KOSHIN学院には、すごく真面目に頑張って良い点数を取っている子がたくさんいます。
今日はその中の1人の話です。
KOSHIN学院では毎週土曜日を利用して、入試の模擬試験を行っています。
しかーし!
思ったように点数があがらない生徒もいるんです・・・
浮き足立ってるんですよ!
元々真面目に頑張って、なんとか今の成績を取れるようになった生徒なんですけどね・・・
やはり中間・期末試験と比べると単純に「中学で習う全範囲」が出題されるわけで・・
頭に入れなければならないことが膨大な量になっちゃうんです。
その生徒の場合は「できない問題」「解けない問題」にばかり気持ちが行ってしまって、ほぼパニック状態になっていました。
すごく一生懸命頑張っているのを私が目の前で見ているだけに。本当に可哀想でした・・・。
もちろん授業中に何度も、そういう話はしているのですが、どうしても「解けない」「できない」にばかり気持ちが行っちゃうの。
そこである魔法を使いました!
ラミパス・ラミパス・ルルルルルー!
なんて、そんなものあるわけないじゃないですか(笑)。
ご両親もお呼びして、塾で三者(四者)面談をしたんです。
- 生徒は一生懸命頑張っているのに、パニックになっていること。
- 頑張っても頑張っても点数があがらなくて悩んでいること。
- 高校ダメダったらどうしようと焦っていること。
すると、ご両親も同じことを感じていてくださったようで、お父さんが次のように言ってくれました。
お父さんは、「お前が行きたいところ」に行ってくれるのが一番嬉しい。無理して親の期待に応えようとしなくて良い。
万が一の時には、お父さんが塾長と相談してなんとかするから心配するな! お前は塾長の言うことを信じて落ち着いてやりなさい。
すると翌日から「人が変わったように」地に足を付けた勉強をすることができるようになりました。
彼女の中で何かが吹っ切れたみたいなんです。
この時期に親や教師がかける言葉は、特に気をつけないと
叱っちゃいけないとかいうことではありません。そうじゃなくて
いかに思いっきり勉強できるような精神状態にしてあげるか!
ここが大切なんですよ。
我々でも意識していないと、うっかり生徒のやる気を削いでしまう時があります。こうなると覆水盆に返らずですよ。
いろいろなタイプの生徒がいます。
- 誉めておだてると、どこまでも登っていくタイプ。
- 誉めるとすぐに手を抜くタイプ。
- 叱られるとすぐにふてくされるタイプ。
- 叱られて涙をこぼすとパワーアップするタイプ。
そこを見極めるのも、塾長(塾の責任者・先生)の大きな仕事なんです。
口で言うのは簡単だけど、やってみると本当に難しい。失敗したら取り返しがつきませんからね。
満点取ろうなんて思わないことです!
ここが普段の定期試験と違うところです。定期試験だったら「満点狙い」は良いことです。私だってできるだけ「満点」になるように指導しているわけです。
しかーし!
高校入試では、この考え方は危険です。
入試問題にはすごく難しい問題も含まれています。そういう問題が解けないと入れない高校なんて、ごくわずかですよ。というより「ない!」んですよ。
平塚市のTOP高は「平塚江南高校」なんですけどね、平塚江南高校だって「8割」取れれば十分合格できるの。うまくすると「7割ちょっと」でも合格できる時もあるの。
あまりにも難しい問題にはまりすぎて、基礎的な問題で点数を落とすようなことがないようにして欲しいんです。
先ほどの焦ってパニックになっていた生徒には、入試用テキストに「解けなければいけない問題」にすべて丸印をつけてあげました。
まず、これやっちゃえ~!
それだけでも、模試の点数がグーンとあがってきたんです。
結局その生徒は見事に第一志望校に合格しました。
お父さんがかけてくれた魔法が効いちゃったんですよ。
神奈川県公立高校入試まで、「あと20日」あります。
二十日間勉強したら、すごい量の勉強ができますよ!
しっかり地面に足を付けた勉強をして、合格の2文字を勝ち取りましょう!
それでは今日はこの辺で。また明日!