「分からない問題があったら聞いてね!」と言っても、ちっとも質問に来ることができない生徒がいます。生来の性格もあるので、あまり強く言えないのですが、もったいない話です。
こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。
ほとんどの生徒は「分からない問題があったら質問においで!」「香取君! どうだ! わかってるか?」「稲垣君はどうだ?」とこちらから声をかけてあげると、「実は※※が分かりません」と質問してくれます。
うちのアシスタント達に、生徒達に
「分からなかった聞きに来てね!」
と言うだけでは質問に来ない生徒が結構多いので、こういう時の対処の仕方を伝えています。
※このあと詳しく書きます。
質問をするタイミングを逸してしまうのでしょうか、それとも恥ずかしくて来られないのでしょうか。
これは男女関係なく多いです。
教える側からすると手間がかかります
「先生! これ分かりません、教えてください!」って来てくれる子は教えやすいです。
ところがギッチョンチョン
全然問題が分かってないのに、全く質問に来ることができないで、じっとしている子は教えにくいです。
でもね!
そういう生徒だって「KOSHIN学院の生徒」なんです。
ですから、なんとかして、こういう生徒にもお勉強ができるようになって欲しいんです。
こういうタイプの生徒を教えるのにはコツがあります。
「分からなかったらおいで!」というのではなく、こちら(教師)が生徒のそばに言って「どうだい?」って聞いてあげるのです。
これだけでも、質問に来られない生徒をかなり引っ張ってあげることができます。
もう一つコツがあります。
※まるで塾のノウハウ本みたい。お金取るぞ~という話ですが、本日は無料(笑)。
丸付けに来るタイミングを、こちらから意図的に短くしちゃうのです。
- 「この一問できたら先生に見せに来てね!」
- 「とりあえずここまでできたら、1回見せに来てね!
という具合にインターバルを短くしてあげます。
腰の重い生徒でも、何度も先生に質問や丸付けにくることを練習させる意味合いもありますし、分からない問題が続いてボーッとしちゃうのを阻止する狙いもあります。
授業中すぐにボーッとしてしまう生徒の場合「圧倒的に基礎学力が不足」していることが多いのです。そういう生徒には「一問ずつ」持ってくるように指示します。
「あれもこれも」とか言ってもできません。
「まずこの一問!」に集中させるのがポイントです。
自分が解いた問題に「まる」が付くのは嬉しいものです。ほとんどの生徒達は「まる」をもらうと嬉しそうな顔をします。
こうした「成功体験」を積み重ねさせてあげることも、「プロの教師」の大切な仕事です。
時には完全に自信を喪失している生徒もいます。
誰だって「分からない問題のオンパレード」になっちゃったら、やる気なくなっちゃうよね。
まして十代前半の子ども達には「分からない問題のオンパレード」は苦痛でしかありません。
対策は簡単です。
オンパレードにしなければ良いんです!
一問やったら1回まるつけ。その問題ができたらまた次の1問をやる。これをすることにより「オンパレードを分断」できます。
例えば計算問題が10問あったとします。計算問題は一個勘違いすると、全問間違えてしまいます。
すると生徒のノートは「バツのオンパレード」になっちゃうの。
オトナだって「全問不正解」とかになると、ショックですよね。
「もういいや・ヤメタ!」ってなっちゃうこともあります。
でも、「一問できたら1回丸付け」なら、バツがついても「1個だけ」なんですよ。
その問題ができてから次の問題ですから、次の似たような問題も解けるんです。
けっこう根気のいる仕事ですが、続けていると目に見えてできるようになってきます。
もし「小学校低学年」のお子さんをお持ちでしたら、ぜひお母さんがこのことをお子さんに実践してあげてください。
あのね、ナイショなんだけど本当のことを教えてあげます。
小学生で学習する内容がしっかりできている子は、まずまちがいなく「お母さんがそばにいて勉強させて」います。
小学校低学年の子が、親に言われなくても「自分の部屋で勉強する」なんて考えられませんから。
それでは今日はこの辺で。明日は「小学生の国語の勉強」について書く予定です。
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、生徒に応じた指導を心がけている学習塾です!】