昨日のブログ「中2の数学がめちゃくちゃ難しくなる時期」で紹介した数学の問題なんですけどね。
【再掲】
こういう問題こそ「動画授業」を作成してはいかがですか?
とある塾の先生から言われました。
ご指摘をいただく前に、それは既に考えていました。
いろいろ考えましたが「今回は作らない」ことにしました。
その理由は次の二つです。
- 生徒の表情を見て理解の度合いを把握しながら教えないと無理だから。
- まだうちの中2は動画を見ても分かったつもりになるだけだから。
動画の解説を見ただけで理解できるようになるためには、もう少し基礎学力をUPさせなければならないと感じているので、今回は見送りました。
「勉強に対する意識」がもう少し高くならないと、動画授業を見ただけで終わってしまうのです。
そのためのアプリがあるでしょ?
という声が聞こえてきそうです。実はまだWindows 95が発売される前に、PC98というコンピューターを使っていた時代があります。
その時代に「PC98を使って授業をする」というソフトウエアがありました。
※そのソフトの後継を使っている塾が今でもあるので名前を伏せます。
画面に問題が出てくるのですが、次の(ア)~(エ)から選びなさいなんていう問題だと、順番に「ア」→「イ」→「ウ」→「エ」と押せば「どれかが正解」になります。
私はそれを見て、すぐにPC98を全て処分しました。
さすがに「今のアプリ」はそこまで酷くありません。
でも「基本的な姿勢」は同じだと思います。
勉強に対する意識が高い子でないと、タブレットで授業を見ようが、アプリを使って練習させようが無駄・無理だということ。
iPadなどのタブレットで授業をするのは「使う場面」や「学習する生徒」によって調整しなければなりません。
逆にある程度以上の生徒の場合
ある程度以上の生徒の場合は「動画を見ている時間」があれば、その時間でもっとたくさん問題を解くことができます。
出来る子がタブレットを使うのは「分からないことを調べる」とか「音声を聴きたい」時などだけで充分です。
現代では「学びエイド」 や「manabo」など素晴らしいシステムが誕生しています。
もちろんこれらを「上手に使えば」かなりの効果が期待できます。学びエイドの廣政社長は元々は予備校の講師をしておられたのだけど、教育の地域格差を解消するためにこのシステムを思いついたのだそうです。
※予備校や塾は都市部に集中していますから
でも学びエイド「高校生向け」の教材です。
勉強の仕方も分かってない小中学生が、これらの動画を見ただけで勉強ができるようになるわけではありません。
※学びエイドの営業の方もハッキリとそうおっしゃってます。
このあたりが「生徒の息づかいを感じながら教えなければならない」理由です。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”jukucho.jpg” name=”塾長”] ここまでは分かりますか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R2″ icon=”girl.jpg” name=”生徒”] そこは分かります[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”jukucho.jpg” name=”塾長”] では、次のここのところはどうですか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R2″ icon=”girl.jpg” name=”生徒”] そこがなんでだか分かりません[/speech_bubble]
こんな感じで、生徒ひとりひとり「分からないレベル」も違うし、「理解する早さ」も違います。
ですから「生徒の息づかいを感じながら指導する」必要があるのです。
小中学生の場合には、それ以前に「勉強に対する姿勢」を教えなければならないことも多くあります。
iPadを与えたらやる気ができるのは、せいぜいゲームかSNSくらいなものでしょう。
しかーし!
間違いなくiPadは使い方によってはものすごく役に立ちます。
このあたりは「塾の先生の技量」が大きく問われるところです。
それでは今日はこの辺で! また来週お会いしましょう!
※このブログは土日祭日はお休みさせていただいております。