子育ては「大変」なんてものじゃなくて、もう「夢中」なんですよと、どのお母さんに聞いてもお答えになられます。それはそうですよね。でなければ毎月何万円も塾の費用を払ったりしませんもの。
こんばんは! KOSHIN学院塾長の瀬下です。
今日はみなさんに少し「失礼」な言い方になるかも知れないので、先にお詫びしておきます。
そもそも「子育て」って何なのでしょうか。
それは「自然界をみれば」分かると思います。先にお詫びしたのはこのことです。皆さんの大切なお子様を「動物」と一緒にしないでくれと、お叱りを受けそうなので。
でも私の話を聞いてください。
例えば百獣の王「ライオン」ですが、ライオンの子育ては「自分の子どもが自分で餌を捕まえられるようにすること」です。自分で獲物を捕らえられない子どもは自然界では「食べられる」方に回ってしまいます。
ですからどうしても「自分で獲物を捕らえられるように育てる」必要があるのです。
これは人間界でも似ていると思うのです。親は「自分の子どもが自分の力で生活できるように育てる」必要があります。
ここがポイントです!
「自分の力で生活できるように育てる」のです。
数年前私は一人のお母さんを怒らせてしまいました。そのお母さんの子どもは「中2男子」でした。何をするにも「無気力」なのでした。
例えば私が「明日の日曜日試験対策の補習をするけど、**君も来るかい」と聞くと、「お母さんに聞いてみる」と答えるのです。
勉強はあまりできる子ではないのですが、なぜか宿題は全問正解しています。失礼ながら彼にできるはずのない問題なのです。でも答えは完璧なんですね。しかも毎回!
保護者面談の時に、そのことを問いただすと「私が教えてあげたんです。あの子私がいないと全然だめなんです。だから私がやってあげないと。」と嬉しいそうに語り始めました。
どうやら毎日着る服も母親が選んでいるようですし、時には靴下まで履かせてあげるんだそうです。中学2年生の男ので、しかも特に発達が緩やかなわけでもないのです。
「お母さん! それじゃ**君が世の中に出られるようになりませんよ!」
と言ったら、もの凄い勢いで怒り始めて「もうこんな塾やめます!」と捨て台詞して帰っていきました。
そのお母さんは、毎回塾が終わる頃塾にやってきては「今日はどうでしたか?」って聞くのです。
「生徒さんは**君だけじゃないので、今はお話しできません!」と断ると、今度は毎日のようにメールしてきます。
別に腹が立つとかそういうことではなくて、「これじゃ**君は一生ダメだろうな」と悲しくなりました。
「我が子が可愛い」というのは当然ですが、これほど「溺愛」してしまうと子どもが可哀想ですよね。
いつまで経っても「自分で獲物を捕らえられる若獅子」にはなれません。
本当の親の愛情って、自分の子が「独り立ち」できるように、ほどよい距離で見守っていくことだと思います。
それは我々塾の先生も同じです。「生徒が自分の力で戦えるように指導する」ことが塾の使命だと考えます。
それではまた明日! See you!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、生徒が自発的に頑張るように指導する学習塾です】