生徒の皆さんはもちろん、保護者の皆様の中にも「何時間勉強したら良いか?」と考える方がいらっしゃいます。
実は三十年ほど前、以前勤めていた塾で中間試験対策として「朝から晩まで」勉強会を開いたことがありました。軽く10時間は越えていたと思います。
お恥ずかしながら私自身も「長い時間勉強すればたくさん身につく」と思っていました。
自分自身を振り返るならば、やはり長時間勉強した時は長時間分勉強が身についていましたので。
しかーし!
その「勉強会」で「驚愕の事件」が起こりました。
ひとりの中3男子が、10時間近く塾で勉強していました。正確には勉強しているふりをしていました。
10時間かかって学習した内容は「数学の計算問題を一問だけ」でした。
ただし!
ずっと鉛筆は動いていました。「いかにも分かった」と言わんばかりの態度で、ひたすら鉛筆が動いていました。
しかーし!
ただ鉛筆で何かを書いては消すという繰り返しをしていただけだったのです。
私はもちろん「その生徒にも腹が立った」のですが、それ以上にそれを見破れなかった「自分に対して」猛烈に腹が立ちました。
もうお分かりいただけたかと思いますが、「何時間勉強したか」なんてあまり意味がないのです。
どれだけの量の勉強をするかが大切
お勉強が苦手な子の多くは、分からない問題があると手が止まってしまい、精神が別世界に行ってしまいます。
脳の回転は停止し、ただ漫然と机に向かっているだけ。
実は!
塾に通っている生徒にはそういう生徒がかなりの割合でいます。
おそらく「学校の先生」も「他塾の先生」もそのことには気がついていることが多いと思います。
※塾講師初心者の頃は気がつけなかったけど・・
そういう時にどういう対処をするかというのが塾の先生の腕の見せ所のひとつです。
強く叱れば塾を辞めてしまい売り上げが減ると考えている塾では、見てみないふりをします。
それで保護者の方から「成績があがらないのですけど」と言われると・・
「それではもう少し授業時間を増やしましょう。つきましてはあと※※万円かかりますのでご了承ください。」
なんていうことを言ってる塾がたくさんあります。
※だから塾は悪く言われるのです・・
そうではなくて、同じ1時間授業に参加していても「勉強する量」は生徒によって雲泥の差だということを言いたいのです。
私はいつも生徒の皆さんに・・
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”jukucho.jpg” name=”塾長”] 問題が分からないのは叱らないけど、分からないからとボーッとしているのは厳しく叱るからね![/speech_bubble]
と伝えています。だって「お月謝をいただいている」のですから。
※なるべく叱らなくて済むようにはしていますが・・・
しかーし!
そんなこと言われても「1回言われただけで」すぐに直せる子なんかそんなにいません。
どうしても「教育って根比べ的な要素」があるんです。電子レンジでチーンという訳にはいかないのです。
そんな「変な癖」がつく前に、KOSHIN学院学院に来てくれたらどんなにらくなことか・・
それでは今日はこの辺で! また明日♪