こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。
すみません、昨日は昼間に「大雨」でびしょ濡れになってしまったせいか、疲れて寝てしまいました。
さて、今日「とある小学校の先生」のブログを読んでいたら、「ちょっと待ってよ!」と思うことがありました。
一部引用します。
引用:今日の授業は大いに盛り上がって楽しかった。やはり授業は楽しくなくてはいけません。
正直なところ「この先生大丈夫だろうか?」と不安になりました。
この教師に教師として力量があって、先生の手のひらの上で生徒が盛り上がって楽しかったなら良いのですが、この先生はまだ「若手の新人」みたいなんです。
かつて私の部下だった先生も同じことを・・・
以前勤めていた塾でのできごとです。毎日授業終了後反省会をするのですが・・・当時まだ新人だった講師が・・・
「今日はすごく盛り上がって楽しかったです。生徒もみんな喜んでました!」
と私に報告してきたのです・・・
しかーし!
翌日大変なことになってしまいました。
生徒達から猛抗議がきたんです(>_<)
- あの先生おしゃべりばかりして勉強教えてくれない!
- つまらないギャグを言って、ひとりでウケてた!
- これからずっとあの先生なの?
当時は、私も「教室長としては新米」だったので、生徒からの苦情に対処するのに大変困りました。
結局その講師が原因で、退塾者が出る始末。私がその講師に「きちんと指導」できなかったのも大きな原因でした。
以前勤めていた塾では、そんな経験を何度か経験してしまいました。
もちろん、塾と学校では授業スタイルは違うでしょうが、「今日の授業は盛り上がって楽しかった!」という言葉を聞くと、当時のことを思い出してしまうのです。
本当の意味での授業の楽しさとは!
特に新人教師に多いのですが、楽しい授業の意味を勘違いしている人がいるんです。
本当に楽しい授業とは
- なるほど~! とよく分かってもらえる授業
- 僕にもできた!と喜んでもらえる授業
- 学問に興味をもってもらえる授業
なのだと思います(学校では)
※塾では少し違います。
例えば「電池の仕組み」について授業するとします。面白い授業をする先生は、「導入」がすごく上手なんです。
生徒達が
- ぇ~? どうして?
- なるほど~!
- それで、それで次は?
と生徒を引きつける授業が「本当の意味で楽しい授業」です。
一番勘違いしているなと思う授業は・・
とにかく「はい! はい! はぁ~い!」とまるでドリフターズのコントみたいにうるさい授業です。クイズ大会じゃないんですから。
※これを意識的に使いこなしているなら全く問題ありません。
KOSHIN学院の授業のおもしろさとは
KOSHIN学院の授業で一番「おもしろい」と思ってもらえるのは、なんと言っても「自分でやったみたらできた!」という喜びを感じてもらう瞬間だと思います。
それと「自分で調べてみる楽しみ」です。
今日も中1の英語で「see・look at・watch」(いずれも見るという意味)の違いが分からないと質問しに来た生徒がいたんですけどね。
私はその生徒に「iPad」を渡して、自分で調べるように言いました。
なんか生徒達ってiPadが大好きなんですよ。
調べ方だけ教えてあげると、自分どんどん調べてきます。
しかーし!
調べさせっぱなしでは意味がありません。
ここでようやく「私の説明」が入るんです。
- 私 :see・look at ・watch ってどう違った?
- 生徒:seeは見るで、look atとwatchはじっと見るでした。
- 私 :ではlook atとwatchはどう違うの?
- 生徒:もう一回調べて来ます。
KOSHIN学院の授業は、こんな具合で進んでいきます。
ちなみに
see:自然と目に入る
look at:(静止しているものを)じっと見る
watch:(動いているものを)じっと見る
なんですけどね、これを「最初から私が言ってしまうと」、生徒達は「ふぅ~ん」で終わっちゃうんです。
だから「生徒の頭に残らない」のです。
先生がいくら分かりやすい授業をしても、生徒の頭に残らなければ意味がありませんよね。
頭に残るような指導をするには、「印象を強くする」のが一番だと思います。
ですから「まず生徒に自分で調べてもらう」方式を採用しています。
先述の「小学校の新人先生」が、果たしてそこまで考えて授業されているかどうか・・・。
彼の説によると「楽しい授業」をしておけば、不登校の生徒は減るというのですが、楽しいの意味をはき違えると真面目な子が学校を嫌いになります。
学習塾だったら、そんなウルサい授業をしてたら真面目な子はみんな辞めちゃいます。
※繰り返しますが、教師がうまくコントロールしているなら話は別です。私もたまにわざと盛り上げることがあります。ただしかなり高度な技術です。
学習塾では静かな授業が基本です
何度も繰り返しますが、力量のある先生が「コントロール」しながら盛り上がるなら構いません。
しかーし!
まだ新人の先生が「うるさい授業」をしているようでしたら、その塾に通うのはどうかと思います。
- 母:今日の授業どうだった?
- 子:すごく楽しかったよ!
- 母:それで勉強分かったの?
- 子:うん!
- 母:なんの勉強したの?
- 子:え~と、なんだっけ?
こんなことにならないように、しっかりと塾を選んでくださいね!
それでは今日はこの辺で。また明日!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、一生懸命頑張る生徒をトコトン応援する高校受験専門の学習塾です!】