「好奇心旺盛」な子は「女の子」の方が圧倒的に多い気がします。塾で「新しいこと」「珍しいこと」を導入すると、真っ先に食いついてくるのは圧倒的に「女の子」が多いです。
好奇心旺盛なのは良いのですが、それも「程度の問題」があります。今日はこのことについてブログを書きます。
- あれもやりたい、これもやりたい!
- 結局あぶはち取らずになった。
- 挙げ句の果てに他人に迷惑をかける。
- あれもこれもという生徒は伸びない!
あれもやりたい、これもやりたい!
10年ほど前に小学6年生の女の子(仮称:由美ちゃん)という生徒がいました。由美ちゃんはとにかく好奇心旺盛な子でした。
好奇心旺盛なのは良いことのようでもありますが・・
- 中学受験の勉強をしたい
- ダンスも習いにいきたい
- ピアノも習いたい
- 英語のスピーチコンテストにも出たい
親を説得しては、あれもこれもやりたがるのです。
はっきり言っちゃおうかな!
本気で「中学受験」を考えているならば、中学受験に集中すべきです!
しかーし!
由美ちゃんはそうではありませんでした。「クラスの他の子も中学受験するからアタシもやってみたい」だけなのでした。
私は由美ちゃんに「やりたいことに順番を付けるように」と指導しました。でも由美ちゃんは「順番はつけられない、全部本当にやりたい」と言います。
実際「どれもこれも100%近いチカラ」で頑張ってましたから、それはそれで黙認していました。
※というよりも私にはどうしようもありませんでした。
結局あぶはち取らずになった。
結局「中学受験」は不合格になりました。それなりには勉強していましたが、いかんせん「中学受験レベル」には達していませんでした。この結果は火を見るより明らかでした。
しかーし!
そんなことでメゲてしまう由美ちゃんではありません。公立中学校に進学後なんですけどね、今度は「勉強」「部活」「ダンス」「英会話」「・・・」とまたしても好奇心旺盛ぶりを発揮です。
特にダンスは相当厳しい先生に習っていたようで、試験前でもお構いなく「厳しい練習」を「朝から晩まで」課されていました。
ダンスを習うこと自体は、私も良いことだとは思うのですが・・・
いかんせん「試験前でもお構いなし」なのが、こちらとしては本当に困りました。試験前の土日は、「こちらも勝負がかかってます」から、こちらも「朝から晩まで」試験対策特別授業を行います。
- 勉強出来るようになって、高校受験は絶対に成功したい!
- 不合格になった中学に言った人を見返してやりたい!
と口では言うものの、実際のところは「塾」よりも「ダンス」を優先していました。
ここでも「本人なり」には頑張っていたので、あまりきついことは言いませんでしたが、試験の結果はいつも「それなり」で終わっていました。
しかーし!
ここまではあくまでも「本人の人生」ですから、私がどうこういうことではないんですけどね。
挙げ句の果てに他人に迷惑をかけるように・・
由美ちゃんの「好奇心旺盛」さは、中学を卒業しても一向に衰えることがありません。高校生になっても、大学生になっても「あれもやりたい、これもやりたい」のです。
しかーし!
そんな由美ちゃんがアルバイト先の学習塾で「大失敗」をやらかしました。
「自分のやりたいこと」を目一杯スケジュールに詰め込み過ぎてしまい、アルバイト先の塾の授業に入れなくなってしまいました。
その塾の責任者は激怒しました。
いくらアルバイトの学生ではあっても、生徒達はあなたの授業を「お金を払って」受けに来ているんだ!
その責任者の先生がおっしゃることは、至極真っ当なことです。由美ちゃんの無責任な行動が多くの生徒や塾のスタッフに迷惑をかけてしまったのですから。
あれもこれもという生徒は伸びない!
一生懸命頑張ることは良いことです。
しかーし!
「やり過ぎ」はいけません。
普段から常に「100%以上」のところで戦っていると、「いざ本番!」という時に一段ギアを上げて頑張るということができません。
生身の人間ですから「寝る時間」も必要ですし、「食事の時間」も必要です。
由美ちゃんのように「好奇心旺盛」過ぎて、あまりにも「あれもこれも」になっていしまうと、「いざ!」という時のためにチカラを蓄えておくことができません。
そこで保護者の皆様にお願いがあります。私は「生徒の自宅や学校での様子」は分かりません。
お父さん! お母さん! の目で御覧になって、あきらかにお子さんが「オーバーワーク」だと感じたら
- 父ちゃんSTOP!
- 母ちゃんSTOP!
をかけてあげて欲しいのです。
いくら「若い子」だからといっても、あまりにも疲れ果てていたら「良い勉強」なんかできるはずがありません。
あぶはち取らずになるばかりでなく、他人に迷惑をかけてしまう恐れもあります。
もしこのブログを読んでくださっているのがKOSHIN学院の生徒の保護者の方でしたら、もしお子さんに異変があるようでしたら、あるいはその予兆を感じたらすぐに私に一報いただけると助かります。
今の子ども達は、私が子どもだった頃とくらべると信じられないほどのプレッシャーを背負いながら暮らしているようにみえます。
変な重圧がかかっているならば、それを取り除いてあげることが必要な場合もあると思います。
それでは今日はこの辺で! また明日!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、一生懸命頑張る生徒をトコトン応援する高校受験専門の学習塾です!】