中3です! 国語の読解問題がわかりません・・・【学習塾】

今日も中3生は「入試を意識」した学習をしていました。昨日は「国文法」についてブログを書きましたが、今日は「読解問題」についてのお話しです。

こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。

国語の読解問題」と言っても、中3生は「教科書」の勉強はしていますが、入試を意識した「実力問題」には全く慣れていません。

かなりできる子でも、かなりつまずいていました。真面目に頑張っている中3女子がこんなことを言ってました。

数学や理科は難しいと思っていたけど、まさか国語がこんなに難しいとはおもっていなかった!

そうなんです。実は私も学生時代は「国語が一番苦手」でした。なんだか答えが「別にこれでも良いんじゃね?」とか、「こういう風にも読めなくないじゃん!」って屁理屈をこねてましたから。

最初に国語の授業をやらされた時は泣きそうでした

まだ「新米先生」だったころ、突然「瀬下君、明日から中3の授業やって!」と上司に言われました。

ものすごくパワハラのひどい上司でしたから、「イヤだ! できない!」なんて言える雰囲気じゃありませんでした。

ひどい塾でしてね、「国語ってどうやって授業すれば良いんですか?」と聞いても、誰も教えてくれませんでした。

教えてくれなかったのではなくて、「国語を教えられる先輩・上司」なんか1人もいなかっただけなんですけどね。

自分自身まだ新米先生だし、教えてくれる人もいませんでした。
※私が塾業界に本格参戦した頃の塾は、まだ「業界」として成立していませんでした。授業研修なんかも先輩の授業を1~2回見て、はいやりなさいって感じでした。そんな時代でした。

しかし、現実として生徒の前に立って授業しなければなりません。

そこで私が行ったた苦し紛れの指導は!

とにかく文章を声を出して読んであげることでした。

すると生徒達から驚く言葉が飛び出してきました!

「瀬下先生の国語の授業すごくわかり安い! 今までで一番国語が分かった!」

私はものすごく驚きました。

だって一生懸命声を出して、しかも気持ちを込めて読んであげただけなんですから。

でもこれが国語の問題を解くために、ものすごく大切なことなのだと、数十年後に痛感しました。

小中学生には音読がすごく重要なのです。

今日の問題の中に、次のような文章がありました。

(文章抜粋)「理想を実現するために紆余曲折しながら現在の考えに辿り着きました。またその考えを遮ることは・・・

ほとんどの中3生がこの文章題を解けませんでした。でも私が「声を出して読んであげたら」正解率がぐっとあがったのです。

もちろん問題の説明なんか何もしていません。ただ文章を一緒に読んであげただけです。

生徒達が問題を解けなかった原因は大きく分けて2つありました。

  1. まず「紆余曲折」を読めていなかった。意味も分かっていなかった。「辿り着く」「遮る」という漢字がそもそも読めていなかった。
  2. 文章の場面が頭の中にイメージできていなかった。

(1)英語で言えば「分からない単語だらけ」で、文章が理解できなかった感じです。
紆余曲折」(うよきょくせつ)・「辿り着く」(たどりつく)・「遮る」(さえぎる)。これらの言葉の意味はなんとなく生徒達にも分かったようです。でもそもそも「読めない」んだから、文章が理解できるはずがなかったのでした。

(2)ですから当然文章が頭の中でイメージできなかった。

というのが、生徒達が文章題を解けなかった大きな理由でした。

ですから私が「声を出して読んであげただけ」でも、生徒達は随分イメージできるようになって、正解率があがったのです。

そこで小学生のお子さんをお持ちのお母様にお願いがあります。

お子さんに「学校の教科書」で良いですから、毎日少しの時間「音読」させてください。たくさんでなくて構いません。毎日少しずつやるだけでも、随分ちがってきますから。

可能なら中学生のお子さんをお持ちのお母様もやってみてください。
※中学生は照れくさがって、なかなか読んでくれないかも知れませんが。

もちろん「国語の解法テクニック」はいろいろありますが、意外とこうした「基本」をおろそかにしている場合が多いんです。

しかーし!  もっと驚く事実が!

成績が下位の生徒になると、そもそも「文章」を読まないで解こうとしている子がいます。これは英語の長文読解でも同じです。

そんな馬鹿なと思われるかも知れませんが事実です。

文章を読みもしないで「わかりません!」と質問に来る子が毎年のようにいるんです。

いかがですか? ですから「音読をさせる必要」があるんです。

中学生レベルだと、「古文」も「音読戦法」は重要です。

古文は、私が音読してあげるだけで正解率は現代文以上にあがりますから。

もちろん音読さえすれば良いというものではありませんが、音読が基本だということです。

ぜひもう一度基本に戻って勉強してみてください。

それではまた明日!

【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、基本を大切にする学習塾です!】

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

瀬下淳志のアバター 瀬下淳志 KOSHIN学院塾長

神奈川県平塚市田村にある高校受験専門の集団個別指導の学習塾です。お勉強が苦手でもお断りしませんが『やる気』は大いに気にしています。