塾の先生達が集まると必ず話題に出るのが「どの教材を使ってますか?」です。各先生はいろいろと「自分の塾の生徒に合った」教材を探しています。どうしてもない場合は「自作」している先生もいらっしゃいます。
若かりし頃の私の失敗
まだ「生意気」だった頃の私は「レベルの高い問題集」が好きでした。
- どうだ! うちはこんな難しい問題やってるんだぜ!
- うちはレベルの高い塾だからな!
という感じでした。今考えると「バカじゃなかろうか」という気がします。
そんなことをしていたので「お勉強が苦手な生徒」が次々と「退塾」してしまいました。
せっかく喜んでKOSHIN学院に来てくれたのに、勉強が分からないから塾を辞めていくのです。私は自分の愚かさを呪いました。
全然生徒の気持ちが分かってないじゃん!
もうね、こんな塾やめちゃおうかと思いました・・・。
年度途中ではありましたが、生徒達に使ってもらっていたワークは一旦横に置いておいて「自腹」で当時の生徒のレベルに合ったワークを全生徒分買い直しました。大きな赤字をだしてしまいましたが、これは自業自得ですから仕方ありません。
しかーし!
その甲斐あって生徒達が一生懸命頑張るようになってきました!
この時は本当に嬉しかったです。
KOSHIN学院の教材選びにおける基本的姿勢
KOSHIN学院は「地元の神田中・横内中・神田小・相模小」に通う生徒が、学校で良い成績を取って公立校に進学してもらうのが基本的姿勢の学習塾です。
うちの生徒にも全県模試2位を取るなど「かなり高学力」の生徒もいました。そこまでではないけれど成績の良い生徒もたくさん来てくれています。
しかーし!
KOSHIN学院には主に「成績が3」くらいの子が多く集まってくれます。私がそのくらいの生徒を教えるのが一番得意だからかもしれませんが。
そのくらいの生徒達に「いきなり難しい問題」を解かせたら「分からない」を連発して、せっかくのやる気が失せてしまう可能性があります。
ですからKOSHIN学院は「最初は易しい教材」から全員始めてもらいます。
しかーし!
これだと「高学力の子達」はすぐに終わってしまいます。
そ・こ・で!
私は「2冊目」からは「無料で!」生徒達にワークや問題集をさしあげています。
まさに頑張る生徒をトコトン応援する学習塾です。
※そんなことをしているから全然儲かりません(>o<)
さらに他塾でよく見られるようなプリントを配りまくることはしません。
しかーし!
ちゃんとワークをやり切った生徒にはプリント類をさしあげています。
以前勤めていた塾でも「ワーク」は配っていたのですが、先生達が「大量のプリント」を作って配るので「せっかく購入してもらったワークが手つかず」になっていました。
高いお金を払って教材を買ってもらった意味がありません。私はそれがイヤでたまりませんでした。本当にモッタイナイですよね。
はっきり言っちゃおうかな!
KOSHIN学院で配っている教材をちゃんとやれば、テストの点数があがらない方がおかしいのです! 大きな声では言えませんが学校の先生は「教師用指導書」というのを持っています。その指導書に基づいで「定期試験」を作っています。
KOSHIN学院で使用している教材も「教師用指導書」を参考にして作られています。ですからうちのワークをしっかりやればテストの点数があがらない方がおかしいと言い切れるのです。
ただ「もっと上を目指したい」という生徒も当然おります。ですからそういう生徒には2冊目からは「もう少しハイレベル」なワークを無料でさしあげています。
なかには「最高水準問題集」などというのもあります。さすがにこの問題集をこなした生徒は2人しかいませんでしたけど。なんせ文部省の指導要領をはるかに越えた問題が出題されているので「公立高校入試」には絶対に出題されない問題がほとんどです。
何冊もやるよりも、何回もやる方が身につく!
ワークを1回解いただけで終わりにしてしまう生徒が多いのですけどね。
※1回もやらないという不届き者もいますけど(>o<) そういう生徒は後日保護者の方に来ていただいて面談します。
それじゃできるようになんかなりません。
- 生徒:「先生! ワークでやった問題、テストに出たよ!」
- 先生:「それで、その問題できたの?」
- 生徒:「できなかった・・・」
という具合になってしまいます。これ本当に多いパターンなのです。
だからこそ「同じ問題」「同じような問題」を何度も繰り返す必要があります。そのためにKOSHIN学院では「特別なシステム」を作ってあります。
たまに本屋さんに参考書を見に行きます
最近は「市販の教材」でも素晴らしいものがたくさんあります。実はKOSHIN学院の小学生の教材は全て「市販の教材」を使っています。小学生の「塾用教材」は、その多くが「中学受験」を意識したものになっています。
ですから「公立中学校」に進学をする予定の生徒には「難しすぎる」のです。
難しすぎる問題を買っても、結局一問も解けないでポイになってしまうケースが多いのです。
教材を選ぶのも我々プロの塾教師の腕の見せどころです!
生徒のプライドを傷つけず、さりとて「その生徒にもできる」教材。これを探すのは毎回かなり神経を使います。
難しすぎても、易しすぎてもダメなんです。申し訳ない言い方ですが「素人さん」にはなかなか難しいことだと思います。
それでは今日はこの辺で。また明日!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、一生懸命頑張る生徒をトコトン応援する高校受験専門の学習塾です!】