凡そ1年前に入塾してきた小学生がいます。とにかく「壊滅的」に全く勉強のできない子でした。
正直なところ「お預かりするかどうか」ものすごく迷った子でした。
ところがギッチョンチョン!
この子はものすごく真面目な生徒で、「毎日休まずに」塾に通ってきました。
すると、あれほど壊滅的だった算数も、今では比例反比例の問題を解くようになってきました。
どのように指導したのか!
こうした生徒の場合は、「1科目に絞ってあげる」ことから始めます。確かにどの科目も気になるのですが、そんなことできるくらいなら、こんな成績になっていなかったわけですから。
私のオススメは、「まず算数の計算!」を徹底的にできるようにさせてあげることです。
今日ちょっと笑えない事件がありました。ある中学生に
52÷2っていくつだ?
って聞いたのです。ところが52÷2を暗算でできないのです。
そこで
50÷2は? と聞くと「25」と答えられました。
2÷2は? と聞いたら「1」と答えられました。
だから25と1をたせば良いんだよ~♪ と言ったら、あっさり52÷2を暗算でできるようになりました。
この中学生は、ものすごい頑張り屋さんなので、塾に来る前は苦手だったことでも、一生懸命頑張って、こういうことを教えてあげると、すぐに「自分の物」にしていきます
やっぱり「素直に一生懸命やる子」はできるようになるんですね。
しかーし!
基礎ができている生徒の何倍も時間がかかるんです。ということは、できる子の何倍も努力しなくちゃいけないんですね。
小学生だから1科目に絞れたのであって・・・
仮に「中学3年生で勉強が壊滅的」な生徒が来たとします。中学校では「内申」(学校の成績)が出されます。内申点が足りなければ高校に行かれません。
そう考えると、いくら勉強ができないからと言って「1科目」に絞ることは困難です。
ですから、「少し怪しいかな?」と思ったら早めのパブロンなんです。
中学生になる前に、最低限のことはできるようにしておきましょう!
まあ、確かに勉強だけが人生じゃないかも知れません。
しかーし!
やはり「高校入試」というものがあるわけですよ。
「なんの準備もしない子」が、簡単に合格できるほど入試は甘くありません。
そう考えると、やはり小学生の時から既に勝負は始まっているわけで・・・・。
小さな成功が大きな成功の源になる!
「まずこれをできるようになってみよう!」
そう言われて、そのことを本当にできるようになると、とても嬉しいものです。
そうなると「では、次に今度はこれをできるようになってみよう!」という話になります。
こんなことを続けて行けば、いつの間にかすごいことができるようになります。
冒頭で紹介した小学生は、まさにその典型です。
あんなに「どうしましょう」という子だったのに、今では「比例反比例の問題」を解くまでに成長したのですから。
そして、その生徒のお母様もエラかった。
さすがに2人分の月謝は厳しいと仰ってたのですが、意を決して小学生も(うえに中学生の塾生がいる)、入塾させてくれました。
それでも最初はできなくて、泣いて帰ることもしばしばありました。
でも、お母さんも一生懸命励まして、毎日塾に送り出してくれました。
最初は嫌がることもあったそうですが、今では塾が楽しくて、どんどん毎日通ってきます。
「最初のスタート」は本当につらかったと思いますが、親子共々エラかったと思います。
まだ「完全にできるようになった」とは言い切れませんが、しかしもう大丈夫でしょう。
ここから先は、私に「別の責任」が、のしかっかってきますね。
まず1科目! しかも計算問題をしっかりできるように!
小学生で、すでに少し怪しいと思ったら、ぜひ早めにご相談ください。
それでは今日はこの辺で。また明日!