今日は小学生と言っても「非受験・公立中学へ進学予定」の生徒の国語の勉強法についてのお話しです。
こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。
塾の先生になって三十数年経ちましたが、まだ「新人」だったころ「小学生の国語の授業」を担当することになりました。
当時は「研修」なんてろくになくて、ただ「国語やって!」と言われるだけでした。
※本当にひどい塾ですよね。
私 :「国語の授業ってどうやれば良いのですか?」
上司:「今忙しいんだ!」
※今思えば、威張り散らしてた上司のやつらも国語の授業の仕方なんか分かってなかったんだろうな。
そんな感じでした。仕方ないから「自分なりに考えて」授業をしていたんですけどね・・。
すると上司から電話がかかってきて「どういう授業やってるんだ!」と怒鳴ってるんですよ。
私 :「自分なりに考えてやってます。」
上司:「自分なりじゃだめだ!ばかやろー!」
本当に「今の私」だったら、こんな奴はすぐに処刑しますよ(笑)。パワハラを毎日受けてましたから。
※もっとも今となっては、こんな元アホ上司なんか相手にする気もありませんけどね。私にはKOSHIN学院がありますから。
そんなこんなで「国語の授業」はどうやってやったら良いか何十年も悩んできました。特に「小学生の国語」です。
小学生に国語の問題集やドリルをやらせてはいけない?
小学生の子達に「国語の文章題」を解かせても、あまり国語力がつくとは思えないんです。
分からない問題はテキトーな答えを書いてくるか、白紙です。こんなことをしてたんじゃいけません。
小学生の国語で大切なことは
- まず音読させることです。
- 次に漢字練習です。しかも漢字の意味を調べてから覚えます。
あなたが小学生のお子さんをお持ちでしたら、必ずこの2点を「毎日」やらせてください。
この時に絶対に守って欲しいことがあります!
小学生に勉強させるときは、親が必ずそばについていることが大切!
親はリビングでテレビを見ていて、子どもには自分の部屋で勉強しろと言っても、小学生には無理です!
どんなに親が疲れていても、1日30分は子どもに付きっ切りで勉強させてあげてください。
小学生は親がそばにいなければ勉強しません!
そして具体的な勉強方法です。
まずは必ず音読させること!
文章を感情を込めて読みなさいと言われた経験ありますよね? 国語ができるような子は「感情を込めて音読」するのが、とても上手です。
反対に国語が苦手な子に音読させると、あり得ないところで切ってしまったり、漢字も間違えて読んでいたりします。
小学生レベルの漢字の中に「遊説」という言葉があります。テレビでも選挙の時などによく出てきます。
まずほとんどの小中学生は読めないでしょう。読めたとしても「意味」がわかる子は少ないと思います。
※(ゆうぜい)意見や主張を説いて歩くこと。特に、
と辞書をひくと載っています。この説明で分かるのは「オトナ」だけですよ。小学生だと「意見や主張を説く」という言葉の意味が分からないんです。
小学生には「自分の意見や考えを説明してまわること」って教えてあげると分かります。
今は「小学生向けの電子辞書」なんていうのもあります。もちろんKOSHIN学院にも一台置いてあります。
小中学生に「言葉の意味を調べなさい」というと、難しい言葉で書いてある辞書でしらべて、それをそのままノートに書いて終わってしまう子もおおいです。
調べてきたノートをみて「これってどういう意味など?」と質問すると、たいていの生徒は答えられません。
ですから、お子さんが使う辞書にも気をつけてください。
私は「中学生」にも、意味調べの時は「小学生用の辞書」を使わせています。
読めるようになった・意味もわかった、次は?
いよいよ問題を解くと思った方、ブブーです。その前に大切なことがあります。もう気がつかれましたよね。そうです!
漢字の練習・漢字を覚える作業が大切!
漢字を覚えるのが苦手な子がいます。でも最初は「3つ」覚えるのがやっとだった子でも、「毎日練習させる」と、気がつくと1日に100個くらい簡単に覚えられるようになります。
暗記は訓練すると上達するんです!
- まず音読させることです。
- 次に漢字練習です。しかも漢字の意味を調べてから覚えます。
ここまでしっかりできてる子なら、ワークや問題集を解く意味があると思います。
こうした「基本」ができてないのに、問題集なんかやってもダメですよということをお伝えしたいのです。
問題を解くコツばかり教えている塾もありますが、私は絶対に反対です。
解法のテクニックなんか、中学生になってからで十分ですよ。
はっきり言っちゃおうかな~!
国語ができないのは、言葉を知らないから!
最近いつも言ってるけど「圧倒的に基礎学力が不足」しているから、問題なんか見たって分かるわけがないということです。
お母様方にもう少し分かりやすい例を出しましょうか?
「英語の長文読解」です、「分からない単語だらけ」だったら、問題解けますか?
これで納得していただけたことでしょう。
小学生には「基礎学力の充実」をはかっていただきたいのです。これができていないことには、いくらプロの教師でもどうにもなりません。
もう一度繰り返します!
小学生は「必ず親がそばについて」勉強させてください!
「基礎学力は必ず身につけて」から勉強させてください!
中学生になってから「基礎学力が不足」なんていうんじゃ、手遅れですよ!
それでは今日はこの辺で。また来週!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、本当の学力を身につけることを目的とした学習塾です!】