KOSHIN学院でも夏期講習真っ最中です。この夏休みに中3生には「1・2年の復習」をしてもらっています。そして今年中3生が一番手こずっているのが国語、しかも「文法問題」です。
こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。
実は神奈川県の公立高校入試では、「用言の活用」の問題はほとんど出たことがありません。また助詞の種類「格助詞」「終助詞」「副助詞」「接続助詞」という名前で出題されたこともありません。せいぜい違うものを選べとか、同じものを選べとかいうくらいです。
神奈川県の公立高校入試問題は「各教科100点満点」になっていらい、どんどん難しくなってきました。
かつて数学では「絶対に出ないからやらなくて良い!」と言い切れた単元である「資料の整理」や「連立方程式の文章題」も最近は出題されるようになってきました。
当然国語にも「出ないからやらなくて良いよ」というものはなくなると考えられます。ですからこうした国文法もこの夏休みにしっかり学習しておく必要があります。
そもそも中学生で「単語」の単位に分けられる生徒って、とても少ないと思います。
【例文】よそ見をしていたら、謝って花瓶を割ってしまった。
これを正しく単語に分類し、用言の場合は活用の種類と活用形を書きなさいという問題がありました。これをなかなかできる人は少ないと思います。
「よそ見・を・し・て・い・たら・謝っ・て・花瓶・を・割っ・て・しまっ・た 」
と分解できます。さらに品詞分類すると
よそ見(名詞)・を(助詞・格助詞)・し(動詞・サ変・連用形)・て(助詞・接続助詞)・い(動詞・上一段・連用)・たら(助動詞た・仮定形)・謝っ(動詞・五段・連用形・促音便)・て(助詞・格助詞)・しまっ(助動詞しまう・連用形)・た(助動詞た・基本形)
となります。
もうちょっと付け加えると、これ全部「中2の国語の教科書」に載っているんです。
品詞分類が自分ではなかなかという方は、こんなホームページがあります。
ということは当然中間期末試験でも出題されているのです。
どうですか、中2の勉強ってものすごく難しいでしょう!?
それをこの夏期講習で、中3生にやってもらっているんですけどね。
かなり成績の良い子でも、すごく苦戦しています。基本的に私は「自分で考えろ」と言っていますが、さすがに、こういう問題は「自分ひとり」ではできません。
教える私達の方も、卒業生スタッフでも悲鳴をあげていました。今日のスタッフなんか「頭から湯気がでちゃった」なんて言ってました(笑)。
※正直なこというと、私もこういう問題が分かるようになったのは、塾の先生になってからでした。学生時代はちんぷんかんぷんでしたσ(^_^;)アセアセ…。
ところがギッチョンチョン!
教科書には詳しく載っているにもかかわらず、国語文法を徹底的に指導している国語教諭って少ないんです。さらさらさら~っとやってお仕舞い。
にもかかわらず、試験にはばっちり出題してくるんですよね(>_<)。
なんかね、易しい問題はゆっくり丁寧に教えて、難しい問題はさらりとやってお仕舞いな教師が多い気がします。
※制度的な問題なのか、先生のお考えなのかわかりませんが。
とにかくこんなのが試験に出るんです!
どの教科にも難しい問題があります。でも「ちょっと難しいとすぐにあきらめちゃう生徒」が多いのが実情でしょう。
はっきり言っちゃおうかな~?
難しい問題はすぐにあきらめちゃうのに、レベルの高い高校に行かれると思っている人って意外と多いんだよね。
生徒だけじゃなくて保護者の方も!
そんなに簡単に「高浜高校行きたい!」とか「有馬高校行きたい!」なんて言って欲しくないんだよね。
うちから「高浜高校・有馬高校」に行った卒業生が、どれほど勉強したと思ってるんですか?
言葉が汚いけど、あの子達は「血の小便」が出るほど頑張ったんですよ。
最後は毎日10時間以上塾にこもって頑張って、もちろん土曜日も日曜日も朝から晩まで頑張って、しかも帰宅してからもまだ頑張って合格したんです。
そうやって頑張って合格した高校だから「楽しい」んだよね。
それではまた明日!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある「時には塾長が鬼になる」学習塾です!】