中学校の試験には「時事問題」が出題されます。今回は伊勢志摩サミットや、オバマ大統領の広島訪問。熊本県の大地震などが出題されていました。
こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。
試験には宗教的な問題はあまり出題されないようです。生徒の保護者の方の中には様々な宗教に属する方がいらっしゃいますから、問題にすることを避けているようです。
また舛添都知事の問題なども、あまり出題されません。もしかしたら舛添さんの親戚が学校にいるかもしれませんからね。
今回は少し世界経済に目を向けたいと思います。
イギリスのEU離脱問題について
私は「国際政治学者」ではありませんので、あまり細かいことまでは分かりませんが(皮肉です・笑)
今イギリスではEUのそのまま残るか、それとも離脱するかでもめています。
そもそも欧州連合(EU)の前身である欧州共同体(EC)は当初、6か国が加盟して発足しました。この時はそれで良かったのです。
その後2013年7月にはクロアチアが加盟したことにより28か国が欧州連合に加わっています。
※参考:EU加盟国情報はこちらから
この増えたことが今イギリスの世論を二分することになっちゃったのね。
【EUに残るメリット】
EU加盟国の中は、人の移動が自由です。するとクロアチアなどの元東欧諸国から、安い人件費で人を雇うことができます。これは企業経営者からすると有利なことですね。
【EUに残るデメリット】
逆にクロアチアなどの元東諸国の人達は、高賃金の職業を求めてイギリスに移民してきます。実際クロアチアにいたときの何倍もの収入を得ている人がたくさんいます。さらにイギリスは「社会保障」が手厚いので、他のEU諸国よりも人気があるんです。
しかし、このことがイギリス人から職を奪うことになっています。失業者が増大しているんです。
離脱派の最も端的な主張としては、表向きには「国としての主導権を回復する」としていますが、実際のメッセージとしては「これ以上移民・難民を受け入れられない」ということなんですね。
イギリス人のキャメロン首相はEU残留派なんですけどね。
6月16日には残留派のジョー・コックス下院議員が銃で撃たれ死亡するという衝撃的な事件も発生しました
どちらもそれぞれ言い分があるわけなんです。
そこで今日6月23日(結果発表は日本時間24日)に国民投票が行われ、残留か離脱かを決めるんです
。
※参考:3分でわかるイギリスのEU離脱問題とその影響について
さて、どんな結果になるのでしょうか。
生徒の皆さんもゲームばかりしていないで、こうした問題に日々触れて欲しいと思います。
単にテストに出るからだけではなくて、こういう言い方もイギリスの方に失礼ななんですけど、なかなか興味深いことです。
いつも言ってるんだけど、勉強ってわかってくるとオモシロイのです。このイギリスのEU離脱問題も分かってくると興味深くなるんですね。
そういう姿勢をもって勉強に取り組んで欲しいです。
それでは今日はこの辺で。また明日!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、時事問題にも精通した学習塾です!】