私が「塾の先生になり立ての頃」の話です。
当時の上司から「英語(国語)は声を出して読ませて下さい!」と何度も言われました。
右も左も分からなかった私は「言われた通り」に、とにかく生徒の皆さんに「声を出して教科書を読んでもらって」いました。
するとある保護者の方から「教科書を読むだけでなく、文法なども説明してください!」とクレームがきてしまいました。
今思えば本当に愚かなことをしてしまいました。
なぜ声を出して読むことが大切なのか、私自身が分かっていなかった!
これが原因でした。
なぜ声を出して読むのでしょうか?
もう答えは簡単です。
- 読めないものは覚えられないから。
- 上手に読める生徒は、ちゃんと文の内容も理解出来ているから。
これに尽きます!
英語の単語を覚えるときなんですけどね。
例えば
January February March May June July
August September October November December
を覚えようとしたときに、これらの単語を読めないまま、そして意味も分からないままおぼえようとしても無理なのです。
きっとそういう生徒さんにとっては・・
こんな感じに見えてるのだと思います。
※これ「ヘブライ語」なんですが、私にもサッパリ分かりません。
まずもって「見たことない文字の羅列」ですし、読み方も意味もサッパリ分かりません。
ですから
- まず「アルファベット」をしっかり覚えて、単語の読み方や意味を理解して・・・
- 書けるようにする前に、まず読めるようにして。
- 暗記するにしても「まず口で言える」ようにして。
- 最後に書けるように練習する。
いきなり January Februaryって何回書いたって覚えられません。
まず1月から12月まで英語で何も見ないで言えるようにするのです。
※むかしは諳んじる(そらんじる)なんて言ってました。
何も見ないで言えるようにしてしまうと、あとは数回練習すると書けるようにもなります。
ところがギッチョンチョン
学校でも塾でも「こうした課程」をすっ飛ばしてしまい、「覚えてこい! テストするからな!」ですもん。
挙げ句の果てには「覚えてこない子は居残りテスト」とか。
こんなの出来ない子にとってはただの拷問ですよ!
その前に「こうやってやると覚えられるんだよ♪」ということを分からせてあげなくちゃ。
KOSHIN学院にもたまに「全然覚えられない」生徒が入塾してくることがあります。
そういう生徒には、卒業生スタッフをつきっきりにして一緒に覚えてもらうようにしています。
やり方が分かってくると暗記が苦手だった生徒でもだんだん自力で覚えられるようになってきます。
※最初は時間がかかりますけど。
暗記って慣れてくると、どんどん早く覚えられるようになるんです♪
だからまず声を出して読むことが大切なのです!
それでは今日はこの辺で! また明日♪