みなさんは「ジャネーの法則」ってご存知ですか?
簡単にいうと
“50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。”
つまり「50歳に感じる1年の長さが、1歳で感じる7日分」ということなのだそうです。
親の感覚と子どもの感覚の差!
おなじ1日という物理的な時間ではあるけれど、
- 50歳なら 18250分の1日
- 15歳なら5475分の1日
親子で「1日」に対する意識が3分の1になっちゃうのです。
つまり「親」が入試まで「あと100日だよ!」と思っても、中3生には「300日くらい先のこと」みたいに感じるということなんです。
もちろんこれは「今日の時点」での話です。
さすがに「1月」になると、中3生もかなり焦り始めます。
ですから「1月」になったら、中3生をかなり長時間勉強させても、それなりに文句も言わずに頑張るようになるのです・・・。
しかーし!
だからこそ「ある程度上位の高校」を目指すのであれば、他の生徒が余裕かましている間に差をつける必要があるんです。
つまり1月になって焦ったところで、どうしようもないということなの。
※それなりにしかできないの。
神奈川県公立高校入試まであと127日
神奈川県公立高校入試まで、あと127日です。
でもオトナからしてみたら、あと40日くらいしか無いように感じるんです。
そういう私も、そんな気持ちになりそうになることがあります。
ただ私は「プロ」ですから、すでに127日の計画は頭に入っています。
127日間「やるべきことをちゃんとやれれば」公立高校入試は必要以上にビビる必要はありません。
しかーし!
何の計画性もなく、時間に対する意識もなく、ダラダラと高校入試を迎えてしまったら大変なことになります。
はっきり言っちゃおうかな!
何も勉強しないで入試を迎えるのと変わらないんです!
何も勉強しないどころか、ただ不安な127日を過ごしてしまい、最悪の結果を招きかねないということなんです。
入試に対する意識が高い子は
- スマホは親に預けてしまう!
- LINEやTwitterは封印してしまう!
- とにかく勉強に集中する!
- とにかく勉強をやり始めてしまう!
などということを、もうすでに始めています。
入試に対する意識が低い子は
- そもそも入試前だというのに親が平気で塾を休ませる。
- 「勉強しろ!」と子どもに言って、親はテレビを見てる。
- 時間に対する意識もなく、ゲームやスマホばかりいじる。
これじゃ、お話になりません。それでいて「塾」に通ってるとか笑止千万です。
子どもに「勉強しろ!」と言うからには
だんだん中3生がナーバスになってきました。
かつて私は驚きの大失敗をしたことがあります。
中3生の英語の授業で、「秋」って英語でなんて言うか? という問題を教えていた時のことです。
答えは「autumn」そして「fall」というのもあります。
「Autumn」は「収穫期」を意味するラテン語が語源だとされています。
一方、「Fall」は「fall of the leaf(落ち葉)」から生まれた言葉です。
古くはどちらも使われていましたが、次第にイギリスは「Autumn」を、アメリカは「Fall」を好んで使うようになりました。
なんていう話をしていたら、1人の中3女子が泣きながら「先生なんか大っ嫌い!」と言って塾を飛び出して行っちゃったんです。
すぐにその生徒のお母さんに電話をして、状況を説明していたら、とりあえず無事に帰宅しれくれたので、少しはホッとしたんですけどね。
あとで、その子に「泣いて飛び出した原因」を聞いてみると・・・
「だって先生が、授業中に『落ちる』とか言うんだもん!」
当時私はまだ新米で、そこまで生徒の気持ちに思いが巡りませんでした。
しかーし!
よく考え直してみれば、本当にその通りで、入試直前の生徒に「fall:落ちる」を楽しそうに話をするべきではありませんでした。
※忘れられない思い出です。クマちゃん(その子のニックネーム)、元気に頑張ってるかな? もう40代後半になってるね。あの時は本当に申し訳ありませんでした。
この時期の中3生にやみくもに「勉強しろ!」じゃダメなんです。
具体的に何月何日まではこういう勉強し、そこから年内はこういう勉強をし、1月になったらこんな風勉強するということを、ちゃんと説明してあげなくてはなりません。
しかーし!
これは、やはり「経験豊富なプロ」に任せて欲しいんです。
保護者の方は、お子さんの体調管理。精神のバランスの安定。などを心がけて欲しいです。
お子さんの話を聞いてあげるのは良いですが、必要以上にアドバイスすると混乱してしまいますよ!
最後にもう一度繰り返します。
オトナと子どもでは「時間に対する感覚が違う」のだと意識して、お子さんと接してあげてください。
それでは今日はこの辺で。また明日!