極端に数学だけできない子っているんですね。それは「音痴」であるとか、「絵が下手」とか「字が汚い」などと同じようなものだと聞いたことがあります。
こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。
私は「絵と字」に関しては幼稚園レベル以下の汚さなんです。ですから生徒で「絵が上手」とか「字が綺麗」という子を見ると素直に尊敬しちゃうんです。
平均して「女の子は字が綺麗」ですが、男の子の字は「見ただけで丸付けする気が失せる」子もいます(笑)。
現塾生でも、女子はほぼ字が綺麗です。中2の女性にMay Jさん(仮称)という子がいるんですけどね、まあこの子の字は素晴らしく綺麗でして、まるで「歩くワープロ」みたいなんです。
こういう生徒の丸付けは、本当に楽しくなっちゃいます。
数学ができない子に共通すること。
数学や算数が苦手な生徒には共通することがあります。例えば
- 計算ができない。特に割り算や分数・小数は壊滅的。
- 基本的長方形や三角形の面積の公式すら覚えていない。
- 文章題を読みもしないで、問題を解こうとしている。
などがあります。
このなかでも特に
基本的な計算ができない生徒がいる!
例えば学校で関数などの授業を受けても、結局いざ計算という段階になると「割り算も分数も小数も」壊滅的なので、いくら授業を受けても一向にできるようにならないというケースが一番多いです。
まれに「音痴」(音感が全くない)のと同様に、「数字に対して拒絶反応」を示しちゃう子もいますが、我が塾教師人生を振り返っても、そんな子は数人でした。ただ数人だけどいるということです。
今日はそういう特殊な例ではなく、普通にやってるのに数学ができない子の対処について書いてみます。
私は「数学が苦手」という生徒が来ると、まず「基本的な計算」ができるかチェックします。その生徒の年齢や学年に応じた「暗算」ができるかも確認します。
まあ、だいたい「この段階」で躓(つまず)いている生徒がほとんどです。
決して「頭が悪い」とは感じられない生徒で、数学が苦手な子は、だいたい「計算力」に問題があります。
ですから、数学や算数が苦手という子は「まず計算問題!」をできるようにしましょう。
計算が確実にできるようになると、それだけでも数学の成績から「1」だの「2」だのはなくなりますから。all3以上あれば、どこか公立高校には入れます。
計算が確実にできるようになると、文章題や関数や図形などの問題もできるようになってきます。
※KOSHIN学院に通ってればの話しですけどね。
問題の解き方を分かりやすく説明してあげても、結局計算ができないから答えがデタラメになっちゃってる子が多いんですよ。
そういう生徒に「いくら分かりやすく」説明しても、そいつは無理というもんです。
昔の人は読み・書き・そろばんと言いましたが、その「そろばん」とは、まさに基本的な計算力のことですよね。
では中学生に、小学校のドリルから全てやり直させるのか?
塾の先生になりたての頃、ものすごく数学ができない子がいました。中学2年生になってもまだ、二桁の足し算・引き算ができませんでした。
特に繰り上がりや繰り下がりのある計算は壊滅状態でした。
仕方ないので、その生徒には「百マス計算」プリントをやらせてみたんですけど・・・結果は最悪。
百個も計算させると、途中で飽きちゃって、デタラメなこと書いてくるんです。それを叱ってしっかりやり直しさせようとすると、5~6問解いただけで授業が終わっちゃうのです。
できないわけじゃなくて、面倒くさいもんだからイヤイヤやって何時間も経っちゃうの。
そこまで極端でなくても、中学生の場合は「高校入試」がありますし、「内申点」(学校の成績)も重要なんです。
だから小学校のドリルを全てやらせてから、中学の問題なんてやろうとしても絶対に終わらないの。
そもそも、かなり成績の良い子達でも中学の定期試験の試験範囲を全教科全範囲終わらせるのは、なかなか大変なんですから。
それをですよ、もともと成績が悪い子が「できる生徒の何倍も」やるなんて、そんな簡単なことじゃありませんよ。
だってできる子って「他の生徒の何倍も」努力しているから成績が良い子が多いんですよ。
だから基礎的な計算は小学生のうちに!
小学生のうちに基礎的な計算くらいは絶対にできるようにしておきましょう。
小学生の時に勉強をほったらかしておいて、さあ中学生になったので「高校受験」をなんて言ったって、そりゃ無理というもんです。
まあ、「できるだけのことはしてあげましょう!」としか言えないですよ。
だってさ、二桁の足し算ができない子に、どうやって関数やら三平方の定理やらを教えるの?
そうならないように、小学生のうちから準備しておくことを強くおすすめします。
それでは今日はこの辺で。また来週お会いしましょう!