二段階論法ができない生徒・・・【学習塾】

【問題】3時間で240km走る電車があります。この電車が360km走るのには何時間かかるでしょうか。

こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。

速さに関する問題が苦手な生徒は多いですね。塾の先生の中には「は・じ・き」とか「く・も・わ」で教えるのをすごく嫌がる方がいます。

なぜだと思いますか?

速さに関する問題で「は・じ・き」で教えると、上の例題を何も考えずに

360÷3=12時間

とか書いてくる子がいます。なんでも距離÷時間にすれば良いと思っているのでしょうか。

ようするに何も分かっちゃいないってこと!

こんな感じのことをする子が全国にたくさんいるから、塾の先生達は「は・じ・き」で教えるのを嫌がるんです。

この問題では2段階の作業が必要です。

(1)まずこの電車の時速を求める。
ここでも何も考えずに240÷3をすれば良いと思っている生徒が後を絶ちません。

そもそも「時速」ってなんでしょうか? という考え方をしないんです。ただ単に距離÷時間なんです。

時速って「1時間にどれだけ走れるか」ってことなんですね。

ですからまずこの電車は1時間にどれだけ走れるかを考えるんです。

3時間:240km
1時間:(    )km

あ!そうかこの電車って1時間に80km走れるね。
なるほど! だから240÷3なのか!

(2)1時間に80kmだから3時間だったらどうなるかな?

まず(1)の答えを導いてから(2)の答えを導くことを、このブログでは二段階論法と呼ぶことにします。

こうした二段階論法が必要な問題だろうがなんだろうが、とにかく距離÷時間。「は・じ・き」とやろうとする生徒に算数・数学を教えるのはかなり厄介です。

ところがギッチョンチョン

最近の公立高校入試では全教科二段階論法どころか、三段階・四段階考えないと答えを導き出せない問題が増えています。

こうのような論理的な思考ができるようになるには、かなりの訓練が必要です。いわゆる「うちの子文章題が苦手なんです!」とおっしゃるケースは、ほとんどこの二段階論法ができないことに起因しています。

別な言い方をすると、問題が頭に入ってないんです。

ではどうしたら二段階論法ができるようになるか?

ちょっと待ってください! 実は2段階の作業どころか、「最初の1段階目」ができてない生徒が多いんです。

今日の例題は分かりやすくするために240÷3にしました。

でもこれを0.7時間で840km飛ぶ飛行機にと問題をかえてみましょう。

0.7時間になった瞬間に、そもそも式がたたなくなります。増してこれに分数が絡むとほとんどの生徒がボロボロです。

はっきり言っちゃおうかな~!

中3生でも840÷0.7が計算できない子はかなりの数いるんですよ(>_<)

そもそも基本的な計算もできない子が、二段階論法もへったくれもないってこと!

だからいつもこのブログで言ってるのですが、小学校低学年くらいだったら、

お母さん! あなたがお子さんの勉強をみてあげてください!

お子さんのために少しで良いから時間をさいてあげてください。

こうした初歩的な基礎の計算ができないのに、高校に行きたいなんて虫が良すぎますよ。

そうは言っても、だんだんお母さんの手に負えない問題が増えてきます。小中学生の時には解けた問題でも、何十年も経ってしまうと忘れてしまってるのもたくさんありますもんね。

そうなってきたら「私の出番」なんです。

二段階でも・三段階でも解けるように、正しく教えてあげますから。

難しい問題を解けるためには易しい問題が解けないといけないということですね。

それでは今日はこのへんで。 また来週お会いしましょう!

【KOSHIN学院は、神奈川県平塚市田村にある、二段階論法も正しく学べる学習塾です!】

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この記事を書いた人

瀬下淳志のアバター 瀬下淳志 KOSHIN学院塾長

神奈川県平塚市田村にある高校受験専門の集団個別指導の学習塾です。お勉強が苦手でもお断りしませんが『やる気』は大いに気にしています。