皆さんは「中田英寿」という男をご存知でしょうか。そうです! 元サッカー日本代表の「中田英寿」さんです。彼はなんと「ベルマーレ平塚」(現:ベルマーレ湘南)の選手だったのです。
聞いた話ですが、中田はKOSHIN学院の近所の居酒屋にも時々顔を出していたそうです。・・ということはKOSHIN学院の前を通ってたんですね~。
さてその中田氏なんですけどね、中学時代に試合で負けてコーチから罰走を指示されたけど納得が行かなくてコーチも走れって言った事があるらしいです。
***エピソード****
子供たちは不承不承ながら当然のことのように「罰」を受けたのですが、ヒデだけはベンチの脇に立って走ろうとしないのです。怪訝に思った私は、
「どうした。なぜ走らんのだ!」
と語気を荒げたのです。ヒデの答えはこうでした。
「走る理由がわからない。俺たちだけが、走らなければならないのは納得できない。皆川さんも一緒に走ってくれ。だったら俺も走る」
このとき中田英寿は中学2年になったばかりだった。
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こんなことを言えちゃう中田氏もすごいんですけどね。そう言われて皆川新一コーチは中田の論理を認めて一緒に走ったというのだから大したものです。
中田が「平塚の中田」から「世界の中田」になるよりもずっと前に「こんな指導者」と出会っていたというのが面白いです。
生徒にだけ走らせて自分は怒鳴るだけの部活顧問
私はさすがに、もう生徒と一緒に走るなんて無理です。もっとも「学習塾」で罰として校庭80周なんていうのはあり得ませんけどね(笑)
ただし生徒には「勉強しろ!」と言っておきながら、自分は「寝てる」なんてことはしません。
※めちゃくちゃ眠くなることはありますけど。
話を戻します。この暑い中「朝から晩までずっと練習を続けさせる部活顧問」って、もはや「気が狂ってる」んじゃないかと思います。
この暑い中顧問が生徒以上に運動してみせてみろって言いたいです。いかに「危険なこと」か身に染みて分かることでしょう。
それもまだ「中学生になったばかりの子」にそんな過酷なことを要求して、それが人間のやることでしょうか。
生徒の安全を第一に考えられない人は指導者になってはいけない!
KOSHIN学院でも「長時間生徒に勉強してもらう」ことはあります。ただし「嫌がるものを無理矢理」はさせません。
生徒の「勉強の体力」にもよりますが、小学校低学年の子なら「1日1時間ていど」から徐々に身体を慣れさせていきます。
中学生になると、土日の試験対策の日は午前2時間・午後2時間程度から頑張ってもらいます。
長時間勉強することに慣れていない生徒は、試験前であっても勉強に集中できるのは経験上せいぜいこの程度です。しかも50分勉強したら10分休憩をいれながらです。
しかーし!
そんな風に徐々に身体を慣らしていくと「入試の前」ともなると、平日は「塾で7時間」土日などは「12時間」くらい平気な顔して勉強するようになります。
※全員ではありませんし、あまり無理をさせて入試前に風邪をひかれても困るので、むしろこちらからSTOPをかけるくらいですが。
入試前ですからさすがに「暑さ対策」は必要ありませんが、「インフルエンザ対策」「風邪対策」には「これ以上できない」というくらい気をつけています。
しかーし!
学校などで病気をもらってきちゃうんです・・・。。。
生徒は厳しくしごけば良いというものではありません!
私は時々「パンツのゴム」の話をします(笑)
パンツのゴムをギューッと引っ張ればビヨーンと伸びますが、手を放せばすぐに元に戻ります。
だからパンツのゴムとしても機能が果たせるのです!
しかーし!
もし「ずっと引っ張りっぱなし」だったらどうなるでしょう?
そんなことをしたら伸びきってしまい元に戻らなくなってしまいます。それでも無理に引っ張れば切れてしまいます。
生徒の指導もこれとよく似ています。無理矢理引っ張れば切れてしまいます。
しかーし!
人間の筋肉はパンツのゴムと違って、どんどん新しい組織と入れ替わります。上手に鍛えていけば「強くてしなやかな筋肉」になっていきます。
この上手に鍛えればという部分が大切です。
成長の速度は生徒によって違いますから、生徒1人1人の成長具合を「これでもか!」というくらい細か把握しておかないといけません。
そんなこともしないで「朝から晩まで部活漬けにする」なんていうのは馬鹿げているどころの騒ぎではありません。
そんなのは自信がない教師の自己満足でしかありません。
厳しい指導が全部悪いわけではありません。
ただ命にかかわるような酷暑の中で朝から晩まで生徒に運動を強要するのは、もはや殺人レベルだと思うのです。
ゆめゆめ炎天下に生徒を放置し、自分は涼しい場所から文句を言ってるような教師に顧問や監督をさせるなんてことはなさらないでいただきたい!
それだけ今年の暑さは危険だということです。
だったらまず顧問がこの炎天下で朝から晩まで走ってみることです。
※本当にやっちゃダメです。本当に死にます。
そのくらいも気持ちを持って欲しいということです。
以上!
それでは今日はこの辺で! また明日!