啐啄同時(そったくどうじ)という言葉があります。鳥が卵から生まれでようとするとき、中から音を立てます。これが『啐(そつ)』です。その時親鳥は外から卵の殻を突きます。これが『啄(たく)』です。
こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。
子どもが「外へ出たいよ!」と殻の中から音を立てます。この音を親が聞き漏らすと子どもは殻から出られずに死んでしまいます。
反対に子どもが『音を立てる前』に殻を割ってしまうと、これまた子どもは死んでしまいます。ですから啐啄は同時でなければならないという戒めの言葉なのです。
『わたし塾に行ってがんばりたいよ!』という子どもの声が聞こえましたでしょうか? そのタイミングを外すと子どもは成長できません。
ここがポイントです!
『わたし頑張りたいよ!』という『心の声』を聞くのです。言葉で話すタイミングではなく『言葉にならない声』を聞くのです。
これはなにも『塾に通うタイミング』だけの話ではありません。
例えば「今の時期の中学1年生」に、中3の受験生と同じ量の勉強をさせようとしたら、ほぼ間違いなく中学1年生は勉強が嫌になってしまうでしょう。
特に中学生の場合「啐啄」の時期に個人差があります。『啐』の音を聞き漏らすと子どもは成長できないのです。早い子でしたら「小学生」の時に音を立てていることもあります。
では「早くしなくちゃ!」と無理矢理塾に通わせるのも考えものです。
反対に『高校入試頑張りたいよ!』音を立てているにもかかわらず、親や塾の先生が気がついてあげないのもいけません。
私は生徒達の「この音・すなわち啐」にものすごく神経を使っています。その絶妙のタイミングで『啄』を仕掛けるのです。
このタイミングは何十年塾の先生をしても難しいです。でもうまく行くと驚くほど生徒達は成長してくれます。そしてみるみる立派な若者に成長していきます。
だから教育って難しいけど、やりがいのある仕事なんですね。
さあ! 明日からKOSHIN学院の授業が再開です。みんな今年も元気に頑張りましょう!
それではまた明日! See you!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、生徒の微妙な変化に気を配る学習塾です】