昨日のブログでは「音読の大切さ」を訴えました。
もちろんKOSHIN学院の生徒は、早速一生懸命「音読の練習」をしていました。
「読めない」「意味も分からない」のに問題を解くなんて不可能ですから。
そしてこのことは「国語」だけでなく全ての科目に通じます。
今日はその中でも「社会科」(主に公民)にスポットを当ててみます。
まずはこの写真をご覧ください。
これは今日中3生が勉強していた内容です。もちろん今度の期末試験の範囲です。
この写真の「赤い文字」で書かれている部分が、この問題の答えなんですけどね。
ある生徒が、「正解」といえる答えを書いてきました。
しかーし!
ここで私がその生徒に対して・・
- 「濫用ってどう読むの?」
- 「濫用ってどういう意味?」
と質問してみました。
案の定この生徒は答えられなくて固まってしまいました。
自分でも「まずい!」と思ったらしく、すぐに調べに戻りましたけどね。
他にもいろいろありましたよ!
この問題では
- 部落ってなんだ?
- 同和対策審議会ってなんだ?
- そもそも「同和」ってなんだ?
- アイヌってなんだ?
- なぜアイヌ文化振興法ってできたんだ?
と突っ込みどころ満載なんです。
※参照:アイヌ民族の歴史
※参照:同和対策審議会
※参照:同和問題の正しい理解のために
そもそも「同和」とは、部落差別解消のための運動の事なんですけどね。
この意味の同和は「同胞融和」の略語で、戦前は「融和」(→融和運動)と略される事が多かったのですが、戦後は「同和」と略されるようになりました。
私が生まれた昭和33年頃には、まだ「朝鮮部落」とか「沖縄部落」という言葉が残っていました。
要するに「そういう差別はやめようね!」ということなのです。
例えば「同和」なんていう言葉が出てきても、特に意識もせず答えを書いてる生徒が多いということが問題なんです!
だって「同和」の意味も分からずに、この単元の問題が解けるわけないですから。
この画像では「日本国憲法」の「基本的人権」について書いてあります。
- そもそも「基本的人権」ってどういうことでしょうか?
- 「不断の努力」ってなんだ?
- 自由権・平等権・社会権・参政権ってなんだ?
とどんどん突っ込んであげるんですけどね、生徒達はそこまで深く考えずに、なんとなく「教科書に書いてあったから」という程度の理由で答えを書いてるんです。
それじゃダメなんですよ。
「公民」だけではありません。「歴史」「地理」だって同じことが言えます。
- 公事方御定書ってなんだ?
- フォッサマグナってなんだ?
という具合です。
ひどい子になると、「先生!こうじぼうごていしょって何ですか?」なんていう子もいましたから。
私も一瞬なんのことか分からなくて、「そんなのどこに載ってた?」って聞いてしまいましたもん。
それは「くじかたおさだめがき」と読むんだよと・・・ヒクヒク。
※参照:公事方御定書
最後にもう一度繰り返します。
読み方も・意味も分からないまま、問題を解こうと思ってもできっこありません!
分からない言葉はすぐに調べる習慣を身につけましょう!
今の時代は「ググる」と簡単に分かりますから。
iPhoneや、iPadは「LINE」や「ゲーム」をするためだけにあるんじゃありません。
それでは今日はこの辺で。また来週お会いしましょう!
※このブログは土日祭日はお休みさせていただいております。
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