Give a man a fish and you feed him for a day, teach him how to fish and you feed him for a lifetime.
―人に魚をあげれば彼は一日食べさせられる。彼に魚の釣り方を教えれば一生食べさせられる―
ということわざがあります。
こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。
私の理想とする指導は「これ!」です。
私が「問題の解き方」を教えてあげれば、生徒は「その問題」は解けるようになります。
でも「勉強の仕方」を教えてあげれば、生徒は「どんな問題」でも自分で解けるようになります。
若い頃は教えるのが大好きでした。
他人に物を教えるのって、結構快感なんです。
「どうだ!お前こんなの知らなかっただろう!」みたいな優越感があるんです。
教えているうちに、だんだん自分がエラい先生だと錯覚してきちゃうの。私も思い上がってしまった時期がありました。
※当時の生徒の皆さん本当にごめんなさい。
「分かりやすい授業」とか「楽しい授業」とかって、生徒ウケが良いんです。
保護者面談なんかでも、お母様から「瀬下先生の授業とても分かりやすいと息子が喜んでいます。」なんて言われちゃうと、もう有頂天になっちゃって。
ところがギッチョンチョン。それで成績があがったかというと・・「教えた問題しかできない」のでした。
だからドンドン教える量を増やし、大量のプリントを作り、さらに宿題も増やしてと、まるで底なし沼に落ちていくような感じでした。
だから「一斉授業」をやめちゃったんです。
※一斉授業を否定しているのではありません。KOSHIN学院には合わないと判断したのです。
今はできるだけ教えないようにしています
誤解されると困るのですが、面倒をみないということではありません。
私が教える量を減らせば、生徒が自分で考えるしかなくなるということなんです。
ところがギッチョンチョン。
このやり方は時間がかかるし、効率が悪いし、手間も掛かる、そして儲からないという指導法なんです(>_<)。
でもね!「生徒が自分で考えて、自分のチカラで問題を解けるようになると」、あとはある程度放っておいてもドンドン勉強するようになります。
少しくらい難しい問題とぶつかっても、どうにかして自力で解けるようになっちゃうんです。小学生でもそうです。
お勉強が苦手な子ほど「自分で考えるのが苦手」なんですけどね、「自分のチカラ」だけでできるようになると、見違えるほどできるようになってきます。
口で言うのは簡単なんですけどね、なかな生徒の皆さんに飲み込んでもらうのが大変です。
時には「ああ! めんどくせ~! 私が解いて教えちゃおうか!」と思うこともあるんですけどね、そこをぐっと堪えて我慢するんです。
私が教えるということは、生徒から考えることを奪うことになっちゃうから。
水戸黄門の印籠ではありませんが、さんざん生徒にやらせておいて、頃合いをみて御老公ならぬ塾長が登場するんですね。
生徒達も自力だけではどうしようもない問題も当然あるわけですから、その時はもちろん「分かりやすく」教えてあげるんです。
でもね! 私はいきなり「分かりやすく説明」なんかしません。最初は「簡単なヒント」くらいしか与えません。
実際それだけで、半数以上の生徒は解けるようになっちゃうんです。
ですから、生徒の皆さんにしてみれば「自分のチカラで解いた」感じになるんです。
それが「大きな自信」になってくれるんですね。
教えたい気持ちをぐっと堪えて我慢するのは、かなり大変なことですし、そのタイミングは「プロの技」「職人技」です。
もう三十数年塾の仕事をしていますが、「これで完成」というところには、まだまだほど遠いですけどね、それでもみんな随分できるようになってきました。
ある程度できるようになった頃には、みんな卒業しちゃうのが寂しいですけど。
それではまた明日! 今日はこの辺で。
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、魚の釣り方を教える学習塾です!】