3年前の4月13日に私の父が亡くなりました。病名は「癌」でした。医師が発見したときには既に末期で治療の施しようがない状態でした。
当然私は父親の子ですし、祖父母も癌で亡くなっています。となれば「私も危ない」わけで・・
と親戚一同からやいのやいの言われ、病院大嫌いな私ですが「早起き」して検査してもらってきました。
約4時間半待たされて、ほんの5分ほどの診察・・・
しかーし!
結果は陰性。全く問題ないとのことでした(*^-^)v
やったね! これでもう少し生きられる!
と言ってもいつまで生きられるのか、神のみぞ知るなんですけどね。
当たり前のことって当たり前なんかじゃない!
スーパーに行って、夕飯のおかずを買ってくる。帰宅してから子ども達のために夕飯を作る。
こんな「日常的なこと」って「当たり前のこと」だと思っていませんか?
実は私の母は昨年の8月に入院し大きな手術を受けました。手術自体は成功したのですがその後の容体が思わしくなく、ずっと病院で寝たきり生活を送っています。
今年になってからようやく目を覚まし、いろいろ会話をできるくらいには回復したのですが、まだまだ退院するにはハードルがたくさんある状態です。
※個人的な話で申し訳ございません。でももう少しお付き合いください。
その母が先日私に「また買い物とか行きたいねぇ!」と言うのです。「買い物に行く」という「日常的なこと」が出来ない状態にいます。
買い物はおろか、風呂・トイレなどの日常的なこともできません。
そんな母親を見ていると「普通に日常のことが出来るって本当に幸せなことなんだ!」と痛感するのです。
ですから
- 生徒の皆さんは、今こうして両親と普通に暮らせていることがどんなに幸せなことなのか。そして「塾」にまで通わせてらえることがどんなに幸せなことなのか。
- 保護者の皆様には、毎日お子さんの笑顔を見ながら食事の支度をできることがどんなに幸せなことか、家族で他愛もない会話することがどれほど幸せなことなのか。
改めて考え直していただけたらと思うのです。
KOSHIN学院だって、何も苦労せずに生徒が集まってきてくれたわけではありません。
私なりに、不慣れな広告作りをしたり(うちはプロに頼めるほどお金がありません)、塾の玄関や駐輪場を綺麗に掃除したり、若い頃は自分で夜遅くにチラシをまきに行ったり。
お金がないならないなりに、ありったけの知恵を絞って生徒さんに集まってもらえるよう努力してきました。
そんなに苦労して集まっていただいた生徒さんですから可愛くないわけがありません。
そりゃ、私は「本当の親」にはなれません。
しかーし!
「塾に居る間」は「自分の子(孫?)」だと思って接しています。
そりゃもう「可愛いなんてもんじゃありません!」のですよ。
ですから!
そんなわけで僕は「生徒の皆さんといられる」ことを「当たり前のこと」だなんて思えないのです。
私は宗教などは一切信じていませんが、「生徒って、神様が私にお任せくださった子」だと思っています。
私が上手に指導してあげられなかったら、神様は容赦なく生徒を取り上げてしまいます。
さらに!
私に与えられた時間はそんなに長くありません。短い子だと1年も預からせてもらえません。お預かりした期間で最大限の効果を出してあげなければなりません。
私は生徒の皆さんと出会えて、面倒をみさせて頂けるのは奇跡的なことだと思っています。こんなにやり甲斐のあることは、私には他にありません。
生徒の皆さんへ!
そりゃ親子ですから喧嘩をすることがあるかもしれません。逆に言えば喧嘩を出来るようなレベルまで皆さんが成長してきたということです。
ただし!
お父さん、お母さんが塾に通わせてくれていること、食事を食べさせてくれていることに対する感謝の気持ちを忘れないでください。お父さん、お母さんがどんな思いで「塾の費用を捻出しているのか」考えて欲しいです。
それでは今日はこの辺で! また来週お会いしましょう!