KOSHIN学院では中3生は既に「入試モード」に入っています。
まずは「敵を知る」ことから始めてもらっています。
敵というと少し言葉が良くありませんが、そもそも「入試にはどんな感じの問題」がでるのか知らなければ戦いようもありません。
とまあ、ここまでは毎年同じなのですが・・・
毎年同じ指導というのはいかがなものか
私は毎年少しずつ指導を変えています。その理由は次の2つがあげられます。
- もっと良い方法を見つけたから。
- 今年の生徒には、この方が良いと思ったから。
の2つです。
学習塾に限らず「教育業界」って、すごく遅れていると感じるんです。
例えば家電なんか、ものすごい進歩を遂げています。エアコンだったら「人間がいるところだけ」涼しくするなんていう機能があります。
もっとすごいのが、ナント言っても「スマホ」です。今やパソコンをも凌駕する勢いです。
なのに「教育の現場」では明治時代と変わらず教師が黒板で授業です。
【昔の授業】
生徒や教師の服装こそ変わりましたが、授業スタイルはほとんど変わりません。
私は昭和33年生まれですので、もちろんこのスタイルに何の疑問もいだくことなく、基本的にこういう「一斉授業」をしていました。
教える側の都合・効率の良さからすると、やはりこのスタイルが良いのかもしれませんが・・
うちは20年近く前に、すでにこのスタイルの限界を感じて思い切って「集団個別指導」というスタイルに変えました。
しかーし!
この1~2年で大きな波が寄せてきました。それが映像授業です。
しかーし!
最初の頃の映像授業は、ただ教師が黒板で授業したものを録画してあるだけのものでした。
はっきり言っちゃおうかな!
そんなんだったら、せいぜい授業を休んでしまった子対策程度なんだよね。
※それでもスゴイと言えばスゴイんだけど・・
ただその程度の映像授業だったら、KOSHIN学院ではやるつもりはありませんでした。
※そもそもうちは1人1人ちがうことやってるから、休んだ子対策なんか必要ないので。
でも「学びエイド」さんや、「manabo」さんの登場で私の気持ちが大きく変わりました。
この2つがあれば、「塾を作るだけなら誰でも作れるじゃん!」という衝撃です。
ですから「使い方によっては強力な道具」であることに間違いありません。
実際に「私自身で動画授業」を作ったりもしています。
※ここにUPしてあるのは一部です。
しかーし!
どんなに良いものが出てきても「使わなければ」意味がありません。
今年の入試対策では、「神奈川県公立高校入試過去問」の解説動画なるものが登場しました。
採択したときは正直なところ私も半信半疑でした。
しかーし!
生徒達は「私が思った以上」に使いこなしてくれています。
どんなに良いものでも使わなければゴミです
常にアンテナを張り巡らして、「もっとよいもの」を探すのも塾長の大きな仕事のひとつです。
塾の在り方そのものが変わる!
分からない問題があるから塾に通った時代は終わりを告げようとしています。
manaboさんを導入すれば、1ヶ月2500円くらいでインターネットを使って「分からない問題」を質問することができてしまいます。
だったら塾なんか行かないで自宅で勉強出来ちゃうじゃん!
まったく仰る通りです。
しかーし!
それはあくまで・・
自宅でちゃんと勉強出来る生徒に限ったこと!
なのです。
いくら中3生が「受験生」だからと言っても、自宅で勉強できる子はなかなかいるもんじゃありません。
家で1人でやってても不安ですし
ちょっと疲れたらベッドに転がりたくなっちゃうし
だったら「塾にいってみんなで勉強している方が集中できる」と言って、中3生は毎日「学校が終わったらすぐに塾に来て勉強」しています。
ユニバースクールの田中先生などは、
私はTeacherではなくてサポーターになる!
とおしゃってます。
つまり「分からない問題を教える」のではなくて、「分からない時はこうすると良いよ!」というスタイルの指導をする先生になるということなのだと思います。
そして最後にこれだけは付け加えておきます!
映像を見れば、それだけでできるようになるわけじゃない!
授業動画・解説動画を見たら、どんな問題でもできるようになるというワケじゃありませんし、全て分かるようになるわけでもありません。
結局最後には人間のチカラが絶対に必要だということです!
指導力がない塾が、映像を見せているだけの塾なんか、あっという間に消え去ることでしょう。
映像授業は「とても素晴らしい道具」ではありますが、道具というものは「使う人の技術」がないとただのガラクタです。
だから私も日々勉強しています。
それでは今日はこの辺で。また明日!