東京都多摩地区にある一橋ゼミナール多摩落合の先生のブログにこんな記事がありました。
行ける高校に行く生徒と行きたい高校の合格を手にする生徒は何が違うのか
先生はブログで、
「人は誰もが現状維持を好みます。変化に対しては自己保身の本能が働いて抵抗心が働きます。
よくあるのが、もっともらしい言い訳を並べて自分自身を正当化することです。」
とおっしゃってます。
できない理由をあれこれ言って自己正当化するか、目標達成の為に正しい行動をとれるかどうか。
本当にその通りです。
塾を休んだり辞めたりする生徒、なんだかんだと言って塾をサボる子。
そういうこの中にも、そこそこ学力(知恵?)のある子は、「もっともらしい理由」をつけて、学校も塾も休んだりさぼったりします。
※本当に具合が悪くて休みがちな子もいるので、一概に決めつけられませんが。
例えば「授業中周りの生徒がしゃべってうるさいので勉強できないから塾や学校に行かない」ということを言う子は少なくありません。
何度もそういう生徒を見てきました。
もちろん、その言葉は全くその通りな感じがします。私が親だったら子どもの言い分をそのまま聞いたかもしれません。
しかーし!
私は「塾の先生」という立場から、この言葉に真っ向から反論したい時があります。
「うるさくて勉強できない」という生徒に、静かな環境を用意してあげたら本当に勉強するのでしょうか?
と、これだけは言いたいのですよ。
こうした生徒の場合、静かな環境を与えると今度は「先生の教え方が私に合わない」とか始まるの。
それで先生をかえると、今度は「塾に行く意味が分からない」「なぜ学校に行かなければいけないの?」と始まるの。
そうやって「自分の殻」に閉じこもり、変化に対しては自己保身の本能が働いて抵抗心が働くのです。
そしていつまで経っても、堂々巡りになっちゃうの。
自己保身の強い子を持った親もまた「自己保身」に走るのです。
- うちの子は悪くない。本当は良い子なのだ!
- うちの子が実力を発揮できないのは学校・塾が悪いからだ。
確かに「もっともらしい理屈」ではあるんですけどね、世の中にそんな「理想郷」みたいな世界は存在するのでしょうか。
理不尽な扱いを受けたり、侮辱されたりなんて、日常茶飯事なんじゃありませんか?
※決してこれらのことを肯定するわけじゃないですが、これが現実です。
弱い自分を抑えて、どう行動するか?
弱い自分を抑えて、どう行動すれば憧れの高校に合格できるのか。
毎日ダラダラとゲームばかりして過ごしている人間が、急に「よーし!やるぞ!今日から猛勉強だ!」なんて言ってもさ、三日坊主どころか3分後にはゲームをやってるか、ダラダラ寝てるかですよ。
せっかくスタートを切っても、やっぱり「もっともらしい理屈」をこねて、すぐに元に戻っちゃうの。
ここからちょっと厳しいこと言いますよ!
こういう生徒の場合、全部親が先回りして手を打っちゃうの!
だから余計に子どもは、その生ぬるい生活から出られなくなっちゃうの。親に守られている方が安全でラクですからね。
もっと始末が悪いのは、親がそれを「子どもに対する愛情」だと錯覚しているケース。
「塾の先生」という立場からすると、できれば「保護者を敵に回したくない」んですよ。
でも「錯覚した愛情ですよ!」と保護者に言えば、まず間違いなくこうした親は逆上してくるでしょう。
実際、中学2年生の男の子のお母さんが「いつも私が息子の靴下を履かせてあげてるんですよ♪」と嬉しそうに言ってたので、注意したらものすごい剣幕で捨て台詞して塾をやめた人もいました。
私もかつて何度も、こうしたトラブルに見舞われたことがありました。
もっと厳しいこと言っちゃおうかな~!
生徒はあなたのお子さんだけじゃないの!
あ~あ。こんなこと書いちゃったら塾が潰れちゃうかも。でもね! これが「本音」なんですよ。
現状のままじゃいけないと思うから塾に来るんだよね?
でも「もっともらしい理屈をつけて、現状のままでいようとする」ならさ、はっきり言っちゃうけど塾に来る意味ないじゃん。
そんな気持ちでいるから「ブラック塾」に、良いように「オカネをむしり取られる」んですよ。
そりゃ「親」ですから、「子どもが苦しんでいる姿」を見るのはツライですよ。本当に命の危険がある場合は、親が身体を張ってでも子どもを守らなくちゃいけないけどさ・・・。
いちいち「もっともらしい理屈」を真に受けて、親が全部先回りしちゃだめですよ。
親の仕事って「子どもが自分のチカラで餌を取ってきて食べられるようにする」ことなんですよ。
赤ちゃんならともかく、中学生にもなった子どもの「手足となって動く」なんかしちゃいけません。
それじゃ、いつまで経っても「子離れ・親離れ」できませんよ。
子どもに「いつまでもそばにいて欲しい」なんていうのも、親の身勝手ですよ(きついなぁ)。
私だって「生徒は可愛いから、いつまでもそばにいてもらいたい」のが本音ですよ。
でも、それじゃあの子達は「いつまで経ってもオトナになれない」じゃん。
正直なことを言うと、毎年中3生が卒業するときは、「もう塾なんかやりたくない!」って思っちゃうの。
いつもそばにいて、なついてくれていた子達が、今日からは来なくなっちゃうんだから。寂しくて死にたくなっちゃうくらいですよ。
世紀の大失恋を毎年繰り返しているようなもんですから。
でも、ありがたいことに、毎年新しい生徒さんが来てくれて、おかげで「よし!今年も頑張るぞ!」と思いなおして。
そんなことを夢中で繰り返してたら、KOSHIN学院を作ってから22年も経過しちゃったの。
卒業生達も「KOSHIN学院という殻」から脱皮して、それぞれの世界で活躍しています。
高校大学社会人と、大きな変化を経験しながら、みんな大人になっていきます。
現状を変える第一歩が最も難しいのです。人は不安やストレス、痛みから逃れようとする生き物だからです。(一橋ゼミ先生談)
こんなことを書くと、どこかから「うちの子の場合は仕方ないんです」という声が聞こえてきそうですね。
確かにそうなんだと思います。それでも敢えて私は今日のブログをあなたに読んで頂きたいのです。
それでは今日はこの辺で。また明日!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、変化を恐れない学習塾です!】