こちら神奈川県ではほとんどの高校入試が終わりました。
かつて某団体がそんなことを言っていましたが、そうは言っても現実的にはチャレンジに失敗した生徒もいます。
※全国規模で探したらすごい数の生徒が不合格という現実を突きつけられたはずです。
発表当日は慰めの言葉もないほど泣いてしまった生徒も多いと思います。
入試には何が起こるか分からない怖さがある!
「不合格」には大きく分けて2つの種類があります。
- ダメ元でとにかく挑戦してみたが、予想通り残念な結果に終わった。
- 学校や塾でも大丈夫だろうと言われてたのに、まさの結果になってしまった。
どちらにしても合格ではなかったのですが、私は1番のケースの場合は「危ない!」と分かっていても止めません。というよりも私に「止める権限」なんかありませんから。もちろん事前に保護者の方にも生徒本人にも「どの程度危険」なのかは十分に説明させていただきます。
もちろんそれでも「合格」を夢見て頑張るわけです。「まず無理だろう!」と言われていたのを見事にひっくり返して合格した生徒も、かつてたくさんいましたし。ですから「生徒も保護者の方も」勝負したいんだとおっしゃれば、私はそれを徹底的に応援するだけです。
2番の場合のダメージは大きいです。(もちろん1番も大ショックですけど) 私が「入試前にもうこれ以上指導できない!」というくらい指導するのは、この怖さを知っているからです。
入試が終わってから後悔したくありませんよね。だから「もうこれ以上できない!」というくらい頑張って欲しいのです。言い訳を作るわけではありませんが、そこまでやれば「生徒本人」も「保護者の方」も納得できるのではないでしょうか。
※もちろん塾に恨み言のひとつも言いたくなる場合もあるでしょう。
下手な慰めは生徒を傷つけるだけ!
試験の結果が出てしまってから「あれがいけなかったね」「こうしておけば良かった」なんていう言葉をかけるのは最低だと思います。
一生懸命頑張った結果であるならば、その結果を正面から受け止めて「前を向いて歩きだす」しかありません。
私だって塾の先生の端くれです。通塾してくれた生徒全員が100%合格してくれるのが一番嬉しいです。
しかーし!
なかには「どうしても挑戦してみたい!」と言ってチャレンジする生徒もいます。そして「もうこれ以上できない!」というくらい頑張っても残念な結果に終わることもあります。
そういう生徒に変な慰めは禁物です!
「お疲れ! ご苦労様! 今日は思いっきり泣こう! でも明日から前を向いて歩こう!」
これで充分です。
かれこれ5年くらい前のことです。残念ながら「まさかの結果」になってしまった生徒がいました。本当に申し訳なくて江戸時代のサムライではありませんが「腹を切って詫びたい」くらいの気持ちになりました。
しかーし!
その生徒のお母様にこんな言葉を言われました。
先生が腹を切って死んだら、うちの子は一生悲しむと思いますよ!
うちの子が行く高校ではなかった。ただそれだけのことです!
生徒のお母様そう言われて「私の方が」おいおい泣いてしまいました。ごめんね! 本当に辛かったのは「あなた」と「あなたのお母さん・ご家族」だったのに。
高校入試不合格だった生徒達のその後!
実は残念な結果に終わってしまった卒業生が、今年度はKOSHIN学院の「バイトスタッフ」として後輩を指導してくれました。チャレンジ受験して残念な結果に終わりましたが、その子の表情は当日こそ悔しそうでしたが、翌日は「実にスッキリと晴れ渡った表情」をしていました。
私立併願校に進学することになりましたが、そこも「自分で選んだ高校」でした。とても制服が可愛い高校で本人も満足していましたし、「実際にこの私立高校に入学できて本当に良かった!」と生き生きと学校生活を送っています。
何十年も塾の先生をしていると、どうしてもこういうことが起こってしまいます。ただ公立高校では残念な結果に終わったけど、その後進学した「私立併願高校」ですごく頑張って「大学入試」では見事に希望する大学に合格した生徒が大勢います。
だから「学習塾の先生」も「全員合格!」とか浮かれてしまって「残念な結果に終わってしまった生徒の気持ち」を忘れては絶対にいけません!
もっと最低なのは「塾の先生の方が落ち込んでいる」ことです。その姿を見た生徒は「どんな気持ちになるか」考えたことがありますか? これは「保護者の方」も同じかもしれません。
お父さん! お母さん! あなた達が悲しむと、お子さんはもっと悲しみます!
それでは今日はこの辺で。 また明日!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、一生懸命頑張る生徒をトコトン応援する高校受験専門の学習塾です!】