かつて塾の近隣の中学の先生が、地理の授業で教科書はいっさいやらないで、自分の「趣味」のようなプリントでずっと授業をしている先生がいました。カンボジア第7代王朝の名前を答えろとか・・・ 生徒に質問をされてもちんぷんかんぷんでした・・・。
こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。
この学年の生徒達は、もう学校の授業は無視して、地理の授業は全て塾で教わっていました。カンボジアについて詳しいのは結構ですが、それならば大学の授業で「カンボジア史」でも教えればと思いました。
こんな先生は例外として、一般的な定期試験に向けての勉強方法を説明します。
教科書も読まずにワークを解き始める生徒
たまに教科書を読みもしないで、ワークを解き始め結局なんにも分からずに「先生!この問題分からないから教えてください。」と言いに来る生徒がいます。
※社会科に限らない話なんですけどね・・・
そりゃあ分かるわけネーですよ。
- まず教科書の内容をよく理解することから始めよう!
- 試験範囲となる教科書のページと塾のワークのページを最初にチェックしてください!
- ワークを解く時は、最初から教科書や参考書を見ながら解いてはいけません。まず実力のみでやってみましょう!
- 丸付けをして間違えて問題や、たまたま合ってただけの問題を教科書などで調べながら解いてください。
(1)や(2)は「当たり前」だと思うでしょ??
ところがドッコイ、全然試験範囲と関係ないページをやってる生徒って意外と多いのです。
※特に男子に多いのです。←なので男子の方が叱られることが多いのです。塾講師のしている学生のセンセは気をつけてあげてください。本当にどの塾にもいるんです。
KOSHIN学院の場合は、この辺りからして怪しい生徒にはバイトスタッフに「やらなければいけないページ」を全てチェックしてもらっています。成績下位の男子だと、ほぼここからして崩壊しています。
(3)は男女関係なく多いです。最初から全部教科書を見ながら解いている子がけっこういます。
それだと「どの問題が分かっていて、どの問題が分からないか」を把握できません。
ですから、まずは「実力」のみで解いてみてください。間違い直しの時に教科書や参考書を見て調べながら解きましょう。
(4)間違い直しこそが勉強の「重点ポイント」です。これは次の項で詳しく書きます。
どこまで間違え直しができるかが勝負の分かれ目
例題:後鳥羽天皇が1221 年に起こした反乱を何というか、次のア~エの中から選びなさい。
ア:承久の乱 イ:応仁の乱 ウ:壬申の乱 エ:保元平治の乱
という問題があったとして、答えは「ア」とだけ書いて満足している子がいます。
そんなの勉強って言わないんだよ~!
承久の乱って、どんな乱だったのでしょうか。
北条氏の武家政治に反感を抱いた後鳥羽天皇が、天皇中心の政治に戻そうと企んだのだけど、事前に北条氏にバレてしまい島根県の隠岐に島流しにされました。幕府は2度とこうした反乱を起こさないように、京都に「六波羅探題」を設置し、西国の監視にあたらせたのでした。
ちょっと待った!
一生懸命頑張ってるのに成績があがらないという生徒は、勉強してもせいぜいここまでなんです!
本当に良い点数を取ってくる生徒はここからが違うのです!
さあ、承久の乱はこれで分かりました。
でも試験には「応仁の乱」ができるかも知れないし、「壬申の乱」や「保元平治の乱」ができるかもしれないのです。
応仁の乱ってどんな乱だったのでしょうか。
壬申の乱や保元平治の乱はどんな乱だったのでしょうか。
それらについても調べて欲しいのです。
全然勉強してない人からしたら「全部同じ! 昔の人がやったこと」になっちゃうんです。
応仁の乱は1467年(応仁元年)に、細川勝元(東軍)と山名持豊(西軍)に京都で11年間にわたっての戦乱。
町幕府第8代将軍「足利義政」(銀閣寺作った人ですよ)には実子がなく、弟の義視を跡継ぎに決めました。
しかしその翌年妻の日野富子が義尚を産み、これを将軍に立てようとしたため、両者の跡継ぎ争いが起きました。
すでに将軍の権威は失墜しており、有力守護大名の細川氏と山名氏が実権を握るために争ったのでした。
この結果室町幕府の力は弱まり、全国に戦国大名が出現することとなった。織田信長、武田信玄、上杉謙信などはこうした戦国時代の大名なのです。
というように調べて行きます。これ以上書くと長くなるので割愛しますが、要するにこうやって調べていくと社会の勉強は楽しくなりますよという話しです。
※歴史は大河ドラマを見ると、よく理解できるようになります!
こういうこと全部調べてから、さらに問題を解いていきます。すると次々に疑問なことが出てきますので、それを徹底的に調べていきます。
今はインターネットの時代ですから、調べようと思えばいくらでも調べることができます。
※試験範囲を超えすぎないようにね!
こうやって調べながら勉強すると、面白くなってハマってしまいます。そのくらいになればシメたものです。
ある程度知識を身につけると「もっと! もっと!」となりますよ。
それではまた明日! See you!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、勉強の仕方を教える学習塾です!】