KOSHIN学院でも初期の頃は「一斉授業」をしていました。学校の授業のように私が「黒板」を使って生徒のみなさんに講義をするスタイルです。。
今でもほとんどの「中学校」はそのスタイルの授業をしています。
このスタイルの授業が良いか悪いかは別の機会にお話するとして、とにかく「学校」はこのスタイルです。
「生徒の気持ちを理解しない授業」しかできない教師がいるのも事実です。それでも「プロですか?」という人いますね。
ただし!
学校の先生の授業が下手くそだったというのは「高校入試」では関係ありません。
生徒が「なんとか」しなければならないのです。今日はそんな生徒に対するヒントを書きます。
学校の授業を受けるときの注意点
- 板書(先生が黒板に書いたもの)をノートに書くのに追われて、先生の話を聞いてない子がいる。
- 同じ授業を聞いても、席の位置で(座席)で理解度に差が出る。
私が一斉授業をしていた時に、常に気をつけていたことのひとつは、「生徒が私の話を聞いているか」ということでした。
特に女の子に多いのですが、一生懸命ノートをとっていて「私の話を聞いていない」子がいました。
今の時代だったら、それならノートなんかとらないで、スマホの「写メ」でカシャで良いんじゃないかと思います。
※まだそれを認めている学校は少ないですが。
私が「授業を受ける」立場だったら、ノートはとりあえず殴り書き。「忘れたくないこと」だけにしておきます。この段階ではぐちゃぐちゃで構いません。
それを自宅に持って帰って、今度は綺麗に整理したノートに作り変えます。最近の中学校では「ノート提出」なんかさせているところも多いので、これは役に立ちます。何よりも自宅で「今日の勉強の復習」ができます。
それからもう一つ!
字を書くのが極端に遅い子がいます。それでノートをとるのが間に合わなくて、授業に置いてけぼりをくわされている子がいます。
かなり「成績が良い子」でもいます。
私の授業でも、あまりにもノートをとるのが遅い子がいて、度々授業が中断してしまうことがありました。
とても真面目な中3の女の子だったので、なんとか待ってあげたかったのですが、他の生徒がみんな待っている状態になってしまうので、私も困っていました。
そこで、その生徒と休み時間を使って次のことをアドバイスしました。当時私は「英語」の担当でしたので、英語についてのアドバイスです。
- 教科書の本文は予めノートに書いておく。授業中に先生が説明したことだけ書き加えればよい状態にする。
- とりあえず授業中は「メモ」程度だけノートに書く練習をする。
とても真面目なお嬢さんでしたので、素直に私の話を聞き入れてくれました。驚いたことに翌日授業に入ると、もう私が指示したとおりの「あらかじめノート」ができていました。
もちろん、その日は「いつも以上」に私の話を真剣に聞いてくれました。
さらに翌日には「私が教えたことノート」がきっちりできていました。
その子の名前は今でも忘れられません。(ハルちゃん)
もっとも「この方法」が「全ての生徒」にとって良い方法とは思いません
ハルちゃんが努力家で、真面目な子だったからこそできたことでした。
他人と違っても良いじゃん!
学校もそうだし、そもそも「日本の国」自体が、「みんなと同じこと」をしたがるし、させたがる傾向があります。
ハルちゃんは、たまたま他の生徒よりもノートをとるのが遅いだけ。
でもハルちゃんは「私と出会うまで」は、学校でもノートをとるのが遅いことにずっと悩んでいました。
みんなと同じことができない
それだけで、なんで周りから白い目で見られなければいけないのでしょうか。
ハルちゃんはノートをとるのが極端に遅かったけど、でも信じられないほど努力家でした。授業を受けたあとの「復習整理ノート作り」なんて、本当にみごとでした。
時間がかかるけど、時間をかければ素晴らしい能力を発揮するの。
こういう生徒に「なんでそんなこともできないの!」って言ってはいけません。
「そんなこと」をできないことを、誰よりも「本人」が一番悩んでいるのですから。
悩んでいる生徒に「救いの手」「ヒント」などをさりげなく示してあげるのが「オトナ」のやることです。
あ、ハルちゃんを教えたのは30年も前のことでした。ということは「現在45歳」かぁ・・。元気でいるかな?
それでは今日はこの辺で。また明日!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、頑張る生徒をトコトン応援する学習塾です!】