私は生徒を指導するときに「先回りして教えすぎない!」ということを心がけています。自分で間違えたり失敗して、その失敗からものごとを学んで欲しいと考えているからです。
かつて「大手塾」に勤めていた頃は「生徒がつまずきそうなところ」を先回りして教えるのが「良い授業」だと思っていましたが、いくらそうやって教えても成績があがらない子が圧倒的に多かったのでした。
私が教えると「分かったような気になって」その後の演習をしなくなっちゃうのです。
反対に「できる生徒の場合」は、そこまで丁寧な指導をしてしまうと眠そうな顔をしてたりします。
そんな感じで授業を退屈そうに聞いている子もいました。
はっきり言っちゃおうかな!
江戸時代から続いてきた寺子屋方式の一斉授業の限界を感じました。
中学校までは義務教育ですから、「かなりの学力差」がある子達が「同じ授業」を聞かなくてはいけません。これほどナンセンスなことはないと思うのです。
危険! 過保護すぎる母親
前置きが長くなりましたが、「子ども」に限らず「人間」って「失敗から学ぶ生き物」だと多くの人が言っています。
もちろん「命に関わるようなこと」は、親が全力で阻止しなければいけません。
しかーし!
全てに渡って自分の子をそんな風にしつけてしまう母親をたくさん見てきました。
確かにそのお母さんが言ってることは「間違ってはいない」のですが・・・
母親の言うとおりにばかりしてたら自分で考えることをしなくなります!
少し別の言い方をします。
私の母の口癖に「母ちゃんの言うとおりにすれば間違いない!」というのがありました。
子どもだった私は「親がいうことは絶対に正しい!」と洗脳されていました。
しかーし!
自分が社会人になって分かったことですが、実はうちの親は「世の中の一部のことしか」分かってなかったということに気がつきました。
その一部のことしか知らない知識で「子どもの人生を牛耳ろう」というのですから、これは危険極まりないことです。
あまりにも「親の価値観」を押しつけられた子どもの苦悩も考えてください。
過保護は子どものやる気を奪うこともある!
もっとも危険なのは、実はこのことです。こんな話になるとどうしても思い出してしまうのが「ある中2男子の生徒の母親」との会話です。
その母親は概ね次のようなことを言っていました。
と「嬉しそうに」話されました。
特に障がいがあるわけでもないのに、中2の男の子に靴下を履かせるなんてありえないですよ!
と私が言ったら、その母親は烈火のごとく怒りだし、その場で退塾すると捨て台詞をして帰宅されました。
実はその生徒は「ものスゴく無気力」な感じの子でした。
母親の言う通りにしておけば守られているので安全と思っていたようです。なんでも困ればお母さんが処理してくれるわけですから、「自分でやる」必要なんかないのです。
もっともそれで退塾してしまいましたから、その後どんな人生を送っているか全く分かりませんけど。
あなたのお子さんをそんな風に育ててはいけません!
中学生の母親にとって「上手に子離れ」をすることは、すごく大切です。
かと言って「まだ中学生」ですから、「完全に放置」してしまうのもいけません。
距離の取り方に困ったら、KOSHIN学院の生徒さんでしたら是非私に相談してください。
しかもその「距離感」って人によって違うし、子どもは急速に成長しているので日々距離感が違ってきます。
そして最後に「これだけはお伝えしておきたいこと」があります。
子育てとは、子どもが「自分で餌を見つけて食べる」ことができるようにすることです。
ペットのように可愛がることでは断じてありません!
それでは今日はこの辺で。
※勝手ながら明日からゴールデンウイークが終わるまでブログの更新をお休みさせていただきます。
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