まだKOSHIN学院を作って間もない頃のことです。学年全体が和気あいあいとしていて、とても楽しいクラスがありました。
こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。
私も若かったんですね。あまりにも楽しかったので、もう一度同じような学年を作ろうと無理に盛り上げた結果、ボロボロと退塾者を出してしまいました。
みんな成績をあげたいと思って塾に来ているのですから、無理に盛り上げる必要はなかったのです。
あの時に私はハッキリと悟りました。
毎年違うKOSHIN学院になるんだと!
毎年違う生徒が中3になるわけで
去年の中3生は確かに可愛かったし、みんなよく頑張ってくれました。しかし「今」KOSHIN学院に通ってる中3生は全員別の人格をもった人達なのです。
ですから「去年と同じ雰囲気」で授業が進むはずはありません。
「学力」だって去年とは全然違うのです。
※共通するところはもちろんあるのですけど。
まあ、だいたい毎年中3生が間違える問題は似ているのですが、それでもかなり個人差があります。
人間が違う以上、「教え方」だって同じで良いはずがありません。
去年うまくいった方法が、今年通用するとも限らないのです。
ですから毎年教え方や、スパートをかけるタイミングなどを考え直しています。
言葉で言うのは簡単なんですけどね、これがものすごく難しいのです。
中3生とひと言で言っても、みんな違うのですから。
毎年新しいKOSHIN学院を作るつもりで!
当然ですが、毎年中3生が卒業していきます。どんなに引き留めたくても、これは叶いません。みんな卒業していきます。
毎年「世紀の大失恋」をしたような気持ちになります。
でもありがたいことに「毎年新しい中3生」が誕生します。
※もちろん他の学年もなんですけどね!
「去年の中3は良かった」なんて、「今年の中3生に失礼」です。
今年は今年で新しいKOSHIN学院を作っていくんです!
そういう意味で言うと、入試直前よりも4月5月は「塾長にとって」とてつもなく大変な時期なんです。
毎年新しい塾を作るようなもんですから。
この4月5月で、うまく生徒達に「勉強の仕方」「勉強に対する心構え」などを教えてあげないと、その年度の中3は崩壊してしまいます。
ここで若い先生方には特に気をつけていただきたいことがあります!
この時期は、昨年度の中3生の入試直前の頑張りを見たすぐ後です。
入試直前の中3生と、この時期の中3生は、オトナと子どもほど意識が違うことを忘れてはいけません!
今年の中3生も、夏休み以降は次第に重圧がかかって頑張り始めます。
※その時期になってもやらない生徒は、うちでは面倒みません!
その前の時期は、まだまだ精神的にお子様な子が多いのです。いくら「中3生」と言っても、まだそこまで意識が高くない子がけっこういます。
※もうすでにものすごく頑張っている生徒は、もちろんたくさんいます。今日も「勉強しに行っていいですか?」という生徒のために臨時で塾をあけました。
問題はこの「お子様たち」をどうするかです。経験から「厳しくするだけ」では無理です。
鳥が卵から生まれでようとするとき、中から音を立てます。これが『啐(そつ)』です。その時親鳥は外から卵の殻を突きます。これが『啄(たく)』です。
卵の中の子どもが音を立てる前に、親が外から卵を割ってしまうと死んでしまうという例です。
「親」である我々塾のセンセは、「子どもが立てる音」に細心の注意を払わなければなりません。
このタイミングを見逃さないことが「プロの先生」のなせる技です。
※何年やっても難しい問題です。毎年相手が違うのですから。
中3のこの時期ともなれば、とっくに「音を立てている生徒」もいますし、まだ孵化できる状態にはない子もいます。
特に「男の子」はなかなか音を立ててくれません。
音を立てるのを待っていたら入試が終わっていたなんてことになりかねません。
この兼ね合いをどうするか。
普段から少しずつ音を立てるように意識をかえてくれるように指導するしかありません。
それでは今日はこの辺で。また明日!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、毎年新しい塾に生まれ変わる学習塾です!】