私は生徒の皆さんに対して絶対に使わない言葉があります。
「あいつら」「お前ら」「てめーら」などいかにも「上から目線」な言葉は基本的に使いません。
塾の先生になったばかりの頃、ずいぶん生徒の皆さんに対する言葉遣いで上司から注意されました。当時は「なんでいけないのかな?」なんて思うこともありましたけど。
ところがギッチョンチョン
塾の先生になって何年かするうちに、ますます私の言葉遣いは悪くなってしまいました。今思えば「少しばかり授業が上手になった」のが原因でした。正確に言うと「上手になった」のではなくて、「慣れてきた」のでした。
直そうと思うのですが、ついポロリと・・・。
そこである時期生徒の皆さんに話しかけるときは「全て敬語で」話すようにしました。
しかーし!
これも上手く行きませんでした。「私の言葉」じゃなかったからだと思います。
子どもとして接するのではなく、人格を持った人間として接する
生徒と話すときに、相手を子どもだと思ってつい見下したような言葉遣いをしてしまった時期がありました。
あきらかに「上から」な物の言い方をされると、私達だって気分良くはありませんよね?
生徒の皆さんだって気分良くはないと思うのです。
※特に嫌いな先生に言われると余計に腹が立ちます。
私は本当にいろいろ悩みました。どっかの議員さんではありませんでしたが、どんなに頑張っても「失言」がポロリと飛び出してしまうのでした。
いっそ生徒の皆さんと口をきくのをやめてしまおうか! と思うほど悩んだ時期もありました。
そんな私に大きな転機が訪れました!
生徒と会話する時に「あっ! これだ!」と思ったことがあります。それは「生徒との距離感」を大切にすることでした。
近付きすぎても離れすぎてもいけません。ちょうど良い距離感というのを肌で感じたのです。
その時に思ったことは「言葉遣い」はもちろん大切なんですが、それ以上に「話し方」の方が大切だと感じたのです。
例えば馬鹿にしたような口調で「はぁ?」ってきつく言えば相手は傷つきます。
しかーし!
笑顔で「あんらまっ!」ってにこにこしながら言えば、生徒の皆さんは傷つきません。
もっと突き詰めてみると、授業をしている時の私の表情がいかにも「上から目線」な感じだったことに気がつきました。
俺は先生で、お前たちは生徒だ!
そんな表情をしていたのでした。これじゃ生徒達は私に質問にくるどころの騒ぎじゃありませんよね。
今だったら
「あっそうかぁ! なるほどぉ、そう思ったのかぁ・・・」
ってまずは一旦生徒の考えや言葉を受け止めてあげます。
その上で、「う~んと、じゃあ先生と一緒にやってみようか! (*^-^)v」と言ってあげると、生徒の皆さんに対しての圧力が少ないんです。
※但し塾長ですから、わざと圧力をかけるような話し方をすることはあります。大事な話などは大真面目な顔で聞いてあげます。
話をまとめます。
子どもだと思って上からな感じでものをいうのは、生徒指導とはいいません。生徒気持ちを害するだけです。
だから「えらそ~!」な物の言い方をする教師は嫌われるのです。
これって人間と人間の関係の基本ですもんね!
最後にもう一度繰り返します。
言葉遣いってとても大切です。でもそれ以上に「話し方」ってもっと大切です。間違っても生徒の皆さんに対して「上から押さえつけるような話し方」をしてはいけません。
先生とか親とかって、別の子どもより偉いわけじゃないんですから。
それでは今日はこの辺で! また来週お会いしましょう!
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