若い頃の話で恐縮です。よく人生の先輩に十年後・二十年後の自分を想像してみなさいと言われました。
【小学生の頃に考えた十年後・二十年後】
お相撲さんか、プロレスラー。電車の運転手・バスの運転手。
【中学生の頃に考えた十年後・二十年後】
プロ野球の選手。歌手(沢田研二になる)。
【高校生の時に考えた十年後・二十年後】
歌手(沢田研二になる)。
【大学生の頃に考えた十年後・二十年後】
週休二日制で、夕方5時に終わる企業。仕事はハンコを押すくらい。転勤・残業いっさいイタシマセン。仕事が終わったらビールを飲みながらナイターを見る。
バカだったよね~(・_・、) Σ(‘0’*)(・・*)(・・、)。・゜゜・(>O<)・゜゜・。
本当に世の中を舐めてました。この程度の人間でしたから「社会人」の洗礼を受けたときはショックの連続でした。
今でこそ「パワハラ」「アルコールハラスメント」なんていう言葉がありますが、そりゃもう毎日酷いイジメに遭っていました。パワハラなんて日常茶飯事でした。
気がついたときにはどうにもならないほど追い込まれていました。
学校教育で一番欠けているもの
もし仮に若い頃の自分が「今の自分」と出会っていたら、いろいろなことを教えてもらっただろうなと思うのです。
- お金を稼ぐとはどういうことなのか。
- お金をもらうにはどうすれば良いか。
- そもそも「働く」とはどういうことなのか。
学校で「教えてくれなかったこと」と言えば、上記3つだったような気がします。
少なくとも「お金を稼ぐ方法」なんて、先生も親も教えてくれませんでした。
社会人になってからも「お金の稼ぎ方」を教えてくれる上司はいませんでした。
会社に勤めればお給料をもらえる
その程度しか思っていませんでした。
ところがギッチョンチョン。独立開業して初めて分かってきたのです。
会社はお金をくれない。誰も助けてくれる人なんかいない。
自分でやるしかないんだ!
KOSHIN学院を作った当初は、手伝ってくれるアルバイトさんもいませんでした。
大手塾に勤めていた頃は、
- 広告を作る。
- 月例通信を作る。
- 教材やテストを作る。
などは手分けしてやったり、上層部がやってくれていました。だから心のどこかに「お金は会社がくれる」という感覚がありました。
でも独立開業したら、何から何まで自分でやらなければなりません。
- 確定申告などの事務処理
- 広告宣伝
など枚挙に暇がありません。(あげたらきりがないの意)
生まれて初めて「自分の生徒」だと思えた
勤めていた頃も「自分の生徒」だと思っていたけど、しょせん「※※塾の生徒」であって、自分の生徒ではありませんでした。
ところが独立開業してみて初めて「これが本当の自分の生徒」だと思えたのでした。ですから「可愛いのレベル」が違いました。
生徒が可愛くてたまらないと思っているうちに、独立開業から23年が経ちました。
今思い起こすと、若い頃考えていた「十年後・二十年後」とは全く違うところに来てしまいました。
ですから、生徒や卒業生に「将来の夢」って変わっても良いんだよとお話ししています。
私が学生の頃には「塾の先生」という職業は、社会的に認知されていませんでした。
せいぜい身体の不自由な方が、自宅でする仕事という程度の認識でした。
※予備校はすでにありました。しかし現在「大手塾」を名乗っているところでも、まだ存在していなかったか、ごく小規模にやっているていどでした。
ですから、学生時代に「塾の先生になりたい」という発想などありえませんでした。
あの頃は、全く「塾の先生になる」なんて考えたことありませんでした。
あれから40年。
今では若い方が、どんどん塾業界に飛び込んできます。そして若い先生がどんどん「独立開業」して、自分の理想を追求されておられます。
こんな風に「人の人生」なんて、どこでどう変わるか分かりません。
ただひとつだけ、若い方(生徒の皆さん)にお伝えしたいのは、
私はその時々で「一生懸命」に、場合によっては「死に物狂い」で頑張ってきました。
特に「こうなりたい!」という理想の塾の形があったわけでもありません。
いろいろな生徒さんと出会って、「あ~でもない、こ~でもない」と試行錯誤していたら、現在のKOSHIN学院になったのです。
正直なところ、ずいぶん失敗をして、生徒を苦しめただけで終わってしまったこともありました。
ただ「その失敗」が、現在のKOSHIN学院を作ったのです。
少子化とか言われますが、どうしてどうして、世の中にはたくさんの子ども達がいます。
この子達が将来どんな人生を歩むのでしょうか。
私の生き方が正しいのかどうかは分かりません。でも58歳になる今日まで、このやり方で生きてくることができました。
我が塾の可愛い生徒達も、いずれ世の中に出てそれぞれの道を歩むことになるでしょう。
自分で思い描いた通りの人生にならないことが多多あるでしょう。
でもね! その時々で一生懸命頑張って欲しいんですよ。
一生懸命ヒッシに頑張ってれば、人生なんてどうにかなりますし、ある時ふと振り返ると、そこに「道」ができていますから。
私の最大の持論ですけどね・・・
どんなことでも一生懸命やらなければ楽しくない!
のですよ。
友達と遊ぶのも、食事をするのも、勉強も、受験も、仕事もです。
一生懸命がんばって、「あなたならでは」の人生をおくってくださいね!
中3生のみなさんは、まず目の前に高校入試があります。変な言い方ですけど、高校入試も一生懸命やると楽しいですよ!
それでは今日はこの辺で。また来週お会いしましょう。