「九月病」という言葉があります。
※参照:九月病について
実はこれかなり「厄介」な症状なんです。
九月病にかかると
- 無気力
- 疲労感
- 不安感
- 焦り
- 落ち込み
- イライラ
などの症状が現れます。
九月病というのは要するに「ストレス」がたまった状態です。
特に思春期まっただ中の中学生にとっては、深刻な問題です。
夏休みに崩れた生活ペース
一学期は規則正しく、毎朝家を出て学校に行き、授業をを受けます。生徒によっては、その後部活に参加し、夜は塾へというリズムができていました。
ところがギッチョンチョン
夏休みは朝はゆっくり寝ていることができる。朝ご飯とも昼ご飯ともいえるような食事を摂る。
昼間は暑いからエアコンを効かせてダラダラ過ごす。
そんなこんなで、生活リズムが壊れてしまうのです。
そして「夏休み」が終わり、再び学校が始まるのですが、一度崩れてしまった生活リズムを元に戻すのが難しい子が出てきてしまいます。
一学期には出来ていたことが出来なくなる。へたをすると出来ないどころか悪化してしまうことさえあります。
こんな時に親が絶対にやってはいけないこと!
「親」と言っても「人間」です。夏の暑さで疲れ果てていても、昼間は働いてこないと生活ができないなど、いろいろな苦労をかかえていると思います。
このように「疲れ果てている」時に、自分の子どもがスマホやゲームばかりやってダラダラしてるのを見ると・・・・
- イライラが爆発しちゃう!
- 怒鳴り散らしてしまう!
ということがありがちです。
しかーし!
ちょっと待ってください!
お母さん(お父さん)がイライラする気持ち、私にもよく分かります。
でもね!
今あなたのお子さんは、とてもつらい状況に陥っているのです!
まだ言葉もろくに知らない(語彙力が乏しい)中学生が、頭ごなしに親に怒鳴り散らされたらどうなるでしょう。
子どもは
じゃ、もうなんにもやらない! 絶対にやらない!
とふてくされる以外に手段がなくなっちゃうんですよ。
下手をすれば「うぜ~! ババー! ●ね!」が飛び出しちゃうかもしれません。
親が子どもに厳しくするのは当然ですが!
私は親が子どもに厳しくするのは当然のことで、絶対に必要なことだと考えています。
しかーし!
厳しくすることと怒鳴り散らすことは違います!
ではどうすれば良いのでしょうか・・
子どもが理解してくれるまで、腹を割って伝え続けることです。
- どうして、そうなってしまったのか。
- 今は何をするべきなのか。
などを徹底的に話し合って欲しいんです。
私も生徒を強く叱ることがあります。でもそれは「感情的」になっているのではなく、「この子には絶対必要だ!」と信じているからです。
この子なら、「必ずや私の言葉を理解してくれるだろう」という気持ちがなければ叱れません。
叱るにしても、顔色を見て「あまりにも疲れ果てている」状態の時は、少し様子を見てからにします。
※それでも改善されない場合については別の機会に説明します。障害等がある場合がありますので。
お母さん!(お父さん!)
例えばお母さん! あなたが仕事などで疲れ果てているときに、ご主人やご両親などから厳しいことを言われたらどうですか?
ご主人やご両親の言葉に素直に従えますか?
九月病にかかっている子どもが、あなたの要求を素直に全て受け容れられると思いますか?
え? 手遅れですって? もう怒鳴っちゃった?
安心してください。あなたのお子さんは、そんなに愚かな人間ではありません。
だってこのブログをここまで読んでくださった方のお子さんですから。
子どもの精神状態が落ち着くのを待って、「ちゃんと向かい合って」話し合ってみてください。
※一方通行に怒鳴り散らしてはいけません。対話と圧力です。
そして「9月病」からどう抜け出すべきか、ちゃんと話し合ってみてください。
私は「家庭の中」のことには口を出せないんです。
お母さん! あなたにお願いするしかないんです!
最後にもう一度繰り返します。イライラしているのはお母さんも、お子さんも一緒ですよ!
それでは今日はこの辺で。また明日!