時々ヤフー知恵袋で、中学生の悩み相談を見るのですが、今日はこんな質問が出ていました。
この生徒さんの場合
5段階中5が1つ(技術家庭科)しかありませんでした。入学してから今まではやる気がなく、提出物を期限までに出さなかったり、挙手しなかったり、たまに授業中寝たり、テストもほぼ60~70点台でした。
と言ってます。恐らくほとんどの科目が「3」くらいなので、「4」とか「5」にしたいということだと思います。
提出物を出してないので、もしかしたら「1」「2」があったかもしれません。
だいたい女の子は提出物はしっかり出す子が多いけど
だいたい女の子は提出物はしっかり出す子が多いのですが、なかには全然出さない子もいます。
かつて私が大失敗した例をひとつあげてみます。
その生徒は中1女子(仮称:涼子)だったのですが、お勉強は苦手ながら、なんとか塾には来て頑張っているようにみえました。
ただかなりハードな部活(運動部)に入っていたので、塾に来るときには、結構疲れているようにみえました。
そもそも基本(数学なら計算・英語なら単語)も怪しい生徒なので、こちらとしても一生懸命面倒をみていました。
しかーし!
学校の成績が出た直後に、涼子の母親から「退塾したい」と電話がありました。
母親がいうには「学校の提出物を全く出していない」ので、中学の先生からきつく注意されたのだそうです。
母親が涼子に「なぜ学校の提出物を全く出さないの!」としかると、涼子は「塾があるからやってる暇がない」と答えたのだそうです。
その言葉に怒った母親は、涼子を退塾させることにしたのでした。
しかーし!
涼子の友達の話によると、涼子は塾をやめたあとも全然学校の提出物を出さなくて、さらに成績がさがってしまい、公立高校に進学することはできなかったそうです。
ちなみにその後「部活」もやめちゃったそうです。
その後はどんどん堕落していったそうです。
母親がおかした2つの大きなミス!
塾を辞めたときに、涼子の母親は2つの大きなミスをしました。
- 涼子の話を鵜呑みにしてしまった。
- 塾を辞める前に、私に相談しなかった。
まあ、学校の面談で教師にボロクソに言われて頭に血が上って冷静な判断ができなかったのでしょう。でも私も「もっと早く気がついていれば」と自分を責めました。
だって冷静に考えてみれば、中1の子が親に叱られたら、手っ取り早く「他人の所為」にするじゃないですか。
さりとて涼子は「部活は続けたい」と思ってたので、「部活のせい」にはしませんよ。そこで苦し紛れに「塾を辞める」と言ったのでしょう。
もちろん塾は義務教育ではありませんから、お辞めになるのは自由ですし、私も引き留めませんでした。
しかーし!
結局その後
- 提出物を出すようになったわけじゃなし
- 部活も途中でやめちゃった
- 全く勉強しなくなり、公立高校にも行かれなかった
そうなることは火を見るより明らかでした。
そうなる前に私に相談して欲しかったし、私自身も生徒達の「学校での様子」にもっと気を配るべきでした。
それを教訓に、学校の提出物・小テストなどがある場合には、必ず私に報告するように生徒の皆さんにお願いしています。
特に「夏休みの宿題」は膨大な量が出るので、やり切れない生徒が続出してしまいます。
どうしても厳しい状況の時は、私も生徒達に「助け船」を出すことがあります。
今でもたまに「明日学校で数学の小テストがあるから塾を休みます」なんていってくる子がいます。
そんな時は「ダメ」とは言いません。
その代わり「その日に塾に来た生徒達」には「徹底的に小テスト対策」をしてあげちゃうんです。
こういうことを繰り返していたら、小テストなどがある場合でも塾を休む子はいなくなりました。
ちゃんと塾長に相談すれば面倒みてもらえるんだ!
うちの生徒達は「それが当たり前」だと思っています。
成績(内申点)をあげるには何が大切か!
その為には次の3つのポイントがあります。あまりにも当たり前のことなんですけどね。
- 定期試験で良い点数を取れるようにする。
- 与えられた課題は期限内に提出する。
- なるべく丁寧に書いて、色鉛筆なども使って綺麗なものにする。
- 授業中の態度を正して、積極的に授業に参加する。
本当は絶対にこんなこと書きたくないけど、学校の先生も「人間」で「感情」を持っていますからね、先生を怒らせたら損ですよ。
※私は先生を怒らせてばかりいましたけど。ホントひねくれ坊主でしたσ(^_^;)アセアセ…
つまり「冒頭で紹介した生徒さん」は、すでに「どうすれば良いかわかっている」んですよ。
分かっているけど知恵袋で質問したということは、「誰かに背中を押してもらいたかった」のでしょう。
涼子の母親の場合は、感情的になって背中を押すどころか、むしろ勉強する環境を奪ってしまったのです。
私にとっても痛恨の事件でした。今更涼子を助けてあげられませんが、その分「今通ってくれている生徒」「これから来てくれる生徒」に返してあげたいと思います。
皆さんのお子さんが、既にどこかの塾に通っておられるなら、感情的になる前に1度責任者の先生にご相談されてみてはいかがでしょうか。
黙っているだけじゃ、なかなか分かってもらえないこともあるんです。
それでは今日はこの辺で。また明日!
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