「新学年だ! 頑張るぞ!」と、つい数週間前は思っていた生徒でも、「新しいクラス」「新しい先生」にも少し慣れてきてきた頃かと思います。慣れてきたのは良いのですが「少し気が緩む時期」でもあります。
- 気持ちが緩んでいる生徒への対処法
- 厳しくし過ぎてもいけない
- この時期の生徒のモチベーションをUPするには
1:気持ちが緩んでいる生徒への対処法
新しい学校やクラスでの人間関係で疲れ、暖かくなってきたので部活もハードになり、オマケに夜は塾。そこへ持ってきて今年は花粉の量が多くクシャミを連発する生徒達。
いくら「若い」と言ってもハードな日々ですよね。
しかーし!
ハードだからといっても「勉強しないと成績はあがらない」のも事実!
なかには「生徒の自主性に任せる」とか言っている教師もいるようですが、本当にそれで良いのでしょうか?
小中学生で「自主的に」すすんで勉強出来る子ってほとんどいないと言っても過言ではありません。そんな中学生をよく見ていると・・・
- やらなければいけないと、頭では分かっているけど。
- 気合いが入らなくて困っている!
- 叱られるのは嫌だけど気合いを入れて欲しいと思っている!
そんなふうに見えることがあります。
誰だって「叱られる」のなんかイヤなんですけどね、でも自分ではどうにもならないので「気合いを入れて欲しい」と思っている生徒は多いのです。
今日の授業では「中2女子数名」が、そんな雰囲気を醸し出して(かもしだして)いました。
- 頭では勉強しなければいけないと分かっている。
- でも問題が難しいし面倒くさいしやりたくない。
- このままじゃいけないのも頭では分かっている。
なかでも一番気持ちが乗っていない生徒を、教室から受付のカウンターのところに呼び出して次のような言葉をかけました。
- 身体の具合でも悪いのか?
- 体調悪くないのに、どうしてダラダラしているのか?
ここまで話しかけたところで、その生徒の目には涙がたまっていました。自分でも「これではいけない」ということは頭では分かっていたようで、素直に反省して教室に戻って「懸命に自分と戦って」いました。
涙がこぼれないように、一生懸命頑張って「自分と戦って」いるのでした。
2:厳しくし過ぎてもてもいけない
思いっきりドカーンと「カミナリ」を落とした方が良いケースもありますが、この生徒のように「頭の中ではちゃんと分かっている」ケースでは「カミナリ」は逆効果になります。
こんな時は
という言い方が良いでしょう。
なぜ叱られてるかも理解せずに、周りに迷惑かけまくっている生徒にはカミナリを落とすこともありますが、「それなりに頑張っている」(微妙な言い方ですが)の場合は「悪循環を断ち切ってあげる」ことができれば良いのですから、「厳しくし過ぎる」のもいけません。
私は「人として許せない」時にカミナリを落とすことがあります。
※若かりし頃は本当に頭に来て怒鳴ってましたけど(>o<)
しかーし!
今から15年くらい前のことなんですけどね・・・
かなり成績もよく、部活や勉強でも周りの生徒の面倒をよくみてくれる中3の女の子がいました。
夏休みは部活もかなりハードになり、疲れ果てているのが私の目にもハッキリと映りました。
ここで私は「変な手加減」を加えてしまったのです。
しかーし!
夏休みが終わって9月になっても、相変わらずその生徒はダラダラと「気合いが入らない状態」が続いていました。
すると数日後、その生徒の母親から電話があり「このままでは効果がないので塾を辞めます!」と言われてしまいました。
この時私は激しく後悔しました・・
当時のバイトの子達にも「なんで先生叱らなかったんですか!」と叱られました。
それ以来私は「言わないで後悔するなら、言って後悔する方を選ぶ」と決めました。
確かに「叱りにくい生徒」っているのですが、そこで「変な遠慮」をすることは「その生徒のため」にならないと思うようになったのです。
その時に改めて「叱り方」について考えさせられました。
3:この時期の生徒のモチベーションをUPするには
どうしても「新しい環境」に馴染めなかったり、花粉症などで気持ちが乗らないということがありがちなこの時期です。
もうすぐ「ゴールデンウィーク」も始まります。このままダラダラと連休を迎えてしまうと、せっかくの「やる気」も失せてしまい「ラクな方に走ってしまう」生徒が出てきます。
こんな時に私が心がけていることは
です。
例えば問題を解いて「丸付け」をしにくるにしても、何問も問題をためてから丸付けに来るのではなく、「一問一問その度に丸付けにくる」ように指導しています。
長い時間ダラダラと問題を解いていると、問題を解いている途中で精神が「幽体離脱」しちゃうことがあります。精神がどっかいっちゃうの(笑)。
そもそも中学で習う勉強って難しくて面倒くさいんです!
その「難しくて面倒くさいこと」が延々と続いたら、生徒達の集中力が持たなくなっちゃいます。
それでも体力的にきつい時は
身体を休めること!
これが大切です!
部活を辞めたら成績を下げられるなんていうのは迷信です!
それでは今日はこの辺で! また明日!