保護者の方と面談していると「うちの子頑張ってるわりには成績があがらないんです」と言われることがあります。
これ、一番可哀想なパターンですよね。
全くやらないからできないなら理解できるけど、「やってるのにできない」のですから。
ほとんどの場合原因はこれです!
今日も授業で中3生達は「入試対策」の問題を解いていました。
中3生のひとりが「このページ全然出来なかったから、もう一度やりたいのでプリントお願いします。」とやってきました。
良いですね~! こういう心がけ(*^-^)v
しかーし!
ところがギッチョンチョン
もう一度解き直したわりには不正解がたくさん(>_<)
さすがに本人もショックを受けていました。
「ちゃんとやったつもりだったんだけど・・・」
とその生徒が言いました。
いやいや、その生徒はとても真面目な子なので「本当にちゃんとやり直して」いたのです。
ただし・・
1回やっただけで定着できるようになるには、かなりの訓練が必要です。そんなに簡単なものではありません。
同じことを何度も繰り返してできるようになります!
生徒達に「初めて自転車に乗れるようになった時」のことをお話しすることがあります。
今でこそ毎日自転車に乗って一生懸命通塾してくる生徒達ではありますが、初めて自転車に乗ったときに「いきなり」上手に乗れた人はいないはずです。
何度も何度も繰り返しているうちに「身体が覚えた」という感じだと思います。
勉強だって同じなんですよ!
入試の過去問ひとつとっても、1回解いただけで全て頭に叩き込むことが出来る人って少ないんです。
※少ないけどいるのも事実です。
そこで今中3生は「入試の過去問を過去3年間分」を完璧にできるようになるように指導しています。
もちろん入試の問題を解けるようにするだけでは意味がありません。
これは昨年度の神奈川県公立高校入試問題の一部です。なぜこの部分だけ切り取ったかと申しますと、勉強が出来ない子は「この画像の部分」は無視して、答えは「ア」だとか「イ」だとか書いて終わりなのです。
でもできる生徒は
なぜ「日米修好通商条約がむすばれたのか」という時代背景まで調べます。もちろんそもそも「どんな条約」で「誰と誰が」締結したのかなどは言うまでもありません。
それ以外にも
- 地租改正って何か。
- 主に綿製品や生糸を作っていた工場はどこか。
- 工場を作ったオカネはどこから得たのか。
とドンドン突き詰めていくのです。
特に歴史は覚える量が膨大になりますが、こうして関連付けしながら勉強すればスラスラと頭に入っていきます。
人間は忘れる生き物だから・・
頭が悪いから忘れちゃうわけではありません。そもそも人間の脳は「忘れるように」できているのです。
もし「全ての出来事」を完全に性格に全て覚えていたらどうなるでしょう?
有名なところでは「昨日の夕飯何食べたっけ? 一昨日は?」と言われたらほとんど覚えていませんよね。
しかーし!
誰か大切な人とお出かけして食べた食事のメニューって、かなりの確率で覚えてますよね?
勉強ができるようになるヒントはこの辺にあると思います。
地租改正だって・・
誰が→いつ→どうして→どんな風に→何をした
と調べていくと「記憶に残りやすく」なりますし、出題傾向を変えられても動じません。
これを単に「1873年:地租改正」とだけ覚えても意味がないし、試験ができるようになるわけでもありません。
歴史は覚える量が膨大だと書きましたが、こうして覚えていけばさほど難しくありません。
最後にもう一度繰り返します
勉強って「なぜ?」「どうして?」「とうやって?」が基本です。
分からない言葉は全て調べて頭に叩き込んでください。
そして「できるようになるまで何度も繰り返すこと」が大切です!
それでは今日はこの辺で。また明日!