ある小学生の保護者の方からこんな質問をいただきました。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L2″ icon=”mama.jpg” name=”ママさん”] 子どもに展開図の問題を質問されたのですが、難しくて教えてあげられませんでした。どうしたら良いでしょうか?[/speech_bubble]
実は「表面積」を求める問題は「体積」を求める問題よりずっと面倒くさいのです。
※いきなり「裏技」を使うのは感心しません。
例えばこんな図形
この図形の表面積を求めなさいと言われて、さらりとできる中学生はかなり優秀な部類に入ります。
うちの中3生でも、これをスラリとできるのは・・・(以下自粛)
表面積を求められない理由
まずは「展開図」を書けないのが一番の理由です。
扇型の弧の長さと底面の演習の長さが同じになることに気がつけば良いのですが。
さらにこの時の扇型の中心角を求めなさいなんて言われると脳みそがフリーズしちゃう生徒がほとんどです。
なぜこんなことになってしまったのでしょうか?
おそらくファミコンの出現辺りから、急激にこういう問題ができない子が増えてきたのかなと思われます。
そうなんです。「子ども達の遊び」が「映像」に変わってきたのも一つの原因なのかなと思われます
私が子どもの頃にも「ゲーム」はありました。野球盤ゲームなんかすっごく欲しかったんですけどね。
でもこんな「高価な物」を買ってもらえる子はあまりいませんでした。
そこで昔の子はどうしたのか!
はい。答えは簡単。自分たちで紙を切って野球盤ゲームを作ったのです。電車やバスのオモチャも自分で紙を切って作ったのでした。
遊びの中で自然に円錐の展開図を作っていたのでした。年上のお兄さんが年下の子達を集めて、いろいろな図形の展開図の書き方を教えてくれたのでした。
もう一度原点に戻ってみる
小学生でも中学生でも「展開図の問題」は出てきます。特に小学生の場合は円錐などの図形を自分で作らせてあげるべきです。
生徒に聞いてみると、小学校ではあまり「実際に作る作業」はあまり行われていないようです。
自分で実際に作ってみるのは楽しいはずです。作り方が分からなければ私達スタッフが実際に作ってみせてあげます。
そしてそれを生徒の皆さんに真似してもらいます。
最初は上手にできなかった生徒だって、何度か繰り返すうちに上手に作れるようになります。
算数の教育で「iPadを使用して動画授業を見せる」のも良いんですけどね・・・
しかーし!
やはり「実際に作ってみる」方が子ども達は楽しいはずです。
それでは今日はこの辺で! また来週お会いしましょう!
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