ここ数年どんどん「異常気象」がすごくなっている気がします。実際に多くなっているとテレビなどでも言っていますが。
こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。
今日は塾のある神奈川県平塚市や、自宅のある藤沢市の住民としての考えなので、全国的には当てはまらないかもしれませんがご容赦ください。
私が横浜市鶴見区から、藤沢市に引っ越してきたのは小学校4年生の時でした。祖父の畑だったところに両親が家を建てたのでした。
当時は自宅のまわりは、ほぼ畑。近所には牛を飼っている農家もあり、春には「モンシロチョウ」が飛ぶ長閑な場所でした。
小学校から坂をくだると引地川が流れ、祖父の田んぼもそこにあり、お米を作ってました。
今となっては信じられないことですが、祖父の家では夜でも鍵なんかかけずに開けっ放しでした。私の家でも「窓は開けっ放し」で寝ていました。
そもそも夜になると、誰1人自宅付近を歩く人はいませんでしたので、それで大丈夫でした。
子どもの頃の遊びといえば
もちろんテレビゲームなんてある時代ではありませんでした。野球盤ゲームなどは売ってましたが、そんな高い物は買ってもらえませんでした。
ですから「自分たちで野球盤」を作って遊んだものでした。
オカネなんかかけなくったって、そこいらにあるものは、なんでも「遊び道具」になりました。
空き缶があれば缶蹴り。缶蹴りが飽きたらメンコ、しかも牛乳のふた。それが飽きたらカブトムシを捕まえに行き。それも飽きたらザリガニを捕まえてきてカブトムシと戦わせました。
※今の子は牛乳瓶のふたなんか知らないか・・
時々あの頃の「長閑(のどか)な時間」が懐かしくなります。
外に出れば、空き地に行けば誰か友達が遊んでました。自然と子ども達が集まってきて、相撲を取ったり野球をしたり。
年上のお兄さんに遊んでもらうのなんか、すごく嬉しくてね。
お兄さん達がいろいろなことを教えてくれました。
「この虫は毒があるから触っちゃダメだよ!」
「ザリガニはここを持てば怖くないよ!」
竹とんぼや、竹馬の作り方を教えてくれたりしてね。全部そこいらにあるガラクタで作っちゃうんですよ。
だから年上のお兄さんに憧れましたよ。
「すごいなぁ! 僕もあんなことできるようになりたいな!」
その点今の子は可哀想だと思う。
今の子はさ、何万円もするゲームがないと遊べないでしょ。対戦型とかもあるみたいですが、そもそも「遊び道具を自分で作る」なんていう楽しさを知らないわけで。
外に出ればクルマがガンガン走っているので、危なくてとてもじゃないけど道路でなんか遊べないし。
空き地なんかにうっかり入れば、下手をすれば警察に通報されちゃうわけじゃん。
私達の頃は、空き地よりもっと広いところで遊びたければ、学校の校庭で思いっきり野球でもなんでもできました。
今じゃ日曜日なんか校門に鍵がかかっていて立ち入り禁止ですもんね。仕方ないことなのかも知れませんが。
だから「人間関係を築く」のも、あまり上手じゃない子が多いよね。
もっと言っちゃうと
「こういうことをすると他人が嫌がる」
ということすら分からない子も増えています。
私の自宅付近でも、昔は野原や空き地・田んぼや畑だったところにも次々と家が建てられて。
大きな家は取り壊されて、その跡地には建売住宅が林立(りんりつ)しています。
隣近所との距離があまりにも近いから、生活音も気になってしまい、住民トラブルも絶えません。
もちろん子どもが「大きな声で遊ぶ」なんてできません。
今では「幼稚園や学校」のうるさいと裁判沙汰になることもあります。
学校に行けば「受験戦争」に巻き込まれ、また「異常に束縛の多い部活」に苦しめられ。
家で騒げない。学校でも騒げない。だからスーパーの中を走り回っちゃう子ども達。
オマケに夜は「塾通い」でしょ?
これじゃ、誰が不登校になってもおかしくないですよ。
私自身も「塾なんか必要のない世の中になれば良いのに・・」と悩むことが多いです。
ただ現状「塾をやってあげない方が可哀想」だと思って続けていますが。
地方再生とか言うじゃん!
時々テレビで、まだこんなに「長閑(のどか)な場所があるんだ!」と驚くことがあります。
子ども達が大声を出して走り回れる場所が、いっぱいあるんです。(あるのかな? 子ども連れて行ったら嫌がられるのかな?)
僕が「人生最後にやりたい職業」は、
都会で人混みに揉まれ息苦しい思いをしている人達に、「の~んびり」してもらう場所を作ることです。
食事は基本的に自給自足。毎日その日に食べる分だけ作ったり、獲ってきたり。
もう一度、あの「のんびりした日本」に戻すことは、もはやできないのかな。
人が増えればクルマも増えて、我先にと突っ込んできて、クラクションをならして「俺が先だコノヤロー!」なんて、あちこちで怒鳴り合いですよ。しかも「子どもを乗せたまま」ですよ。
だから子ども達もストレスたまりまくるわけですよ。世知辛い世の中です。
子どもを狙った犯罪も増えているし、立場の弱い人はますます苦しめられて。
お年寄りはお年寄りで、買い物に行くにもビクビクしなければならなくて・・・。
これって、「築地移転問題」や「東京五輪」「高速増殖炉」よりも大切なんじゃないかと・・。
せめて子ども達にも「息抜きができる場所」を提供したいと思います。これがビジネスになっちゃう世の中になっちゃったのかなと・・。
それでは今日はこの辺で。
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、生徒の「安らぎ」にも大いに関心を持っている学習塾です!】