今日は特に「お母さん」に向けたブログです。もちろん「お父さん」にも読んで頂きたいのですけど 。
「親にとってつらいこと」って何だろうと考えてみたとき、なんと言っても「我が子が他の子と同じようにできない」ことなのではないでしょうか。
- 運動会などでうちの子だけいつもかけっこがビリ。
- 授業参観などでうちの子だけ算数ができない。
こういうのって「親として」本当につらいし、心配だと思います。
私自身も両親にどれほど迷惑をかけながら生きてきたことか計り知れません。
私の母は今年84歳になりますが、今でも私と弟のことが心配でたまらないようです。親ってそんなものなのです。
うちの子はどうしても勉強出来るようにならない!
一生懸命働いて稼いだお金を塾に払ってるのに一向に成績があがらないと感じている方も多いのではないでしょうか。
我々「塾の先生」も一生懸命指導しているのになかなか成績があがってこないと悩むことがしばしばあります。
実は「私自身」にもそんなことがありました。
私はこんな顔をしていますが、4歳の時から20歳くらいまで「ピアノ」を習っていました。
小学校低学年くらいの時に「ブルグミューラ25の練習曲」という本があるのですが、その中の「14番:ステリアの女」という曲が全然弾けるようになりませんでした。
どうしてもこの曲が弾けなくて、ついに三ヶ月が経過してしまいました。
さすがの母も「この子にはピアノは向いてないのかな・・」とあきらめかけたそうです。
そして先生にも申し訳ないので、もうピアノはやめさせようと思ったのだそうです。
しかーし!
その時に先生がおっしゃった言葉は・・
お母さんがあきらめたら終わりですよ!
だったそうです。
※私は幼かったので覚えていませんが。
先生のその言葉で私はピアノを続けることになりました。
するとそれから1~2週間後に、「ステリアの女」を弾けるようになったのです!
もしあの時母も先生もあきらめていたら、私はピアノを弾けるようにはなっていませんでした。
そりゃ「ピアニスト」になれるほど上手ではありませんが、生徒達と休憩時間にピアノを楽しんだりすることができます。
中学校の試験には「音楽」もあるのですが、ピアノを習っていたおかげで生徒達に音楽を教えてあげることもできます。
あきらめなければ失敗ではなく経験になる!
私もずいぶん長いこと生徒の指導をさせていただいておりますが、最初から良い指導ができたわけではありません。
その日に授業する内容がさっぱり分からなくて、塾で朝まで徹夜で勉強してたなんて一度や二度ではありません。
とりあえず「生徒に説明できるようになった」時でも、だからと言って生徒の成績をあげてあげられるようになったわけでもありませんでした。
俺には塾の先生は向いてないのかな・・
そう思ったことも一度や二度ではありません。
そんな時にピアノを弾くと、なんとなく「ステリアの女」を弾いていました。
※話が逸れました
KOSHIN学院を作ってからも多くのお母様から「うちの子はやってもダメなんでしょうか?」というご質問をいただきました。
かつて中1の女の子で「織田真理」(仮称)ちゃんという子がいました。
- 真理ちゃんは部活で疲れていても毎日休まず塾にきます。
- 毎回宿題も一生懸命頑張ってやってきます。
- 試験前ともなれば、すごくたくさん問題を解いてきます。
しかーし!
どんなに一生懸命頑張っても成績があがりません。
自宅でも一生懸命頑張ってるのにテストの点数は一向に良くなりません。
真理ちゃんのお母さんは、たびたび私に相談に来られました。
「親の私からみても、真理は本当によく勉強していると思います。でもどうしても点数があがらないんです。もう真理は勉強しても無理なんでしょうか?」
そんな相談を数回しに来られました。
中3になっても、まだ成績があがらない・・。
真理ちゃんのお母さんはもう「あきらめモード」に入りかけていました。
ところがギッチョンチョン!
中3の夏休みくらいに真理ちゃんに異変が起こりました。
真理ちゃんが私に向かって
「塾長! この問題分かった!」
と言ったのです。おそらく真理ちゃんは この時生まれて初めて「分かった!」という感覚を味わったのだと思います。
分かるとはどういうことなのかが分かったのです!
もともと頑張り屋の真理ちゃんです。その後メキメキと頭角をあらわしたのは言うまでもありません。
真理はKOSHIN学院卒業後は「スタッフ」として私の助手をしてくれています。
それどころか「スタッフのリーダー」として、スタッフの統率もしてくれています。
真理ちゃんのお母様とも、たまにお会いするのですが「あの時あきらめなくて本当に良かったですね!」が挨拶の言葉になっています。
お母さんも本当につらかったでしょうが「あきらめないで」塾に通わせてくれました。
わたしにとっても「忘れられない生徒」のひとりです。
最後にもう一度繰り返します。
「親があきらめたら終わりですよ!」
それでは今日はこの辺で。また明日!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、一生懸命頑張る生徒をトコトン応援する高校受験専門の学習塾です!】