実は私も「若い頃」は「大量の宿題」を出して自己満足していました。とにかくたくさんやらせれば成績があがると、大きな勘違いをしていました。
こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。
塾だけじゃなくて「学校の宿題もおかしな量」が出ますね。特に「夏休みの宿題」は異常なほど出ます。
そういう私も数十年前まで「大量の宿題」を出していました。その当時は通塾回数が週に2回でしたので、どうしても自宅で勉強する習慣をつけさせる必要がありました。
当時の保護者の方は「うちの子家で勉強しないんですけど、先生から強く言ってもらえませんか?」とよく言われました。
その言葉を「鵜呑み」にして大量の宿題を出したら、一番そう言ってたお母さんから電話がかかってきまして、「うちの子宿題が多くて終わらないので塾をやめます!」だって・・・。
「宿題たくさん出してくれって言ったのあんたじゃん!」と怒鳴りたかったけど、当時は私も若造でしたから「お母さんを叱る」なんてできませんでした。
しかーし!
もっと深刻な問題が起こり始めました!
生徒達が塾の宿題を『学校の授業中』にやるようになってしまったのです。宿題をやらないと叱られるからと、よりによって学校の授業中にやるとは・・。
私は大変ショックを受けました。
さらーに!
大量の宿題を出すと「終わらせることだけが目的」となってしまい、全く身につかないのです。酷い子になると、どこでどう手に入れたか分かりませんが「答えを丸写し」してくるのです。
ですから!
私は宿題をあまり出さないようにしました。でもそれでは「自宅で勉強しない」わけで・・・・。ものすごく悩みました。
悩んで悩んで悩み抜いて考えついた結論は・・
「そうだ! それなら毎日来ても良い塾にしちゃえば良いじゃん!」でした。
しかしそのためには「売り上げ」を犠牲にしなければなりません。「手間暇の掛かる大変な作業」をしなければなりません。
でも私は「毎日通っても月謝が増えない塾にする!」と決断しました。
「お母さん達の悩み」は、「家でダラダラされるのがイヤだった」のでしょう。
それ以来「家で勉強しないんですけど」という相談は減りました。
ですから「やる気のある生徒」にとっては、大変良い塾になったと思います。
しかし「やる気のない生徒」にとっては、大変つらい塾になったのも事実です。
それでも私は「一問か二問」程度の宿題を出します。
「家でしっかり考えてきて欲しい」からですし、少しでも良いから「自宅で勉強する生徒」になって欲しいからです。
中学校の「中間・期末試験」は、塾で2時間くらいやったくらいで「高得点」が取れるほど甘くありません。
試験前は「塾でもやって」「家でもやって」それでも、なかなか追いつかないくらいです。
全く自宅で学習する習慣がない生徒に、「試験だから家で勉強しなさい!」と急に言っても絶対にできません。
ですから「少しで良いから宿題を出す」のです。
それではまた明日! See you!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、家庭学習のやり方も指導する学習塾です。】