何年かに1度くらい「そちらの塾では講師を募集していますか?」というお問い合わせをいただきます。
こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。
KOSHIN学院は最初は「小さな大手塾」を標榜してOPENしました。大手塾に勤めていたので、その時のやり方を踏襲しようとしたのです。
全教科私が自分で指導するので、アルバイトは不要だと思っていました。ですから講師募集のお問い合わせをいただいても、すべてお断りしていました。
でも開塾して5年もすると、大手塾時代と同じ指導では生徒を助けてあげることができないと悟りました。
そりゃもう、ものスゴく頑張って教えました。それはまるで「教え魔」のようでした。教えて教えて教えまくって・・・。
毎回学校の試験の度に「先生が言ってた問題テストに出たよ~!」と生徒が言うのですが・・・。
「それで、その問題できたの?」と聞くと、異口同音に「できなかった~!」となってしまうのでした。
これはもうダメだ! このままのやり方では、この子達を救ってあげられない!
それで現在のような「集団個別指導」にしようと思いました。
※なんだか自衛隊みたい(笑)・・集団的自衛権(笑)
ところが最初の頃は、私の考えを生徒や保護者の方に上手くお伝えできなくて、随分と退塾者を出してしまいました。
※もう辞めちゃおうかと思いました。
せっかく個別指導にしたのに、けっきょくお勉強が苦手な生徒を助けてあげられなくて。
その頃塾が大好きな小学生の女の子が数名いました。塾が大好きで毎回ニコニコしながら塾に来るのですが、けっきょくお勉強が分からないまま、いつも涙をポロポロこぼしなから帰るのです。
私が「※※ちゃん、先生とやろうよ!」と言っても、怖い塾長センセがそばにいくと、心を閉ざしてしまうのです。
休み時間などは、私と楽しくお話ししてくれるのですが、勉強となると貝のように心を閉ざしてしまいました。
その時も「限界」を感じて塾を辞めようかと思いました。
救世主現る!
そんな時にひとりの卒業生の女の子が、ふらりとやってきました。
「先生! 月に一万円で良いからバイトさせてもらえませんか?」
これがまさにKOSHIN学院の新しい歴史の第一歩でした。
「うちはアルバイトは使いません! プロの授業を体験してください!」なんて言ってた塾が、一夜明けたらアルバイトを採用しちゃったのですから。
翌日から卒業生アルバイトスタッフに、いっしょに教室に入ってもらい、泣いてばかりいた生徒達の指導を手伝ってもらいました。
あんなに泣いてばかりだった子達が、いきいきと勉強し始めたのです!
「ああ!これだ! KOSHIN学院に足りなかったのはこれだ!」
私は直感しました。
そこで、そのバイトの子だけでなく、他に何名か頼りになりそうな子達にバイト依頼をしたら、みんな喜んで引き受けてくれました。
もうバイトなしでは成り立たないほどです
KOSHIN学院のスタッフは「全員卒業生」です。ですから「バイトに採用しま~す!」と言っても、特に研修などする必要もなく、すぐに即戦力になります。
もっとも最初の頃は、バイトに採用されたは良いが、何をしたら良いかも決まってなくて、みんな試行錯誤でした。
でも卒業生スタッフ達は、いろいろなアイデアを出して、次々と塾の授業を改善してくれました。
私も「自分が教えた子達がスタッフ」なので、バイトの子達の性格や学力も把握してますし。もちろん保護者の方達もよく知っているので安心です。
バイトのお姉さんに教わって嬉しかった子が、卒業後バイトのお姉さんになり、またそのお姉さんに教わった子達がバイトのお姉さんになってくれます。
最初にバイトを採用した動機が「女の子が泣いちゃって困る」でしたし、私は怖い男の先生ですから、やはりスタッフは「女の子」に来てもらいたかったのです。
こうして一気に問題が解決しちゃったのです。
ですから「外部」から講師を募集する必要はないのです。ひどい言い方ですが「生徒のうちにバイトが内定」しているのです(笑)。
採用の基準ですか? うちはさほど学力は重視していません。あるに超したことはないですが。
それよりも「どれだけ生徒を面倒見てくれるか」があるか、「生徒にどれだけ心配りができるか」を重視しています。
教えられない問題は、私が教えればよいわけですから。
それよりも基本的な問題で躓いてる(つまずいてる)子のチカラになって欲しいんです。
せっかくKOSHIN学院に助けを求めてやってきてくれた子達ですから、できる限り面倒見てあげたいんです。
スタッフは「全員卒業生」ですから、現役生の気持ちが一番分かります。
KOSHIN学院は「個人塾」だけど、「ひとり」じゃないんです。若いスタッフ達が一生懸命頑張って、色々と知恵を絞って頑張ってくれています。
イメージとしては、「お医者さんが診察する時に、ナースがそばにいて医師の助手をする」という感じです。
それでは今日はこの辺で! また明日! See you!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、卒業生が塾生や塾長を助けてくれる学習塾です!】