今から45年前のことです。私は「中学3年生」でした。私は「神奈川県立藤沢西高校」の第1回卒業生なんですけどね・・・。
なぜ「藤沢西高」を受験したかについて正直に白状します。これはその時に中学校の担任の先生との会話です。
その前に当時の藤沢市立中学校にとっての公立高校のランキングはざっと次のような感じでした。
- 湘南高校
- 鎌倉高校
- 藤沢西高校
- 北陵高校
- 藤沢高校(女子のみ)
- 茅ヶ崎高校
いわゆる公立普通科は男子の場合は5校しかありませんでした。当時私が通った中学校では凡そ300名の中3生がいましたが、学校の試験の順位が「100番以内」でないと「公立普通科」は厳しいと言われていました。
※多少の誤差は勘弁してください。
その他だと職業科の高校か、あとは私立高校にいくのが普通だったような記憶があります。
ここから笑い話のような本当の話です。
- 私 :「先生僕はどこの高校に行かれますか? 茅ヶ崎高校とか行かれますか?」
- 先生:「あんた何言ってんの! 行かれるわけないでしょ!」
- 私 :「ということは公立は無理ですね。では東海大相模とか桐蔭学園とか行かれますか?」
- 先生:「全然無理です! キッパリ」
- 私 :「では僕はどこを受験したら良いですか?」
- 先生:「あなたは藤沢西高を受験しなさい!」
- 私 :「え? あれ? 藤沢西って茅ヶ崎よりレベル高いんじゃないの??」
こんな「謎な」やりとりがありました。というよりも「学校の先生の言うこと」が唯一正しい時代だったのでした。
ですから今の生徒達のように「学校見学」なんか一度も行かなかったし、まして藤沢西高は「初年度」だったので建物すらありませんでした。
しかーし!
一応ちゃんと「受験」しましたし、倍率も1.42倍くらいでした。まぐれか奇跡かしりませんが「ちゃんと合格」できました。
ですから「私が藤沢西高に行きたくて受験した」のではなく、「中学の先生がそこしか行かれない!」と言ったから藤沢西高を受験したのでした。
他に何も情報がないので「中学の先生」に言っていただいたことが全てな時代でした。
今は情報量が全然違います!
当時と違って今は「学習塾」や「模擬試験の会社」なども発達し、入試に関する情報が簡単に手に入るようになりました。ですから「成績的なこと」「点数的なこと」であれば簡単に情報が手に入ります。
しかーし!
どこの高校を受験したら良いのだろう?
ということになると困ってしまう生徒が大勢います。まして「公立普通科」のうちどこにするかということになれば、「自分の点数で行かれる高校」を選ぶというのが本音なのかもしれません。
しかーし!
神奈川県公立高校入試では、全員「面接試験」があります。その前に願書と併せて「志望の動機」も書かなくてはなりません。
「近いから」「そこしか行かれないから」というのが本音であっても、それではダメですよね(笑)
なぜ志望校を決められないのか?
結論から言います。「圧倒的に情報量が少ないから」です。インターネットが発達して様々な情報が簡単に手に入る時代になっても「本当に必要な情報」って意外と手に入りにくいのです。
- 僕は高校に行ってなにをしたいのか?
- 高校卒業したらどうしたいのか?
実はほとんどの生徒にとって、これが一番分からないのです。例えば同じ公立普通科のA高校とB高校があるとします。この2つの「偏差値の違い」は調べればすぐに分かります。
しかーし!
同じ公立普通科でも高校によって随分雰囲気が違いますし、指導に力を入れているポイントも違います。
また「部活」で探しても、同じ「サッカー部」という名前がついていても「学校によって・顧問の先生によって」随分雰囲気が違います。
ではどうすれば良いのでしょうか?
保護者の方と面談をしているとよく言われるのが「行くのは本人ですから、好きなところに行ってくれれば(ただし公立)」という言葉です。
しかーし!
14才~15才の子が、そこまで自分の人生を自分で決めきれるものでしょうか?
ましてや「私立併願」「私立単願」などのように「オカネの問題」が絡んできたら、中学生が自分で決めきれるわけがありません。
ですからお子さんに「自分で高校見学行ってこい!」だけではなく、ぜひ保護者の方もいろいろな高校をご自身の目で見てきて欲しいのです。
例えば中学時代は「サッカー部」に入っていて、高校に進学しても「サッカーを続けたい」なだとします。
そんな時に
- どんな先生がどんな指導をしているのか
- どんな先輩がどんな練習をしているのか
- 自分の子どもに相応しい部活なのかどうか
こういうことを「大人の目」でチェックして欲しいのです。あまりにも厳しすぎる部活に入って大怪我をしたり、最悪命を落としたりなんていうことがあってはなりません。中には「部活を辞めたら学校を退学になる」なんていう高校もあります。
そこまで「中学生の子に自分で調べろ!」と言っても無理なのではないでしょうか。
他人の情報を鵜呑みにするのではなく!
他の保護者の方の情報を鵜呑みにするのも危険です。例えばその方のお子さんもA高校を狙っていて、あなたのお子さんもA高校を狙っているとします。
もうお分かりですよね!
ここでは既に「情報戦」が始まってしまうのです。なるべく「自分の子が有利」になりたいからと「今年はA高校の倍率が高いらしいから、無理しない方がいいみたいよ!」なんていう心理戦が行われているのをよく耳にします。
ハッキリ言います!
そんなのデマです!
正しい情報が欲しければ私に相談してください。塾生以外の方だったら「学校の先生」「通っている塾の先生」に確かめたら良いと思います。
中3になってから高校を探すのではなくて!
中1・中2のうちから少しずつ「高校選び」を始めておくことをおすすめします。高校の説明会はもちろんですが、「文化祭」などはすごく良い機会です。学校の中に入って直接生徒達を触れ合うことができますから。
「部活」で進学を考えているなら、「部活の先輩」にお願いして「高校の部活見学」をさせてもらえないか「顧問の先生」に尋ねてもらうのも良いでしょう。
調べれば調べるほど「高校によって違いがある」ことが分かりますよ。
そしてなによりも!
「行きたい高校が決まれば」それだけ受験勉強も頑張れるというものです。具体的な目標を持つことは良いことですから。
ですから「保護者の方」は、我が子に必要な情報を「親は親で別に」集めておくのが良いでしょう。その情報をもとに「ここの高校のこういうところ」を見てごらんなんていうアドバイスができたら素敵です。
現中2生は神奈川県公立高校入試まであと350日です!
※正式発表ではありません。今年と同じ日程ならの計算です
あとちょうど50週間です。
せっかくいろいろ高校を「自分で選べる」時代です。行きたい高校を見つけて、その高校に行かれる実力をしっかりと身につけていきましょう!
もちろん今年もKOSHIN学院は「受験生を全力でサポート」します!
それでは今日はこの辺で! また明日!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、一生懸命頑張る生徒をトコトン応援する高校受験専門の学習塾です!】