私がまだ「駆け出し」の先生だった頃のことです。
先輩教師の前で「模擬授業」をする機会がありました。詳しいことは忘れましたが、多分理科の問題を解説するんだったと思います。
※模擬授業:生徒がいないところで、研修担当などの前で授業をすること。
それまで私は「問題が解けていれば説明ができる」などと安易に考えていました。
ところがギッチョンチョン
そんなに甘いものではありませんでした。
瀬下君は問題が全く頭に入ってないんだよ!
と先輩にダメ出しされてしまいました。
最初はそれがどういうことなのか戸惑いましたが、すぐに「なるほど~! 確かにそうだな!」と思いました。
例えばこんな問題を解説するとします。
※平成28年度神奈川県公立高校入試問題より抜粋
分かりやすく言うと、生徒の前に立った時には、この問題が完全に頭の中で理解しきっている状態になっていないといけないということなんです。
- これはどういうことを問う問題なのか
- どこから考えていけば良いのか
- どうやって答えを導くのか
- 生徒にどう説明したら良いのか
- 生徒がどんな質問をしてくるのかシミュレーションしたか
これらのことが完璧になっている状態でなければ「頭に入っている」とは言えないということなんです。
休憩時間などに、生徒同士で教え合っている時があるんですけどね、こっそり彼らを見ていると「本当に理解できている生徒」は、上手に友達に教えています。
※こういう姿を見ていて「この子は!」という子をバイトスタッフとして採用しています。
ところがギッチョンチョン
中途半端にしか理解していない生徒は、すぐに「じくちょ~!なんとなく分かるけど教えられない~! 助けて~!」とやってきます。
その程度にしか理解していなかった生徒は、試験で似たような問題がでると、やはりできないんです。
本当に頭に入ったかどうか確かめる方法
これは生徒には難しいのですが、時間があるならば「友達に説明」してみて、ちゃんと教えられるかどうか試してみるのが良いです。
※但しこればっかりになると、自分の勉強ができなくなるから気をつけてください! 私のようにコントロールしてくれる人がそばにいると良いのですけど。
※ちなみにKOSHIN学院では授業中に生徒同士で教え合うことは禁止しています。教えている子が自分の勉強ができなくなりますから。
中学生くらいの場合、そもまま遊びになってしまう可能性もあるし、勉強出来ない子に頼られすぎて「自分の勉強ができない!」なんてことになる危険があるから気をつけてくださいね。
だとすると中学生の場合だったら、類題をたくさん解いて「ちゃんと分かっているか」チェックする方が無難ですね。
それなら「私」や「先生」に説明してみたら良いかもしれません。
ちなみに私が生徒に教えられるのは「問題がちゃんと頭に入っている」からなんですけどね・・・
生徒達に教えていると「頭に入っちゃう」というのもあるんですけどね。
もしこのブログを読んでくださっている方が「新人先生」でしたら、ぜひ今日のブログの内容は「頭に入れておいて」ください。
分かりやすくて良い授業をしたいなら「絶対条件」です。
生徒の皆さんも「ちゃんと頭に入ったか」を常に意識して勉強してください。
KOSHIN学院の授業では、時々生徒に対して私が「この問題が頭に入っているかどうか」確認しています。
- なんでそうなるの?
- この単語どういう意味?
- それ、どこに書いてあったの???
とドンドン質問します。その質問に答えることが出来れば「頭に入っている」と言えます。
全国小学生・中学生・高校生の皆さん!
ちゃんと頭に入っているか確認しながら勉強しましょう!
それでは今日はこの辺で。また来週お会いしましょう!
※このブログは土日祭日はお休みさせていただいております。
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