この時期の中3生に特に多いのですが、入試問題は難しいので、自分で考えることをあきらめてしまう子がいます。
かと言って、勉強してこなければ「先生に叱られる」という気持ちが強くなり、答えを写してきちゃう生徒が、毎年1人はいます。
今日も1人そんな生徒がいました。すぐに退塾処分にしてやろうと思いました。
あれほど前もって警告しておいたにもかかわらず、私を欺く行為ですから。
問い詰めてみると、学校で他塾の生徒の答えを見せてもらったと正直に話してくれました。
さて、どうしてくれようか・・瞬間的にいろいろ考えたんですけどね。
中3のこの時期になって、そんな状態だと責任持ってお預かりすることはできないので、やはり本当に退塾処分にしようかと思ったのですが。
若い人の芽を摘み取ることをしたくないんですよ
小さな塾ではありますが、私が「塾長」ですし、「最高経営責任者・CEO」です。私が「退塾処分」と言えば、生徒は退塾するしかありません。
正直なところ、こうした面倒くさい生徒がやめてくれたら、私はすごく仕事がラクになります。
しかーし!
それ以上に「若い人の芽を摘む」ことをしたくないんです。
本人やご家族が塾を辞めると言えば、私は止めません。
どうぞ! さよなら! やめたら後は知りません。
それだけです。
しかーし!
本人も保護者の方も「今度こそ本当に頑張るので、塾を続けさせてください」と言ってきた場合は別です。
今日の生徒の場合は、正直に答えを写してきたことを素直に認めました。
ただ簡単に許すのは本人のためになるとは思えませんでしたので、次の条件をだしました。
いったん帰宅して、両親に中3のこの時期にもかかわらず、答えを写していってしまい、塾長に「このままでは退塾処分にする」と言われたことを、正直に親に話すこと。そして親から私に「状況を把握したこと」を電話してきたら許してあげる。
そう話して、いったん帰宅させました。
数分後、すぐに父親が電話ではなく、直接塾に謝罪に来られました。そのお父さんの誠意が嬉しかったです。
「辞めさせること」が目的であるならば、こんな面倒なことはイタシマセン。
お父さんにメール一本で、こういう事情で退塾処分にしましたでおしまいです。
若いときは「苦し紛れの言い逃れ」や「みえみえのウソ」をついてしまうことがあります。
※大のオトナでもありますけどね。
これが「社会人」であれば、処分されても仕方ないと思いますが、相手は「中学生」です。
人生「これから」という子達です。
過ちを素直に反省し、次のSTEPに向かって進んでくれたら、それで良いのです。
他の生徒が授業が終わる頃やってきて・・
ある女子生徒が「塾長は厳しい先生とばかり思ってたけど、厳しいどころか、すごく緩いんですね。」と言いに来てくれました。
その女子生徒も、叱られている2人をみて、「これはまずい! 絶対に本当に退塾処分になる」と思ったそうです。
しかーし!
私が、厳しくは叱ったものの退塾処分にしなかったのを見て、「先生って、すごいね。すごくなっとくしました!」ですって。
そう言ってもらえて嬉しかったですよ。ありがとうね☆
先ほども書きましたが、本当に辞めさせちゃえば、私はすごくラクちんですし、余計なイライラもなくなります。
ただその生徒はは、もう2年以上KOSHIN学院に通ってきている生徒なんですよ。
昨日や今日入った生徒なら、本当に退塾処分にしたかもしれません。
しかーし!
彼がこんな行動を取ってしまった責任の一部は私にもあるのかもしれません。
※指導しきれていなかったという点において。
かれこれ2年以上教えているのに、この程度のことも指導できてていなかったわけですから。
しかーし!
答えを写してくるような卑怯な人間になるな!
勉強ができるできないよりも大切なことがある!
そもそも、そんなことしてちゃ「ヒトとしてダメ」ですよ。
縁あって、KOSHIN学院に来てくれた生徒が、そんな人間になっちゃだめです。
KOSHIN学院って「心を耕す」学院なんですからね!
明日ちゃんと真面目に頑張ってくるのを待ってますよ!
それでは今日はこの辺で。また明日!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、頑張る生徒をトコトン応援する学習塾です】