小中学生に勉強を教えていて思うことがたくさんあります。昔の人(明治時代の人)は「読み書きそろばん」が勉強の基礎だと言っていました。
こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。
私もこの「読み書きそろばん」が基礎だという考え方には賛成です。ただ「現代風」に言うと
音読・漢字などの暗記・そして暗算ということになります。
読み=音読について
例えば中学生に古文を教えていると、痛切に感じるのが「生徒が音読をしないこと」なんですね。
公立中学校レベルの古文だったら、「声に出して音読するだけ」で、かなり文章を理解することができますし、かなり内容を把握することができます。
ところがギッチョンチョン!
ほとんどの生徒が「古文を眺めているだけ」なので、まったく頭の中に文章のイメージができないんです。
そこで、私が「読んであげる」だけでも、生徒は内容が把握できてきます。私に続いて生徒の皆さんに声を出して読んでもらうと、もっと理解できてきます。
こういう作業をしてから、古文の単語の意味なんかを少し教えてあげれば、かなりスラスラ解けるようになります。
ということは! 小学生だってギッチョンチョン!
声を出して教科書を読むとことがものすごく重要ということになります。昨日のブログで「少しでも良いからお子さんのために時間を使ってあげてください。」と書きました。
難しい問題を教えてくださいということではありません。学校の教科書の音読に付き合ってあげてくださいということなんです。
書き=漢字などを書けるようにすること(暗記)
最近の小中学校では「暗記の練習」が減っている気がします。暗記とかいうと生徒達は面倒くさがって嫌がるんです。
「嫌がってもやらせないと」できるようになんかならないんです。
上手な先生なら生徒が嫌がっても、そこを上手にリードします。 カードを使ったりいろいろ工夫して授業している先生に教わることができると良いですね。
しかーし!
敢えて私は「上手なリード」なんかイタシマセン!
「どうやったら早く覚えられるか、生徒が自分で苦労してみれば良い!」と思っているからなのです。
ほとんどの生徒が、なんとか苦労して覚える方法をみつけてくれます。ただ中にはどうしても暗記ができない子が出てきます。
KOSHIN学院では、こんな時のために「卒業生スタッフ」に授業のお手伝いをしてもらっています。
まずは、バイトのお姉さんの覚え方を、そっくり真似させます。そもそもこういうのが上手な子にバイトをお願いしているので、生徒達のとても良い手本になってくれます。
ある程度自分でできるようになってから、さらに自分で工夫して覚えられるようになるのが理想だと思っています。
嫌がってもやらせるんです!←ポイント
その代わり覚えられたら、ものすごく誉めてあげましょう!
そろばん=暗算をやらせましょう!
中3生でも「34×10はいくつ?」なんていうと筆算を始めちゃう子がいます。決して冗談ではありません。
どうだろう、中学校の成績が5段階で「3」くらいだったら、暗算できない子はゴロゴロいるんじゃないかな。「1」や「2」の子だったら、ほぼ小学校低学年の計算でも暗算できません。
150÷2は 58÷2は? 25÷2はいくつ? 5÷2は?なんか暗算でできない子結構多いですよ。
酷い子になると中学生でも1000-1が9999になっちゃう子もいます。
時間の計算なんかもできません。 1時間23分-47分なんか暗算でできる子はかなり少ないです。地理で時差の問題が必ず入試で出題されるんですけど、まあできないこと・・・。
こうした初歩的な計算を暗算でできないので、因数分解や平方根の計算を教えると、ものすごく計算に時間が掛かっちゃうんです。
やっぱり単純に数学の成績が良い子って、暗算のスピードも速いですもん。
※暗算が速いから数学ができるという単純な話ではありませんけどね。
今日のテーマは「読み書きそろばん」「音読・暗記・暗算」でした。
本当は暗算なんか、家庭の中で「遊び感覚」でやって欲しいんですけど。
家族でドライブに行ったら、前のクルマのナンバー4桁を四則演算して「10」にする訓練とかオモシロイですよ!
※お父さんは前を向いて運転に集中してくださいネw
最後になったけど、「地図当てゲーム」なんかもぜひ家族で遊んでみてください。
地球儀を用意して、「イギリスってどこだ?」ってやれば良いだけですから。
こういうことで、お子さんに時間を使ってあげてください。
それではまた明日!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、勉強の仕方を教える学習塾です!】