネーからめんどくせ~!
大工さんや電気工事屋さんなどの、職人さんのそんな言葉が私の心を打つのです。
「面倒くさい」けど「気がついちゃったことはやらないと気が済まない」という感覚は、私にもよ~く分かるんです。
私が目指しているのは塾職人
塾の仕事も「職人気質」の先生と、仮設住宅のプレハブみたいな先生がいるんですよね。
- 俺は気が乗らない仕事はしねーよ!
- 納得できない仕事は引き受けねーし!
- 誰がなんと言おうと、ここまでやらなきゃ仕事と言わない!
そんな塾の先生を何名か知っています。そういう先生とお会いすると何時間もしゃべってしまいます。
でもね、「100円ショップ」みたいな塾を否定する気もないんです。私も100円ショップ大好きです。100円でもすごいクオリティがある商品がありますもんね。
ただ「教育」って電子レンジでチーンという訳にはいかないんです。
特に中学生相手の場合は、まず生徒の心を動かさなければなりません!
生徒の心を動かすのはまさに「職人技」だと思います。中学生とひとくくりにできません。
みんなそれぞれ人間性や育った環境が違うのですかね。
それらを瞬時に見抜いて生徒の心をガッチリつかまないと、「個人塾の塾長」なんかつとまりませんって。
先生の職人技
- ほ~っ!なるほどそうやって教えるのか~!
- その説明の仕方は見事だな~!
- 先生の作った教材すごいですね~!
他塾の先生とお話ししていると、上記のようなことがドンドン出てくるんです。
もうね「生徒のこと」となると、何時間でも夢中になってしゃべってしまうんですよ。
中学生にとって良い先生になるにはね、単に教科のことについて詳しいだけじゃダメなんです。
そこにもうひとつ味付けをできないと「プロの教師」「職人先生」とは言えないんじゃないかな。
私が「すごいな!この先生」と思った人達は例外なく、教科の内容だけでなく、そこからにじみ出てくるナニかを持ってるのです。
その「ナニか」って言うのは人によって違うのですが。
その先生が持っている「人間性」だったり、「先見の明」であったり、あっと驚くような理路整然とした知識だったり、本当に様々です。
各先生が「自分の得意技」を持っていて、それで生徒の皆さんと毎日真剣勝負しているんです。
アタクシも、自分の「必殺技」を磨いていきたいんですけどね。
え? 私の必殺技はナニかですって?
それは「困ったときは正面からぶつかってみる」攻撃です。
小細工なんかしないで正面から生徒と向かい合ってみるのです。
「人間」対「人間」のことですし、まして相手は人間として一番成長している時期である中学生ですから。
小細工なんか施して、あとで生徒に見破られたらいっぺんに信用失ってしまいます。
私も長いこと塾の先生をしていますから、引き出しにはいろいろな小道具も入っています。
でもね!
どんな道具だって、使う人によって、全然使い方が違うのです。
例えば大工さんは釘を打つのなんか、いとも簡単にパンパン打っていくのです。でも私が釘を打ったら、変な方向に曲がったり、自分の指を叩いてみたり、打ったあともまっすぐに等間隔になっていないし。
私には「大工さん」はムリですけどね、「塾の職人」でいたいです。
それではまた明日! と言いたいところですが、連休中は不定期になります。予めご了承くださいませ。
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、「塾職人」が経営する学習塾です!】