学力が低い生徒に多いのですが、自分でやるのは大変だし面倒なのなので、「すぐに先生に教わろう」とする子がいます。
うちにも卒業生のアシスタントスタッフがいるのですが、そういう生徒は「私・塾長」には質問に来ないで、お姉さんスタッフにばかり質問に行きます。
スタッフのお姉さんがいない日は、いつまでたっても質問にも丸付けにも来ません。
そういう生徒をよく観ていると・・・
- 問題文を眺めているだけで、ちっとも理解しようとしていない。
- 無意味にノートや関係ないページを眺めている。
- 気持ちがどっかに行っちゃってる。
本当に勉強ができないわけじゃなくて、「分かろうという気持ち」が足りないんですね。
その辺りの「意識改革」をしないと、こういう生徒は永遠にできるようになりません。
しかーし!
「意識改革」なんて、そんな簡単なことじゃありません。
例えば中学1年生でも、すでに「12年間」も、テキトーに生きてきたわけですから。
何年も何十年も、そうやってテキトーに生きてきた人間の意識を改革するのは、かなり大変な作業です。
ですから、場合によってはかなり厳しい指導をせざるを得ないこともあります。
私の経験では9割以上の子が、1年以内に意識改革に成功してくれます。
しかーし!
「いつ」変わるかは、かなり個人差があります。
1年近く経つのになんと変化もない生徒が、ある日突然頑張り始めるなんていうこともあるので、私としても判断が難しいんです。
なんか「どうしちゃったの?」というくらい急に真面目に頑張り出す生徒もいるんです。
だから「お前には無理だ!」なんて口が裂けても言えないんです。
意識改革に成功するための条件があります。
先ほども申し上げましたように、最後の手段として「厳しい指導」をせざるを得ない場合もあるんですね。
特に男の子に多いのですが、少しきつく言われると涙をポロポロながして・・・
「ママ~・・ボクもう塾行きたくないよぉ。」
なんて言い始めます。
ここで差が出るんです!
- 何を甘ったれたこと言ってるの! 苦手なことをできるようになるためには苦しむのなんか当たり前でしょう!
- そうなの、可哀想に。じゃあ塾なんか辞めちゃおうか。
大きく分けると、この2つのタイプの親がいます。
ちなみに、私の母は、私が泣き言なんか言ったら半狂乱になって叱ってきました。おかげで私は、なんとか横道に逸れることなく今日まで生きてくることができましたけど。
ですから中学生の頃までは、母親のことが怖くて大嫌いでした。
しかーし!
うちの母は、そもそも私に嫌われることなど覚悟の上で、私に教育を受けさせてくれました。
肝っ玉がすわっていたとでも言いましょうか。
その反対が「嫌だったらやめて良いよ」という親。こういう人は「本人がやりたくないと言ってるので」なんて言って塾を去って行きます。
はい。そういう方はお辞めいただいて結構でございます。
中学生で「勉強やりたくてたまらない」なんて思っている子なんて、全体の1%いるかいないかですよ。
それでも
- なんとか頑張って高校に行きたい!
- せめて高校に行かれるくらいには、できるようになりたい!
と思って、頑張って「毎日」塾に通ってくる生徒がほとんどなんです。
誰だって遊んでてオカネが儲かって、なおかつ勉強ができるようになって、どんな試験もスイスイ合格なんてことができるならそうしたいですよ。
しかーし!
現実はみんな一生懸命頑張って働いて、一生懸命人生を生きているわけじゃないですか。
「嫌だったら辞めて良いのよ」なんていう母親の子なんか、絶対に預かりたくありません。
※ただし病気や不登校、その他やむを得ない事情がある場合は話は別です。
だってさ、勉強が嫌いだから成績が悪いんでしょ?
その嫌いなことをできるようになろうというのだから、そりゃ大変に決まってるじゃん。
母親(父親)も、それなりの覚悟をしてから、塾に通わせて欲しいですよ。
※オカネを払えば入れてもらえると思われると困ります。
私としても、オカネをもらうからには、なんとしても効果を出してあげたいと、それこそ命を削りながら指導しているんですから。
きゃぁ・・格好良いこと言っちゃったσ(^_^;)..
でもね!
KOSHIN学院みたいな小さな塾が、ここまで23年間も生き抜いてきたというのには、こういう私の気持ちがあったんですよ。
- 送迎バスを出してあげられない。
- 小さな教室しかない。
- すごくオカネをかけた広告を出せるわけじゃない。
そんな小さな塾が生き抜いていくのですから、命のひとつやふたつ削れるくらい当然ですよ。
そのくらいの覚悟がないなら、個人塾を独立開業しようなんて思わないことです。
※なんかすみません、勝手に熱くなってしまいました。
最後に、その私の気持ちに応えて、中3生達は本日無事に全ての試験を終了してくれました。
また中1・中2生は、そんな先輩みていて「自分たちも!」という強い気持ちを持ち始めてくれています。
明日も、明後日も(土日用両方とも)
「塾長! 明日3時で終わった後も、塾で勉強して良いですか?」
なんて、涙が出そうなほど嬉しいことを言ってくれました。
私はこのように「頑張る子達」を徹底的に贔屓しますからね!
「頑張る子達」にとって、最高の塾だと自負していますから。
それでは今日はこの辺で。また来週!