ここ数年世間巷では「個別指導塾」とか「自立学習」などと看板に書いてある塾が増えて来ました。ただかなり疑問ことがそれぞれあります。
個別指導塾
個別指導と言いながらも、一人で数名の生徒を抱えて指導するスタイルなんです。私がこの「個別指導」というスタイルを採用しなかったのには大きな理由があります。
また昔話になってしまいますが、まだ塾の先生になったばかりの35年ほど前のことです。
小学校3年生のクラスの算数を私が担当することになりました。生徒数は「2名」でした。
2人の女の子を同時に指導するのですが、ものすごい学力差があって、とてもではありませんが同時指導するなんてできないと思いました。
これを同時並行で指導するにはものすごい技術が必要だと思いました。もちろん当時の私にそんなことができるわけもなく・・・。結局その二人とも塾を辞めてしまいました。
あれはものすごい屈辱でしたので、今でも忘れることができません。
自立学習塾
実はこの「自立学習」という指導スタイルなんですけどね、塾によって全然やり方が違うのです。
何を勉強するのか全て自分で考えて、自分で丸付けもし、自分で間違えた箇所を直す!
※極論を言えば先生は何もしない・・
この方法の最大の欠点は「勉強が出来ない子は塾に来たは良いが、何をしたら良いかさっぱりわかない」ことです。
何をしたら良いか分からないから塾に来たのに、この方式ではできない生徒は救えません。
下手をすればプリントを配って終わりなんていうことにもなりかねません。
※もちろんこの方法で生徒をぐいぐい引っ張れるだけの力量のある先生もいますが・・。
全てパソコンでやらせてしまう塾
今から二十数年前に世の中に「パソコン」というものが出回り始めた頃、授業はパソコンのアプリ(当時はソフトウエアと呼んでいた)をやらせる塾が出始めました。私も興味津々で一部導入してみましたが、結果は惨憺たるものでした。一年もせずに撤収してしまいました。
もちろん「パソコンで指導する塾」で成功されていた先生もいらっしゃいましたが、そういう先生は「パソコンの中のどこにどんな問題があるか」全て把握していました。
一時的にそんな指導が流行しましたが、それらはあっという間に消え去り、残ったのはパソコンを購入した借金ばかりという悲惨な状態。
※当時パソコンは1台三十万円以上していしました。十台もいれればPCだけで三百万。それにソフトウエアが百万円以上。それだけだしても2年もすればPCは古くて使い物にならないレベルになってました。
そこで独自に編み出したのが集団個別指導
完全に個別指導にすると、どうしても学費を高くしなければ経営が成り立ちません。さりとて一斉授業では「学力差がある生徒達」を引っ張りきれませんでした。
そこで今のような集団個別指導というスタイルを編み出したのです。
とても手間がかかる大変な指導スタイルですが、ある程度どんな学力層の生徒でも「やる気さえあれば」救ってあげられる方式です。
集団個別指導では何をする?
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”mama.jpg” name=”ママさん”] 生徒が解いてきた問題を丸ツケするだけでしょ?[/speech_bubble]
なんていう悪口を言われたこともありましたが、それは全く違います!
まずKOSHIN学院に入ると
- 勉強の仕方を教える!
- 分かるようになるってどういうことかを教える!
- 問題を解けないときは、解き方を教える前に「問題の考え方」を教える!
何をどうやったら良いか分からないから成績が悪いのだから、「何をどうやってやるか!」「何をどう考えるのか!」を教えてあげるの。
そうすれば必然的にできるようになってくるの。
そのことを教えきるまでは、ものすごく手がかかって大変です。でも一旦「勉強の仕方」が分かってしまえば、生徒達は「自分からどんどん勉強する」ようになります。
おそらくこれこそが本当の「自立学習」なんじゃないかな。
それでは今日はこの辺で! また明日!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、一生懸命頑張る生徒をトコトン応援する高校受験専門の学習塾です!】