もう学習塾の先生になって30年以上経つのですが、いつも不思議でたまらないことがあります。
こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。
保護者の方は一生懸命「高い月謝」を払って子どもを塾に行かせます。KOSHIN学院も他塾より安いとは言え、それでも月に数万円頂いています。
それなのにどうして塾をサボる子が後を絶たないのでしょうか?
それなのにどうして勉強を嫌がって逃げ回るのでしょうか?
私だったら「お金払ったら絶対にモトを取りたい」です。
私はKOSHIN学院を含めて3つの塾で授業をしてきました。大手塾や中規模塾にも「お金を払ってるのにサボってばかりいる子」がいました。
だったら塾なんか行かなければ良いのに!
※きつい言い方ですね・・・でも本音です。
勉強できなかった人でも社会人になって立派に活躍している人を何人も知っています。
以前にも書きましたが、KOSHIN学院の壁紙や床を貼ってくれた職人さんは、最終学歴は「小学校卒業」です。
※中学なんかほとんど行かなかったそうです。正確には中学校どころじゃなかったと。
しかもこの方は「本当の親を知らない・自分の本名も知らない」のだとか。孤児院で育ったそうです。
現在の名前も「孤児院の先生が付けてくれた名前」です。
でも今は数名の職人さんを雇っている「親方・社長」です。
まあ、彼の手際の良いこと、仕事が早くて綺麗だこと。彼みたいな人を職人って言うのだろうと思います。
中学もろくに卒業していない彼ですが、私は彼をすごく尊敬しています。
※私にはできないことを出来る人は素直に尊敬することにしています。
その親方ほどの根性があれば!
その親方は確かに因数分解や現在完了は知らないかも知れませんが、「その道の専門知識」はすごく豊富です。
塾の床材を選ぶ時も、生徒が毎日歩くことを考えると「この材質が良い!」とか「この色だと勉強に集中できる」など細かいアドバイスをしてくれました。
高校なんか行ってなくても、その道の専門知識は素晴らしいですし、技術も素晴らしいんです!
もう日本人はとっくに気がついています。「学歴社会の終焉」を。
※一部社会では残っていますが、「学齢」でメシが食える時代ではないということです。
子どもを競争させないなんて真っ赤なウソ!
最近は幼稚園や小学校の運動会の徒競走で順位を付けないところも多いようです。運動が苦手な子に対する配慮だとか・・・
だけどさ~! 日本の特に都市部の人間ってさ~、競争社会そのものなんじゃないの?
競争させないなんて言うならば、「入学試験は全面撤廃」しちゃえば良いし、希望すればどんな職業にでも就けるようにしちゃえば良いし、食べものでもなんでも欲しいものは欲しいだけ自由に与えてくれるならば、競争なんかしなくても良いんだよね。
だけどそんなのあり得ないですよね!
それから平等という概念を間違えている人がたくさんいるよね!
口ばっかり達者で、ろくに働きもしない人が、えらそーに「この国の政治はどうのこうの・・」なんて言ってるけどさ、だったら「お前が率先してこの国の立て直しをやってみろよ!」って言いたいんだよね。
私はやってますよ!
生徒達の良いところを見つけて、そこを伸ばしてあげるの!
そうやって優秀な若者を社会に送り出せば、どんどん世の中は良くなっていくはずだと信じているの。
日本国は資本主義の国なんだから「競争がある」のは当たり前なの。
大切なのは「自分はどの道で競争していくか」ってことなんじゃないのかな。
例えば、「僕は他人とコミュニケーションを取るのが苦手なんだ!」という人は「物作り」などで頑張ってみれば良いし・・
せめて高校だけは・・・
現在の日本は「せめて高校だけは」という考え方が主流です。まあ、そのおかげで我々学習塾業界は成り立っているですけど。
でも「本当に高校に行く必要がありますか?」って考えたことありますか?
周りの子がみんな行ってるのに、うちの子だけ行かないのはみっともないって思ってませんか?
数年前の卒業生のお父さんが、すごいことをおっしゃってました。
「うちは公立落ちたら、高校へは行かせません。就職させます!」
「高校入試に向けて勉強もろくにしない奴が、高い金払って私立高校へ行く必要ありますか? 先生!」
私はドキッとしました。
「塾の先生」という立場からすれば、「なんとしても高校に行かせてあげたい!」と思って働いているのですから。
でも、そのお父さんがおっしゃってることの方が正論だと思いました。
お父さんの言葉には続きがありました。
「だけど就職する方が勉強よりもっと大変なことが待ってるんですよね!」
ますますもってお父様のおっしゃる通りです。社会人になってお金を稼ぐって、生半可なことじゃないです。
ですから「勉強がイヤだと逃げ回っているような輩」に、社会人の厳しい修行なんか耐えられるはずもありません。
息子には、青息吐息でヒーヒー言いながらでも、なんとしても一歩ずつ前に踏み出すような人間に育って欲しい!
さすがに「塾の先生」では、ここまで言い切れませんが、このお父さんの言葉はものすごい重みがありました。
ちなみに、この生徒は「高校に合格」して、ちゃんと卒業してくれました。
最後にもう一度繰り返します!
この国は否が応でも「競争社会」なんです。だから「自分はどの道」で生きていくかを真剣に考えて欲しいのです。
しかも「君にしかできない!」「君ならではの!」「君らしい!」人生を選択して欲しいのです。
それではまた明日! See you!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、生きる道を真剣に考える学習塾です!】