時々「問題文を全部ノートに書いている生徒」を見つけることがあります。
遠くからこういう生徒を見ていると、「まるで一生懸命勉強しているように」見えるから要注意です。
私も塾の先生になったばかりの頃は、なかなかそれを見抜いてあげることができませんでした。
一生懸命頑張ってる(ように見える)から、きっと成績上がるだろうなと期待するのですが、結果はやはり惨憺たる(さんたんたる)ものでした。
勉強が分からないけど、叱られたくない
全然勉強分からないけど、何かしていないと「先生に叱られる」と思って自己防衛のためにそうしているのでしょう。
もうひとつの原因は、学校の先生がテスト直しを宿題出す際に、
必ず問題文や図も書いてレポートで提出!
なんていう「作業的」な宿題を出すものよくないのかと。
そんなことをするから、勉強が苦手な生徒は「問題文を綺麗に書けば叱られない」と思ってしまうのかもしれません。
はっきり言っちゃおうかな!
そんなの何の意味もないじゃん!
「新しく入塾してくれた生徒達」を見ていると、本当に学校などで「勉強の仕方」を教わってきていないんだなと痛感します。
正しい方法で勉強すれば、必ずできるようになるという当たり前のことを教わってきていない子が多いのです。
そういう生徒の多くは、教師が脱線して面白い話をした時だけ授業に参加するんです。
これは「生徒だけが悪い」わけじゃなく、そういう状態にさせてしまった「教師」「親」に原因がある場合が多いですね。
そんなこと言っても教師だって最初からベテランなワケではなく
今ではこうして「エラソー」にブログを書いている私ではありますが、私も最初の頃は「手探り状態」で指導していました。
私が塾の先生になった40年くらい前は、まだ「学習塾」という業態が世間に認知されていませんでした。
それでも学習塾はいくつかありましたが、今のように「指導の仕方の研修」なども充実されていない時代でした。
※今でも充実してない塾もあるようですが・・・
私が「最初に授業をした」時は酷いもので、「明日から英語の授業して!」とだけ言われてお仕舞いでした。
どうやって授業をしたら良いか教えてもらえなかったので、学生時代「学校の先生」がどんな風に授業をしていたか、思い出しながら授業をしていました。
するとしばらくして上司に呼び出され「どんな風に授業してるんだ!」といきなり怒鳴られました。
仕方ないから「自分なりに考えてやってます。」と答えたら・・・
「自分なりじゃダメだ!」
とまた大声で怒鳴られました。今だったら「パワハラ」で訴えられるのかもしれませんが、当時は「パワハラ」なんか普通に横行していました。
今になって考えてみると・・・
今になって考えてみると「当時の上司達」は、「どうやって授業したら良いか」なんて分かってなかったのではないかと思うのです。
- こういう風にすると生徒がやる気を出すよ!
- この問題はこうやって教えてあげると、生徒は分かってくれるよ!
まだそういうことが確立されてなかったのだと思います。
「先輩がこんな風に授業しているから、それを真似する」ことが研修を受けるということだと思ってましたから。
自分自身、そんな殻を破るのはすごく大変でした!
今KOSHIN学院でしている授業の方法は、誰から教わったわけでもなく、生徒達をじっとみていて・・・
- こうしてあげた方が良いかな?
- ああするともっと良いのでは?
と卒業生スタッフ達と、色々話し合いながら築いてきた指導方法です。
問題文を綺麗に書いているだけの生徒に、そうではなくて「ちゃんと内容を理解するように」と指導してあげれば、ほとんどの生徒ができるようになるんです。
もう「できないことを隠さなくて良い」のです!
「どこをどう間違えていて、どうすれば良いのか?」を教えてあげてこその学習塾だと思います。
最後にもう一度繰り返します!
もう「できないことを隠さなくて良い」のです!
それでは今日はこの辺で。また来週お会いしましょう!
※このブログは土日祭日はお休みさせていただいております。